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★皐月賞&タービーの連対馬不在は65年ぶり 最後の1冠を手にするのはどの馬?
23日の阪神では3冠レース最終戦の菊花賞(GI)が実施される。今年の菊花賞には、皐月賞馬ジオグリフ、ダービー馬ドウデュースが登録しておらず、昨年に引き続いて皐月賞馬、ダービー馬ともに出走しない菊花賞となる。また、皐月賞・ダービーでともに2着のイクイノックスも登録せず、1957年以来65年ぶりに春の2冠連対馬がいずれも出走しない菊花賞ともなる。今年の菊花賞には、ダービー3着のアスクビクターモア(牡、美浦・田村康仁厩舎)、セントライト記念勝ち馬のガイアフォース(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)、神戸新聞杯勝ち馬のジャスティンパレス(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)など23頭が登録したが、最後の1冠を手にするのはどの馬か。なお、菊花賞を春のクラシック不出走馬が制するとなると、2019年ワールドプレミア以来3年ぶりとなる。
★“春の二冠”は皐月賞5着、タービー3着 悲願のクラシック制覇を狙うアスクビクターモア
アスクビクターモア(牡、美浦・田村康仁厩舎)は、皐月賞5着、ダービー3着という成績で、菊花賞で悲顧のクラシック制覇を目指す。同馬は秋初戦のセントライト記念では2着となったが、3冠レース最終戦の菊花賞を制すことができるかどうか。Vなら、ダービー3着馬の菊花賞制覇は、2003年のザッツザプレンティ以来19年ぶり8頭目、皐月賞5着馬の菊花賞制覇は史上初めてのことだ。なお、同馬には引き続き田辺裕信騎手が騎乗する予定。
★神戸新聞杯を制したジャスティンパレス セレクトセール取引馬として8頭目のVとなるか
神戸新聞杯を制したジャスティンパレス(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)は、父ディープインパクト、母パレスルーマーという血統で、2020年のセレクトセール(1歳)にて1億9000万円(税抜)で取引された。セレクトセールの取引馬が菊花賞を制覇すれば、昨年のタイトルホルダーに続く2年連続8頭目となるが、ジャスティンパレスは3冠レース最終戦の菊花賞を制すことができるかどうか。Vなら、ワールドプレミア(税抜2億4000万円・16年セレクトセール当歳)、サトノダイヤモンド(税抜2億3000万円・13年セレクトセール当歳)に次ぐ高額取引価格の菊花賞馬となる(税抜1億7000万・20年1歳で取引されたアスクビクターモアも該当)。なお、ジャスティンパレスに騎乗予定の鮫島克駿騎手にはJRA・GI初制覇がかかる。
★新馬戦ではドウデュースの3着 新潟記念3着から挑むフェーングロッテン
フェーングロッテン(牡、栗東・宮本博厩舎)は、ラジオNIKKEI賞1着→新潟記念3着というローテーションで菊花賞に挑む。グレード制が導入された1984年以降、前走、古馬重賞に出走した馬が菊花賞を勝利すれば、98年セイウンスカイ以来24年ぶり2頭目となるが、フェーングロッテンは前走の経験を糧に同世代の頂点に立つことができるかどうか。また、同馬は昨年9月5日の小倉5Rでデビューし3着。このレースは1着がダービー馬ドゥデュース、2着がセントライト記念勝ち馬ガイアフォースというハイレベルな新馬戦となったが、ドゥデュースに続くクラシックホース誕生となるかどうか。同馬には、松若風馬騎手が引き続き騎乗する予定だ。
フェーングロッテンを管理する宮本博調教師は、今年の菊花賞にボルドグフーシュ(牡)も登録している。今年の菊花賞は、宮本調教師のほか、佐々木晶三調教師(インプレス、ヴェローナシチー)、杉山晴紀調教(ガイアフォース、ジャスティンパレス)、辻野泰之調教師(タイムオブフライト、ディナースタ、ポッドボレット)が複数頭を登録しているが、どのような結果となるか(※10月17日現在、インプレス、タイムオブフライトは抽選対象)。
★福永祐一騎手&武豊騎手は春と異なる馬で3冠ラストの菊花賞に参戦予定
ドウデュースでダービーを制した武豊騎手は、菊花賞では神戸新聞杯2着のヤマニンゼスト(牡、栗東・千田輝彦厩舎)とコンビを組む予定。武騎手は前走の神戸新聞杯で初めてヤマニンゼストとコンビを組み、12番人気の評価を覆して菊花賞への優先出走権を手にしたが、本番ではどのような騎乗を見せるか。Vなら、自身の持つ菊花賞歴代最多勝記録を更新する6勝目となる。
また、ジオグリフで皐月賞を制した福永祐一騎手は、セレシオン(牡、栗東・友道康夫厩舎)とのコンビで菊花賞に臨む予定。春の同馬は、すみれS(L)4着→プリンシパルS7着という成績でクラシックには出走できず、阿賀野川特別(2勝クラス)を勝って菊花賞に登録してきた。阿賀野川特別の勝ち馬では、オウケンブルースリが2008年の菊花賞を制しているが、セレシオンはどのような結果となるか。なお、武豊騎手、福永祐一騎手ともに複数の牡馬で同一年クラシック2勝となれば、初めてのことになる。
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