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【逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める】セントウルS2022 コース替わりで傾向一変?好走に必要な能力を徹底分析!
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中京芝1200m戦は向こう正面半ばから勾配の緩やかな上りのあと、4角までは下りで道中は息を入れにくく、コーナーの角度が急なため遠心力で外にふられると消耗するうえに、直線には急坂が控えています。
他場のスプリント戦に比べて、スピードだけでなくタフさも同時に求められるレイアウトとなっているため、スピードに特化したタイプより、スプリントより長い距離に実績のある馬の好走が目立ちます。
実際、中京開催のここ2年で着内好走した6頭をみると、2020年は着内好走した3頭すべてが前走マイルからの距離短縮、2021年は着内好走した3頭中2頭は距離短縮、3頭すべてがマイル重賞で連対して実績をもっていました。
また、過去10年のセントウルSの逃げ馬の成績は【3-1-0-7】となっているものの、京都改修工事の影響で阪神から中京へ開催場が移行した直近2年は、逃げ馬は馬券絡んでいません
それどこか、直近2年は前半3ハロン33秒0、32秒9と、同じコースで施行されるGⅠ高松宮記念と比較しても速いペースで進行しており、逃げた馬と番手の馬がいずれも最下位とブービー着順に終わりました。
ただでさえ、タフなレイアウトであるうえに、ハイペースでレースが進行したことによって前が崩れたと考えられるものの、昨年は番手で並ぶように追走したレシステンシアが勝ち、2着ピクシーナイト、3着クリノガウディーも4角6番手以内と前々での決着。
一方、上位3頭に比べると一枚力の落ちるジャンダルムが4角13番手から上がり最速の脚を使って4着へ好走していることから、前が楽ではない展開の中、GⅠ級の能力のある上位3頭が押し切ったレースとみています。
以上から、セントウルSの好走にはスプリントより長い距離での実績が必要で、流れが速くなるほど地力が問われると総括できます。
そこで、今年のペースを予測すると、逃げ候補の一頭だったジャングロの回避が回避したものの、昨年このレースをハイラップで逃げたシャンデリアムーンの出走があり、2枠2番と逃げるには絶好枠。
ほかで逃げを一考できるモントライゼ、ファストフォースが各々真ん中より外に入ったため、比較的に楽にハナへ行けそうですが、開幕週も相まって33秒前半には収まりそうです。
オッズ的にメイケイエールとソングラインの2強。どちらもスプリントより長い距離に実績があり、G1級の能力がある馬。ただ、ソングラインは国内初スプリント、マイルでも比較的後方を追走するタイプだけに一気の短縮は若干不安です。
本命はメイケイエール。高松宮記念では不利な外枠から、4角でも外を回る苦しい競馬での5着は立派で、前走は1400mの京王杯でかかりながらも能力のちがいをみせての重賞制覇。3歳時にはマイル重賞で1着とスタミナ、スピードともに不安はありません。
馬券はメイケイエールの単複と、サンライズオネスト、シャンデリアムーンへのワイドで勝負します。
(文・垣本大樹)
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