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【皐月賞の注目点】史上20頭目の無敗の皐月賞馬誕生なるか 主導権を握る逃げ馬は果たして?

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【皐月賞の注目点】史上20頭目の無敗の皐月賞馬誕生なるか 主導権を握る逃げ馬は果たして?

★史上20頭目の無敗の皐月賞馬となるか デビュー以来無敗の3頭に注目

今年の皐月賞には3戦3勝のスプリングS勝ち馬ベラジオオペラ(牡、栗東・上村洋行厩舎)、2戦2勝のソールオリエンス(牡、美浦・手塚貴久厩舎)、マイネルラウレア(牡、栗東・宮徹厩舎)が登録している。過去10年では19年サートゥルナーリア、20年コントレイル、21年エフフォーリアが無敗で皐月賞を制したが、史上20頭目となる無敗の皐月賞馬が生まれるか。

ソールオリエンスは新馬戦と京成杯マイネルラウレアは新馬戦と若駒Sを連勝して皐月賞に参戦を予定している。ソールオリエンスには横山武史騎手、マイネルラウレアには戸崎圭太騎手が騎乗予定だが、デビューから3連勝で皐月賞を制すことができるだろうか。なお、京成杯の勝ち馬が皐月賞を勝てば史上初、若駒Sの勝ち馬が皐月賞を勝てば09年アンライバルド以来14年ぶり5頭目となる。

★逃げて好成績を挙げた馬が多数登録 レースの主導権を握るのはどの馬?


今年の皐月賞には、京都2歳Sを逃げ切ったグリューネグリーン(牡、美浦・相沢郁厩舎)、ホープフルSで逃げて勝ち馬とハナ差の2着となったトップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)、若葉Sで逃げて2着に入ったラスハンメル(牡、栗東・松永幹夫厩舎)、スプリングSで逃げて4着のグラニット(牡、美浦・大和田成厩舎)、スプリングSの2着馬で、新馬戦とフリージア賞を逃げ切って連勝したホウオウビスケッツ(牡、美浦・奥村武厩舎)など逃げる形で好成績を挙げたことがある馬が登録している。皐月賞では2008年のキャプテントゥーレを最後に逃げ切り勝ちはないが、今年主導権を握るのはどの馬だろうか。

グラニットに騎乗予定の嶋田純次騎手は、21年の皐月賞(16着)以来2回目のJRA・GⅠ挑戦となる。嶋田騎手は2011年デビューで、同期の現役騎手は杉原誠人騎手、藤懸貴志騎手、森一馬騎手、横山和生騎手の4人。昨年は同期の横山和騎手がJRA・GⅠ初制覇を遂げたが、嶋田騎手は2度目の挑戦でGⅠタイトルを手にすることができるか。なお、横山和騎手は今年の皐月賞でホウオウビスケッツに騎乗を予定している。

共同通信杯組が過去10年で5勝 今年は1、2、5着馬が直行で参戦

皐月賞では近年、共同通信杯から直行で出走した馬の活躍が目立っており、過去10年で5勝を挙げている。今年は共同通信杯1着のファントムシーフ(牡、栗東・西村真幸厩舎)、2着のタッチウッド(牡、栗東・武幸四郎厩舎)、5着のウィンオーディン(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)の3頭が直行で皐月賞に駒を進めてきたが、今年の共同通信杯組は好走することができるだろうか。なお、ファントムシーフにはC・ルメール騎手、タッチウッドには武豊騎手、ウインオーディンには三浦皇成騎手が騎乗を予定している。

タッチウッド武幸四郎調教師&武豊騎手の兄弟コンビで参戦予定だが、このコンビは4月9日現在、JRA競走で161戦25勝、2着29回(勝率.155、連対率.335)という成績で重賞は21年のファンタジーS、今年のシンザン記念の2勝を挙げている。

須貝尚介調教師は2頭の管理馬を登録 フリームファクシ&ショウナンバシット

ゴールドシップで制した2012年以来の皐月賞制覇がかかる須貝尚介調教師(栗東)は、きさらぎ賞勝ち馬のフリームファクシ(牡)、若葉S勝ち馬のショウナンバシット(牡)を登録している。皐月賞をきさらぎ賞勝ち馬が勝てば03年ネオユニヴァース以来20年ぶり7頭目、若葉S勝ち馬が勝てば07年ヴィクトリー以来16年ぶり4頭目となるが、2頭出しで挑む須貝師は11年ぶりに皐月賞を制すことができるだろうか。

