中央競馬ニュース

【チャンピオン】レース展望

 0   5   2,403
シェアする  x facebook LINEで送る
【チャンピオン】レース展望

 暮れの中京競馬開幕週の日曜メインは今年の「砂王」を決めるチャンピオンズC(12月5日、GI、ダ1800メートル)。

 今年、最も注目されるのはダート初出走になる白毛の桜花賞ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎、牝3歳)。前走の秋華賞はゲート内で突進した際に歯茎をけがしたこともあり、10着に敗退したが、滋賀・ノーザンファームしがらきへの放牧を挟んで順調に回復している。父は芝のNHKマイルCに加え、ジャパンCダートの名称で行われていたこのレースを圧勝したクロフネ。母はJRAダートで4勝したブチコ、近親には関東オークスなど交流重賞3勝のユキチャン、レパードS勝ちのハヤヤッコなどがいる血統背景からも、ダートをこなして全く不思議はない。11月17日にダートの栗東Bコースで行った追い切りでは6ハロン84秒0、ラスト1ハロン11秒1。シャープな脚さばきでアディラート(7歳、オープン)に1馬身先着した動きからもダート適性は心配なさそうだ。ほかの馬よりも3キロ軽い54キロの斤量も有利だ。一線級を相手の初ダートは、過酷な条件だが、戸惑うことなくレースを運べれば好勝負になっていい。

 チュウワウィザード(栗東・大久保龍志厩舎、牡6歳)は昨年の覇者。3月のドバイワールドCで2着と世界の大舞台で素晴らしい走りを見せた後、帰国初戦の帝王賞は6着、ひと息入れて出走した前走のJBCクラシックは3着と連敗しているが、叩き2戦目の今回は巻き返しが十分期待できる。

 テーオーケインズ(栗東・高柳大輔厩舎、牡4歳)も有力候補だ。今年になってからの充実ぶりは目を見張るものがあり、3月の名古屋城Sでオープン初勝利を挙げると、アンタレスS(GIII)、帝王賞(交流GI)と破竹の3連勝を飾った。前走のJBCクラシックは、小回りの金沢で出負けして流れに乗り切れなかったが、それでもしぶとく脚を伸ばして4着だから、力を再認識させる走りだったといえる。馬力勝負のパサパサのダートでも戦えるが、3連勝はいずれも道悪でのもの。脚抜きがいいコンディションならV確率がより高くなりそうだ。

 インティ(栗東・野中賢二厩舎、牡7歳)は一昨年、昨年ともに3着と好走。先行策で好結果を残してきた馬だが、ここ3走は待機策に転じ、2月のフェブラリーS6着、かしわ記念3着、マイルチャンピオンシップ南部杯4着と控える競馬が板に付いてきた。一昨年のフェブラリーSを勝っているように、底力はここでもトップクラス。侮れない存在だ。

 エアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡8歳)もマークしたい存在だ。2月のフェブラリーS、前走の武蔵野Sと東京コースでともに2着。左回りの広いコースが最もフィットする印象があり、昨年は7着ながら中京コースの適性は決して低くない。皐月賞、ダービー(ともに4着)、菊花賞(3着)とクラシックで上位をにぎわしたように地力は引けを取らず、遅咲きの花を咲かせる可能性も。

 クリンチャー(栗東・宮本博厩舎、牡7歳)は1番人気のみやこSで6着に終わったが、当時は4カ月の休養明けだったので仕方ない面はある。ひと叩きして状態は上向いており、あとは良績のない左回りがどうかだろう。

 カフェファラオ(美浦・堀亘行厩舎、牡4歳)は7月の函館記念9着以来となる。芝のレースだけに着順は度外視できる。休み明けでも順調に仕上がっている様子で、2月のフェブラリーSを制した実力からも軽くは扱えない。

 地方から参戦するカジノフォンテン(船橋・山下貴之厩舎、牡5歳)も大いに注目される。ここ2戦は帝王賞10着、JBCクラシック6着と振るわないが、左回りで川崎記念かしわ記念と交流GIを2勝しており、舞台替わりは有利だろう。

 一昨年の南部杯の覇者で前走のJBCスプリント2着のサンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎、牡7歳)、近況は今ひとつだが、京都で行われた2018年JBCクラシックなどGI3勝のケイティブレイブ(美浦・清水英克厩舎、牡8歳)、昨年のジャパンダートダービー優勝馬ダノンファラオ(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)も上位争いしても不思議はない。

 オーヴェルニュ(栗東・西村真幸厩舎、牡5歳)は中京ダート1900メートルで行われた平安Sをコースレコードで圧勝。サンライズホープ(栗東・羽月友彦厩舎、牡4歳)は同じく中京ダート1900メートルのシリウスSを制しており、ともに舞台適性は上々だ。

★チャンピオンズCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか?
ナイス (5)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

5月12日()
ヴィクトリア G1
5月11日()
京王杯SC G2
京都ハイJ G2

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

5月5日()
NHKマイル G1
新潟大賞典 G3
5月4日()
京都新聞杯 G2

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
73,123万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 テーオーロイヤル 牡6
51,827万円
9 セリフォス 牡5
49,313万円
10 ジャックドール 牡6
49,004万円
» もっと見る

3歳
1 ジャンタルマンタル 牡3
32,053万円
2 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
3 アスコリピチェーノ 牝3
22,165万円
4 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 ジューンテイク 牡3
9,821万円
9 エトヴプレ 牝3
9,644万円
10 スウィープフィート 牝3
9,386万円
» もっと見る