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★サマー2000シリーズ最終戦 逆転でチャンピオンの座を狙う2頭に注目/新潟記念
9月1日、新潟ではサマー2000シリーズ最終戦の新潟記念が実施される。今年の新潟記念には、同シリーズでポイント5位以内の馬の登録はなく、シリーズチャンピオンの可能性があるのは小倉記念2着のカデナ(牡5歳、栗東・中竹和也厩舎)、七夕賞4着のゴールドサーベラス(牡7歳、美浦・清水英克厩舎)。いずれも新潟記念1着がシリーズチャンピオンへの条件で、両馬が条件を満たさなければチャンピオンは該当馬なしとなるが、果たして、シリーズ最終戦を制してチャンピオンの称号を得ることができるだろうか。なお、カデナには武藤雅騎手、ゴールドサーベラスには藤田菜七子騎手が騎乗する予定で、両騎手ともに自身初のJRA重賞制覇がかかる。
また、藤田菜七子騎手は8月26日現在、今年のJRA競走で27勝を挙げており、自身が昨年記録した女性騎手のJRA年問最多勝記録に並んでいる。藤田騎手は今年JRAで挙げた27勝のうち11勝を新潟で挙げており、今年の新潟競馬騎手成績でトップとなっているが、今週の開催で自身の持つ女性騎手のJRA年間最多勝記録を更新できるだろうか。
★父も母も三冠馬のジナンボーが重賞初挑戦 Vなら堀宣行調教師はJRA全10場重賞制覇/新潟記念
ジューンS(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たしたジナンボー(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)が、新潟記念に登録している。同馬は父が2005年の三冠馬ディープインパクト、母が2010年の牝馬三冠馬アパパネという血統で、両馬の馬主だった金子真人ホールディングス(株)の所有馬。ジナンボーは今回が初の重賞挑戦となるが、重賞タイトルを手にして秋のGI戦線に名乗りをあげることができるだろうか。
また、ジナンボーを管理する堀宣行調教師は2003年の開業以来、新潟を除く9場でJRA重賞52勝を挙げている。同調教師は、新潟の重賞では2011年関屋記念、2012年レパードSでの3着が最高成績だが、新潟重賞初勝利を挙げて、史上7人目のJRA全10場重賞制覇を決めることができるだろうか。
★川田将雅騎手はカイルアコナに騎乗予定 JRA重賞騎乗機会5連勝なるか/小倉2歳S
川田将雅騎手は、クイーンS(ミッキーチャーム)、小倉記念(メールドグラース)、札幌記念(ブラストワンピース)、キーンランドC(ダノンスマッシュ)と目下JRA重賞騎乗機会4連勝中で、先週実施された「2019ワールドオールスタージョッキーズ」では初優勝を飾った。川田騎手は小倉2歳Sではカイルアコナ(牝、栗東・高橋義忠厩舎)に騎乗予定だが、連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、JRA重賞における騎乗機会最多連勝は、1998年9月27日(ローズS)~10月25日(秋華賞)に武豊騎手が記録した「6」。
また、今年デビューのルーキー・岩田望来騎手は、小倉2歳Sでヒメサマ(牝、栗東・梅田智之厩舎)に騎乗する予定。同騎手はデビュー戦からヒメサマの鞍上を務めており、前走のフェニックス賞では3着に入っている。岩田望来騎手のJRA重賞騎乗は今回が2回目となるが、デビュー1年目から重賞制覇を遂げることができるだろうか。なお、新人騎手がJRA重賞を勝てば、2008年の三浦皇成騎手以来、11年ぶりとなる。
★ゴールドシップ産駒がJRA重賞初挑戦 2頭出しで挑む木村哲也調教師にも注目/札幌2歳S
札幌2歳Sに、新種牡馬ゴールドシップ産駒のサトノゴールド(牡、栗東・須貝尚介厩舎)、ブラックホール(牡、美浦・相沢郁厩舎)が登録しており、出走すれば同産駒初のJRA重賞挑戦となる。ゴールドシップは現役時代、皐月賞、菊花賞のクラシック競走に加え、史上初の宝塚記念連覇を遂げるなどGI6勝を挙げた。ゴールドシップは2011年の札幌2歳Sで2着に敗れているが、2頭の産駒は父の雪辱を果たし、ゴールドシップ産駒初のJRA重賞制覇を成し遂げることができるだろうか。なお、サトノゴールドを管理する須貝尚介調教師は、父ゴールドシップの管理調教師で、札幌2歳Sでは通算7戦2勝、2着1回、3着1回(勝率.286、3着内率.571)という成績を残している。
また、木村哲也調教師は、新馬→重賞の連勝を狙うダーリントンホール(牡)、7月27日の札幌1Rで札幌芝1800メートルの2歳コースレコード(1分48秒3)を記録したゴルコンダ(牡)の2頭を登録している。木村調教師はこれまでにJRA重賞8勝を挙げているが、2歳重賞での勝利はなく、今回勝てば自身初の2歳重賞制覇となる。木村調教師は、今年の札幌競馬で6戦3勝、3着2回(勝率.500、3着内率.833)と好成績を挙げているが、今年の北海道シリーズ最後の重賞となる札幌2歳Sを制すことができるだろうか。
★今週でフィナーレを迎える夏競馬 新潟、小倉の開催リーディング争いは接戦
今週は札幌、新潟、小倉の3場で、夏開催の最終週を迎える。1・2回札幌競馬の騎手成績を見ると、C.ルメール騎手が25勝を挙げ、18勝差をつけて2位以下を大きく引き離しており、開催リーディング獲得がほぼ確実となっている。なお、ルメール騎手は5年連続のJRA年間100勝達成まであと3勝に迫っており、札幌2歳Sではゴルコンダ(牡、美浦・木村哲也厩舎)に騎乗予定となっている。
2回新潟競馬のリーディングジョッキー争いは、10勝の田辺裕信騎手、9勝のM.デムー口騎手、8勝の戸崎圭太騎手、丸山元気騎手が上位となっており、最終日まで目が離せない展開となりそうだ。なお、最終日の新潟記念では、田辺騎手がクリンチャー(牡5歳、栗東・宮本博厩舎)、デムーロ騎手がジナンボー(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)、戸崎騎手がフランツ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)、丸山騎手がアクート(牡6歳、美浦・宗像義忠厩舎)に騎乗予定。
また、2回小倉競馬の騎手成績では、松山弘平騎手が14勝を挙げてトップに立っており、福永祐一騎手が12勝、松若風馬騎手が11勝で追っている。夏の小倉リーディングジョッキーを松山騎手、松若騎手が獲得すれば自身初、福永騎手が獲得すれば9年ぶり5回目となるが、接戦を制して開催リーディングの座に就くのはどの騎手だろうか。
★新潟記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★小倉2歳Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★札幌2歳Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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