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有馬記念と言えば1年の総決算であると共に、3歳馬と古馬の世代間の争いにも注目が集まる。今年の3歳馬からは三冠馬が誕生し有馬記念に駒を進めてきたが、果たして四冠達成となるのか検証してみたい。
以下は、過去10年の有馬記念における3歳最先着馬の前走と、最高指数を記録したレースの一覧である。
■2010年
1着 ヴィクトワールピサ
55.9 ジャパンカップ(3着)
56.6 日本ダービー(3着)
■2009年
2着 ブエナビスタ
56.6 エリザベス女王杯(3着)
■2008年
9着 フローテーション
55.5 ステイヤーズステークス(2着)
■2007年
2着 ダイワスカーレット
59.2 エリザベス女王杯(1着)
■2006年
4着 ドリームパスポート
58.2 ジャパンカップ(2着)
■2005年
2着 ディープインパクト
61.7 菊花賞(1着)
■2004年
4着 デルタブルース
58.1 ジャパンカップ(3着)
■2003年
2着 リンカーン
56.2 菊花賞(2着)
■2002年
1着 シンボリクリスエス
57.8 ジャパンカップ(3着)
■2001年
1着 マンハッタンカフェ
56.7 菊花賞(1着)
昨年のヴィクトワールピサを除くと、次の二つのパターンに分かれる。
【パターン1】前走の菊花賞で最高指数を記録したうえで2着以内に入線したのち有馬記念に参戦。
【パターン2】前走の古馬混合戦で最高指数を記録したうえで3着以内に入線したのち有馬記念に参戦。
いずれにしても、前走で最高指数を記録し上位に入線している、言い換えれば伸び盛りで勢いがある馬が最先着していることが分かる。
また、昨年のヴィクトワールピサの前走も、最高指数には僅かに届かないが古馬相手のGIレースで3着に入線しているので、条件を満たしていると見なしても構わないだろう。
次に、今年の出走予定馬の最高指数を見てみよう。
■オルフェーヴル
57.3 菊花賞(1着)
58.1 日本ダービー(1着)
■レッドデイヴィス
56.0 鳴尾記念(1着)
オルフェーヴルは、前走の菊花賞で最高指数を記録していないが、2着以下を引き離しての楽勝なので、まだまだ指数を伸ばす余地はあると思われるし、日本ダービーの指数は古馬相手でも十分に通用するレベルの高いものなので【パターン1】に該当すると見なせる。
レッドデイヴィスに関しては【パターン2】に該当するが、前走がG3で指数的にもやや物足りない。
以上の分析により、今年の3歳馬の主役である三冠馬オルフェーヴルが、古馬と互角以上の勝負を繰り広げ、四冠を達成する可能性は十分にあると結論づけたい。
なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。
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