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【エリザベス女王杯の注目点】ノーザンファーム生産馬がGI9連勝中 1番人気馬には不安なデータも

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【エリザベス女王杯の注目点】ノーザンファーム生産馬がGI9連勝中 1番人気馬には不安なデータも

ヴィクトリアマイルからJRA・GI実施機会9連勝中 ノーザンファーム生産馬は6頭が登録

生産牧場ノーザンファームは、5月14日のヴィクトリアマイルソングライン)から10月29日の天皇賞・秋イクイノックス)まで生産馬がJRA・GI実施機会9連勝中。また、今年実施されたJRA牝馬限定GI4レースは桜花賞オークス秋華賞リバティアイランドヴィクトリアマイルソングラインといずれもノーザンファーム生産馬が勝利を挙げている。

エリザベス女王杯には、連覇を狙うジェラルディーナ(5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナ(5歳、栗東・友道康夫厩舎)、オークス2着のハーパー(3歳、栗東・友道康夫厩舎)、2021年オークス以来のGI挑戦となるククナ(5歳、美浦・栗田徹厩舎)、GI初挑戦のサリエラ(4歳、美浦・国枝栄厩舎)およびブレイディヴェーグ(3歳、美浦・宮田敬介厩舎)と計6頭のノーザンファーム生産馬が登録している。生産牧場のJRA・GI実施機会最多連勝記録は2019年の秋華賞有馬記念でノーザンファームが記録した「10連勝」で、エリザベス女王杯でノーザンファーム生産馬が勝てばこの記録に並ぶが、連勝を伸ばすことができるかどうか。なお、同牧場は今年のJRA・GIで11勝を挙げているが、生産牧場のJRA・GI年間最多勝記録は2019年にノーザンファームが記録した「19勝」。

★牝馬限定戦では3着以内率.889 マリアエレーナが牝馬限定GIに初挑戦


マリアエレーナ(5歳、栗東・吉田直弘厩舎)は、デビュー以来牝馬限定戦では9戦3勝、2着3回、3着2回(勝率.333、3着以内率.889)と堅実な成績を収めている。同馬は直近の5戦はすべて牡牝混合戦に出走しており、前走の産経賞オールカマーでは4着に入っている。マリアエレーナが牝馬限定のGIに出走するのは今回が初めてだが、GI初勝利を挙げることができるだろうか。

マリアエレーナに騎乗予定の三浦皇成騎手、同馬を管理する吉田直弘調教師は、ともに地方で実施された統一ダートGIでは優勝経験があるが、JRA・GIでは未勝利となっている。三浦皇成騎手は今回が116回目、吉田直弘調教師は今回が11回目のJRA・GI挑戦となるが、初勝利を挙げることができるだろうか。

エプソムC府中牝馬Sで連続2着 ルージュエヴァイユは松山弘平騎手との新コンビで参戦

ルージュエヴァイユ(4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)は、今年初戦の愛知杯が12着、続くメイSは10着と2戦連続で2けた着順に終わったが、その後はエプソムC府中牝馬Sと東京・芝1800メートル戦の重賞で2戦連続2着と好走している。同馬は新馬戦→デイジー賞と中山でデビュー2連勝を飾ったが、その後は左回りの東京、中京に出走を続けており、今回は約1年8カ月ぶりに右回りの競馬場に出走する。ルージュエヴァイユのGI挑戦は、昨年のオークス(6着)以来約1年半ぶり2回目となるが、今回はどのような走りを見せるのか。同馬にはテン乗りとなる松山弘平騎手が騎乗予定。なお、同騎手はこれまでに挙げたJRA重賞40勝のうち11勝をテン乗りの馬で挙げている。

また、ルージュエヴァイユを管理する黒岩陽一調教師には、JRA・GI初制覇がかかる。同調教師は今年、自身初のJRA重賞年間2勝を挙げているが、初のGIタイトルを手にすることができるだろうか。

★1999年オークス以来のJRA・GI制覇なるか 相沢郁調教師は昨年2着のライラックを登録

昨年のエリザベス女王杯で、ウインマリリンと同着で2着となったライラック(4歳)を管理する相沢郁調教師(美浦)には、1999年のオークスウメノファイバー)以来のJRA・GI制覇がかかる。同調教師は1998年に厩舎を開業し、開業2年目の1999年にオークスを制覇するなど11月6日現在、JRA重賞20勝を含むJRA通算489勝を挙げている。ライラックは前走の府中牝馬Sでは3着に入っており、前走に続き戸崎圭太騎手とのコンビで出走する予定だが、相沢調教師に久々のビッグタイトルをもたらすことができるだろうか。なお、ライラックが勝てば、相沢調教師は1999年オークス以来、勝利間隔「24年5カ月12日」でのJRA・GI制覇となり、グレード制が導入された1984年以降、調教師のJRA・GI勝利間隔としては最長となる。

★VならJRA牝馬限定GI完全制覇に王手 中内田充正調教師は2頭の管理馬を登録


今年、リバティアイランドで牝馬三冠制覇を遂げた中内田充正調教師(栗東)は、エリザベス女王杯に今年の愛知杯勝ち馬アートハウス(4歳)、今年のマーメイドS勝ち馬ビッグリボン(5歳)の2頭を登録している。中内田調教師は現在JRAで実施されている牝馬限定GI6レースのうちエリザベス女王杯とヴィクトリアマイルを除く4レースを制しており、エリザベス女王杯を勝てば完全制覇に王手がかかるが、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。アートハウスには坂井瑠星騎手、ビッグリボンにはJRA・GI初制覇がかかる西村淳也騎手が騎乗する予定。

なお、アートハウスは3月11日の中山牝馬S4着以来中245日での出走で、トゥザヴィクトリーが2001年に記録したエリザベス女王杯における前走からの最長間隔勝利記録(中231日)の更新がかかる。

★過去10年で1番人気馬は1勝 4年ぶりに京都で実施されるエリザベス女王杯

エリザベス女王杯が3歳以上のレースになった1996年以降、1番人気馬は5勝にとどまっており、1997年ダンスパートナー、1998年エアグルーヴ、2009年ブエナビスタといった単勝支持率50%超の支持を集めた馬が敗れた例も見られる。また、過去10年で見ても1番人気馬は1勝、2着2回と苦戦しており、2021年は10番人気のアカイイトが勝ち、昨年は12番人気のライラックが2着(同着)に入り、2年連続で2けた人気の馬が連対している。

エリザベス女王杯は京都競馬場の大規模な改修工事により、2020~22年は阪神で実施されたが、4年ぶりに京都で実施される今年はどのような結果になるのか。なお、今年のJRA古馬牝馬重賞9レースの結果を見ると、1番人気馬は4勝、2着1回、3着1回という成績を挙げている。




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