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【皐月賞の注目点】GⅠ馬も重賞2勝馬も不在 大混戦の3冠レース初戦を制すのは?

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【皐月賞の注目点】GⅠ馬も重賞2勝馬も不在 大混戦の3冠レース初戦を制すのは?

★GⅠ馬不在、混戦模様の3冠レース初戦 今年は20頭が登録

4月16日、中山競馬場では皐月賞が実施される。今年は20頭が登録しているが、昨年の朝日杯FSを制し、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したドルチェモアホープフルSの覇者ドゥラエレーデが登録していないため、JRA・GⅠ馬不在の一戦となった。また、今年の皐月賞には6頭のJRA重賞勝ち馬が登録しているが、JRA重賞2勝馬が1頭もいない。前年の最優秀2歳牡馬、JRA重賞2勝馬ともに不在の皐月賞は、グレード制が導入された1984年以降では93年、2018年の2回あり、93年は弥生賞2着のナリタタイシン、18年はスプリングS2着のエポカドーロと、どちらも皐月賞トライアルの2着馬が優勝したが、混戦模様の3冠レース初戦を制すのはどの馬だろうか。

★デビューから芝1800メートル戦を3連勝 スプリングSの覇者ベラジオオペラ

ベラジオオペラ(牡、栗東・上村洋行厩舎)は、昨年11月の新馬戦(阪神)、セントポーリア賞、スプリングSと芝1800メートル戦を3連勝して皐月賞に駒を進めてきた。皐月賞スプリングS勝ち馬が勝てば、2013年ロゴタイプ以来10年ぶり17頭目、芝2000メートル戦未出走馬が勝てば昨年のジオグリフに続く2年連続で、グレード制が導入された84年以降では13頭目となるが、ベラジオオペラは未知の距離となる芝2000メートル戦の皐月賞で連勝を伸ばせるか。


★最少キャリア制覇なるか ソールオリエンス、マイネルラウレア、タッチウッド

2戦2勝のソールオリエンス(牡、美浦・手塚貴久厩舎)、マイネルラウレア(牡、栗東・宮徹厩舎)、2戦1勝のタッチウッド(牡、栗東・武幸四郎厩舎)には2歳戦が実施されるようになった1946年以降の皐月賞最少キャリア優勝がかかる。グレード制が導入された84年以降、キャリア2戦以下の馬は昨年のイクイノックスの2着が最高成績だが、ソールオリエンス、マイネルラウレア、タッチウッドは3戦目で皐月賞を制すことができるだろうか。

マイネルラウレアは2012年の皐月賞ゴールドシップタッチウッドは15年の皐月賞ドゥラメンテの産駒で史上12組目の皐月賞親子制覇がかかる。また、ソールオリエンスを管理する手塚調教師は既に菊花賞桜花賞オークスを制しており、皐月賞を勝てばクラシック完全制覇へ残すはダービーだけとなる。

★トライアル・弥生賞ディープインパクト記念で好走 新種牡馬産駒のタスティエーラ&トップナイフ

弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇を遂げたタスティエーラ(牡、美浦・堀宣行厩舎)は、昨年産駒がデビューした新種牡馬サトノクラウンの産駒だ。サトノクラウンは2015年の皐月賞で1番人気に支持されたものの6着に敗れたが、産駒のタスティエーラ皐月賞を制することができるだろうか。なお、タスティエーラには前走に続き松山弘平騎手が騎乗を予定している。

また、弥生賞ディープインパクト記念2着のトップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)は、新種牡馬デクラレーションオブウォーの産駒だ。トップナイフは通算8戦2勝という成績で、登録馬中最多のキャリアを誇り、昨年の京都2歳SホープフルS、今年の弥生賞ディープインパクト記念と3戦連続で2着に入っている。トップナイフには皐月賞で30回と歴代最多の騎乗回数を記録している横山典弘騎手が騎乗を予定しているが、クラシックの舞台で惜敗続きに終止符を打つことができるだろうか。

★最長間隔勝利記録の更新なるか 朝日杯FS2着のダノンタッチダウン

朝日杯FS2着のダノンタッチダウン(牡、栗東・安田隆行厩舎)は、皐月賞で今年初戦を迎える。ダノンタッチダウンは昨年10月1日の新馬戦を勝った後、デイリー杯2歳Sは半馬身差の2着、朝日杯FSではクビ差の2着に入った。ダノンタッチダウンは前走の朝日杯FSから中118日での参戦となり、20年にコントレイルが記録した皐月賞における前走からの最長間隔勝利記録(中112日)の更新がかかるが、今年初戦の皐月賞でどのような走りを見せるだろうか。なお、中京デビュー馬が皐月賞を勝てば1992年ミホノブルボン以来31年ぶり3頭目、1勝馬が皐月賞を勝てば04年ダイワメジャー以来19年ぶりで、2歳戦を実施するようになった46年以降では3頭目となる。


また、来年2月に定年を迎える安田隆調教師は今年が最後のクラシック挑戦となる。安田隆師はJRA・GⅠ14勝を挙げているが、クラシックは01、13年の桜花賞での2着が最高成績となっている。安田隆師は騎手時代の91年にトウカイテイオー皐月賞を制したが、調教師としても皐月賞制覇を遂げることができるだろうか。

★父母ともに中山で連対率100% すみれSを制したロードカナロア産駒シャザーン

すみれSを制したシャザーン(牡、栗東・友道康夫厩舎)は父がJRA・GⅠ4勝、海外でもGI2勝を挙げたロードカナロア、母が2016年のエリザベス女王杯勝ち馬クイーンズリングという血統だ。19年の皐月賞では、父がロードカナロア、母が05年のオークスシーザリオで両親ともにJRA・GⅠ勝ち馬という血統のサートゥルナーリアが勝利を挙げたが、シャザーンも両親に続いてGⅠを制すことができるだろうか。シャザーンには岩田望来騎手が騎乗を予定している。なお、シャザーンは今回が中山初出走となるが、父ロードカナロア、母クイーンズリングはどちらも中山で3戦2勝、2着1回の連対率100%を記録している。

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