なお、フリームファクシショウナンバシットはどちらも21年のセレクトセール(1歳)に上場され、フリームファクシは1億4000万円、ショウナンバシットは2億6000万円(税抜)という高額で取引された。ショウナンバシットには歴代最多の皐月賞4勝を挙げているM・デムーロ騎手が騎乗する予定となっており、勝てばセレクトセール取引馬では19年菊花賞、21年天皇賞・春を制したワールドプレミア(落札価格、税抜2億4000万円)を上回る歴代最高額のJRA・GⅠ馬となる。


★トライアル好走のシルバーステート産駒 3頭出しでJRA・GⅠ初制覇なるか

若葉Sを制したショウナンバシット(牡、栗東・須貝尚介厩舎)と同2着のラスハンメル(牡、栗東・松永幹夫厩舎)、スプリングS3着のメタルスピード(牡、美浦・斎藤誠厩舎)は、いずれもシルバーステートの産駒だ。シルバーステートは現役時代に長期休養を余儀なくされる期間もありながら5戦4勝という成績を残したが、重賞の舞台に立つことなく引退して種牡馬となった。シルバーステート産駒にはJRA・GⅠ初制覇がかかるが、トライアルで好走して皐月賞に出走する3頭は父にGIタイトルを贈ることができるか。

メタルスピードに騎乗予定の津村明秀騎手は今年、中山競馬で18勝を挙げており、今年の中山競馬騎手成績で4位となっている(※4月9日現在)。津村騎手はこれまでに41回JRA・GⅠに騎乗してカレンブーケドールとのコンビで3度の2着があるが、42回目の挑戦で悲願のJRA・GⅠ初勝利を挙げることができるだろうか。

大阪杯で7年ぶりのJRA・GⅠ制覇 藤岡健一調教師がワンダイレクトを登録

4月2日に実施された大阪杯ジャックドールで制した藤岡健一調教師(栗東)は、皐月賞に弥生賞ディープインパクト記念3着のワンダイレクト(牡)を登録しており、JRA・GⅠ出走機会2連勝を狙う。藤岡師は2016年の高松宮記念でJRA・GⅠ初勝利を挙げ、その2週間後に実施された桜花賞も制してJRA・GⅠ出走機会2連勝を達成した。藤岡師は今年の大阪杯が7年ぶりのJRA・GⅠ制覇となったが、GⅠを連勝して16年の再現なるか。

今回、ワンダイレクトにはテン乗りとなる藤岡佑介騎手が騎乗を予定している。藤岡師(父)、藤岡佑騎手(子)親子のJRA・GⅠ挑戦はこれまでに22回あり、サンリヴァルで挑んだ18年の皐月賞2着が最高成績となっているが、初勝利を挙げるごとができるだろうか。勝てば、藤岡佑騎手は18年のNHKマイルC(ケイアイノーテック)以来5年ぶり2回目のJRA・GⅠ制覇となる。

★2週連続クラシック制覇がかかる川田将雅騎手 ノーザンFの連続週JRA重賞勝利記録にも注目

皐月賞ダノンタッチダウン(牡、栗東・安田隆行厩舎)に騎乗予定の川田将雅騎手には、2019年のC・ルメール騎手以来、4年ぶり6人目の桜花賞皐月賞の連勝がかかる。4月9日に行われた桜花賞ではリバティアイランドに騎乗して連覇を遂げた川田騎手には、キャプテントゥーレとのコンビで制した08年以来、15年ぶり2回目の皐月賞制覇がかかるが、同騎手は今週もクラシックを制すことができるだろうか。


また、生産牧場のノーザンファームは、2月5日のきさらぎ賞フリームファクシ)から4月9日の桜花賞リバティアイランド)まで10週連続でJRA重賞を制している。生産牧場の最多連続週JRA重賞勝利記録はノーザンファームが19年3月16日~6月9日に記録した13週連続だが、ノーザンファーム生産馬は今週もJRA重賞で勝利を挙げることができるか。なお、皐月賞にはダノンタッチダウンを含む6頭の生産馬が登録している。

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