中央競馬ニュース

【高松宮記念】レース展望

 0   4   1,734
シェアする  x facebook LINEで送る
【高松宮記念】レース展望

最終週を迎える中京では日曜メインに春のGⅠシリーズ第1弾の高松宮記念(27日、GI、芝1200メートル)が行われる。上半期のチャンピオンスプリンター決定戦らしく、2010、11年と連覇したキンシャサノキセキ、スプリント界の絶対王者として君臨したロードカナロア(2013年)など、優勝馬にはそうそうたる名が連なる。今年はどの馬が栄光を勝ち取るか-。

レシステンシア(栗東・松下武士厩舎、牝5歳)が19年の阪神ジュベナイルフィリーズに次ぐGIタイトルを狙う。昨年は中位からしっかりと脚を伸ばし、ダノンスマッシュにクビ差の2着。それまではスピードを違いで逃げを打つことが多かったが、脚質的なターニングポイントとなるレースでもあった。その後も控える競馬を続け、産経賞セントウルSを2番手から抜け出して快勝すると、スプリンターズSでは4番手追走から2着。そして、前走の香港スプリントでは中位から伸び、4コーナーで他馬の落馬の影響を受けながらもスカイフィールドの3/4馬身差の2着と、待機策がすっかり板についた印象だ。それ以来、3カ月半ぶりになるが、16日の1週前追い切りでは新しくコンビを組む横山武史騎手を背に、栗東坂路で4ハロン50秒1-ラスト1ハロン11秒7をマーク。攻め駆けするタイプとはいえ、掛け値なしの好タイムで、臨戦態勢は万全といっていい。時期的に雨に見舞われることが多いレースで、良馬場で行われたのは過去10年で半数の5回しかないが、桜花賞、そして昨年のこのレースでともに2着と渋った馬場も苦にするタイプではない。馬場状態を問わず、上位争いを演じるだろう。

大人になってきたメイケイエール(栗東・武英智厩舎、牝4歳)も有力だ。新馬戦、小倉2歳SファンタジーSと3連勝するなど、2歳時から素質を感じさせてきた半面、前向きすぎる気性が大きなネックで、桜花賞では暴走気味になって18着としんがり負け。次走のキーンランドCも抑えが利かず、3コーナー手前から先頭に立つ形になり7着に敗れ、続くスプリンターズSも行きたがっていたが、ぎりぎり我慢をさせて直線に向くとしぶとく伸びて4着。引っ掛かったことによる体力のロス、大外を回らざるを得なかったコースロスを考えるとよく掲示板に載ったもので、潜在能力を再認識されるさせるに十分な走りだった。その苦労が結びついたのが重賞4勝目となった前走のシルクロードSで、道中で行きたがるような感じがなかったわけではないが、それ以前と比べるとずいぶんとましだった。初めての左回りがいい方に出て、馬具を工夫した効果などもあるのだろうが、メイケイエール自身の心の成長がなければ、あんなレースはできないはず。今回も折り合えば本物というところだが、前走のようなレースさえできればV確率は決して低くない。

切れ味ならグレナディアガーズ(栗東・中内田充正厩舎、牡4歳)だ。前走の阪神Cは前に壁をつくってしっかりと脚をためると、直線では大外に出して豪快な差し切りを演じた。前を行く馬をたちまち呑み込んだ末脚は素晴らしく、上がり3ハロン最速の34秒0の数字以上の鋭さを感じさせた。一昨年の朝日杯フューチュリティSを勝ち、昨年のNHKマイルCでは3着のGI戦歴がある。ポイントは1200メートルが初めてということ。これまでの9戦全てが1400~1600メートルで、トップスプリンターがつくり出す電撃戦のペースに対応できるかどうか、そのあたりに不安がなくもないが、逆に折り合い面を考えるとプラスに作用する可能性もある。道中で流れに乗り、余力を持って直線に向くことができれば、一気の差し切りも。


サリオス(美浦・堀宣行厩舎、牡5歳)も今回が初めての1200メートル戦。こちらはこれまで経験した最短距離が1600メートルで、より対応が難しそうだが、朝日杯FSを勝ち、皐月賞日本ダービーともに2着と実績的には最上位といえる存在。力を出し切れば上位争いになっていい。

ジャンダルム(栗東・池江泰寿厩舎、牡7歳)は、前走の夕刊フジ賞オーシャンSを2、3番手から抜け出してV。当時と比べると相手がかなり強くなるが、母は03年の優勝馬ビリーヴで、血統的にも高いスプリント資質を疑う余地はない。

ダイアトニック(栗東・安田隆行厩舎、牡7歳)は、一昨年の3着馬。その年の秋から骨折のために1年近い休養を余儀なくされたが、前走の阪急杯で内から抜け出してV。実力馬が復活したのなら軽くは扱えない。過去10年でこのレースを3勝(12年カレンチャン、13年ロードカナロア、21年ダノンスマッシュ)している厩舎力もバックアップとなる。

他にもキーンランドC、京阪杯とスプリント重賞2勝のエイティーンガール(栗東・飯田祐史厩舎、牝6歳)、一昨年のこのレースで1位入線(4着降着)しているクリノガウディー(栗東・藤沢則雄厩舎、牡6歳)なども上位争いをしても不思議はない。

この記事はいかがでしたか?
ナイス (4)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る