第157話 「JAPAN CUP」
06年 37.0-36.8-37.0-34.3 =2.25.1 ▼ 4▼2△2 平坦戦
07年 35.6-37.2-37.6-34.3 =2.24.7 ▼ 9▼2△8 瞬発戦
08年 36.6-38.0-36.5-34.4 =2.25.5 ▼ 7△1△6 瞬発戦
09年 35.2-36.0-36.1-35.1 =2.22.4 ▼ 6±0△9 瞬発戦
10年 36.4-37.0-37.1-34.4 =2.24.9 ▼10△1△6 瞬発戦
前半~中盤で速く流れ2分22秒4という高速決着となった09年以外は全てレースの上がりが34.3~34.4秒となっています。
これは偶然か?
実はこれは近年だけの傾向で05年以前はそうではありませんでした。
以前はレースの上がりが35秒台36秒台の底力戦というのがスタンダードでした。
近年では
チョウサン、
ネヴァブション、
シンゲンなどが逃げていて持続ラップで逃げれる馬がいないというのが大きな要因だと思います。
外国馬は把握していませんが今年の日本馬もどうやらその手の逃げ馬は見当たりません。
今年もレースの
上がり34秒台の瞬発力勝負という展開になりそうです。
近年の傾向からすればレースの上がりが34秒台で勝ち馬の上がりは33.5~34.0秒となっています。
34秒を切る上がりを使える馬をピックアップすればOKでは?、とも思いますが出走メンバー中半分以上は該当するでしょう。
つまり近年のJCでは瞬発力勝負になるケースが多く出走馬も瞬発力自慢の馬が多いため適性だけで絞り込むのは困難ということになります。
ならばどう絞り込むか?
基本的にはこのレースは人気馬が強いレースです。
1番人気の成績は
2-2-1-0 勝率40.0% 連対率80.0% 複勝率100.0%
となっています。
5番人気以内の馬の成績が4-5-3-13となっていて6番人気以下で馬券になった馬は僅か3頭しかいないというレースです。
一般的に芝中長距離レースでは「人気馬=能力の高い馬=瞬発力のある馬」となるので近年の上がり勝負となっているJCでは人気馬の成績が良いというのは当然の結果といえるでしょう。
結局のところJCを予想する上でポイントになるのは馬の能力や適性ではなく「どのくらい走れる状態にあるのか」ということだと思います。
【前走秋天組】
最も多く馬券になってるのは前走秋天組だが出走頭数も多いので率はそれほど良くはない。
近年で前走秋天で馬券になった馬は
ブエナビスタ(1着)、
ウオッカ(3着)、
オウケンブルースリ(4着)、
ディープスカイ(3着)、
ウオッカ(1着)、
アドマイヤムーン(6着)、
ポップロック(4着)、
メイショウサムソン(1着)
の7頭。(括弧内は秋天の着順)
これを見て分かることは
GⅠ連対経験のあって秋天惜敗した馬の好走率が高いということ。
近年では秋天→JCを連勝した馬はいません。
(厳密に言うと昨年の
ブエナビスタはJCで1着入線してますが降着になっています)
つまり秋天での疲労度がJC出走時には残っているので秋天で惜敗した馬達の逆転が可能となるということ。
→
ペルーサ、
ブエナビスタ、
トゥザグローリー、
エイシンフラッシュはチャンスゾーン
ジャガーメイル、
ローズキングダムの2頭はちょっと負け過ぎの感あり
【前走
菊花賞組】
前走
菊花賞では
ローズキングダムと
ドリームパスポートの2頭がJCで馬券になっています。
この2頭に共通していえることは
上がり34.0秒以内で連対しているということです。
距離もコースも違う条件なので瞬発力勝負になりやすことから考えると
菊花賞でも斬れた馬というのが有力になるでしょう。
今年は
ウインバリアシオンのみの登録となっていますが
菊花賞では上がり34.2秒で2着。
微妙に足りないとみるか圏内とみるか難しいところです。
【前走AR共和国杯組】
このレースも
菊花賞と同様に上がり34.0秒以内で連対という条件が必要でしょう。
今年は上がり最速が35.1秒という底力戦なので該当馬なしという判断です。
【海外馬】
はっきりいって分かりません。
当然
凱旋門賞で5馬身差圧勝のデインドリームは人気の一角になるでしょう。
(エリ女であれだけ強かった
スノーフェアリーが3着というのも後押しするはず)
但し、レースVTRを見る限りロングスパート平坦戦という感じはするし(>根拠ありません、あくまで見た目です)
血統もニジンスキー系×デインヒル系なので瞬発力というよりは持続力という気がします。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ブエナビスタ→トゥザグローリー→エイシンフラッシュ
なんだよ、秋天4~6着馬で決まりかよ、という予想。
レコード決着の秋天組で疲労度を考えるとほどよく負けたこの3頭が狙い目。
それよりも
ブエナビスタの1番人気が継続するかどうかが興味あるところ。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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ナイス!(
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