週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り! 今回は
オーシャンSに出走予定の9頭を診断します。
キミワクイーン
昨年の函館SS勝ち馬。好位抜け出しの勝ちパターンから一転、8枠15番から後方に控える形。前半3ハロン33秒0と流れ、直線外からの差しが決まった。その後3戦の着外は重馬場とG1、前走の
京阪杯11着は内から伸びず。持ち時計がなく、抜群に切れるわけではない。時計のかかる馬場と上がりのかかる展開なら。
グレイトゲイナー
3年前の6月に2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラス初戦こそ2着も、そこから14戦連続着外。昨年9月の4走前に、15番人気で久々の勝利を挙げると、次戦のオープンも10番人気で快勝。その後も
京阪杯6着とカーバンクルS2着と善戦は続く。G3ならと思わせるし、何より応援したくなる競走馬人生。
サンライズオネスト
一昨年の
阪急杯とセントウルSで3着。昨年、今年と重賞を2度走り、CBC賞11着と
シルクロードS7着。前者は開幕週の大外枠が響いたが、後者は後方から直線で伸びる外に出しても弾けなかった。オープンでは善戦しており、毎回この馬なりに伸びている印象はある。一方、ピークアウトした感じもする。
シュバルツカイザー
キャリア19戦【6-2-0-11】。8連対は中山・函館・札幌と、重めの芝に良績集中も、札幌芝1200mに1分7秒4、中山芝1200m1分7秒8と、ある程度速い時計にも対応できる。前走は今回と同じ舞台のオープンを快勝。8枠15番から道中は好位外、4角も外目を回る強い競馬。前々走
京阪杯18着からの一変だった。
ダディーズビビッド
昨年は
阪急杯2着、京王杯SC3着と重賞でも善戦。前走の阪神C9着を除けば、芝1400m以下の良馬場は、一昨年から【1-4-1-2】。着外の2度も4着と堅実に走る。中京スプリントに1分6秒8の走破時計をもち、前走は約7カ月ぶりの実戦。週末の天気は微妙だが、速い馬場なら巻き返しがあっても。
トウシンマカオ
一昨年(阪神)と昨年(京都)の
京阪杯勝ち馬。前者は前半3ハロン33秒3の速い流れを、好位外から押し切る横綱競馬。後者は平均ラップを中団外につけ、4角は外を回し直線でも外から伸びてきた。スプリントでは不良馬場のG1しか大崩れしておらず、対戦比較上ここは上位。初の中山は鍵でも、格好はつけたい。
バースクライ
ハーツクライ産駒ながら、新馬戦から徐々に距離を短縮し、1勝クラスからスプリントで3連勝。前向きな気性がマッチした印象で、2走前は内枠からスムーズとはいえ、中山芝1200mを1分7秒2で走った。前走
シルクロードSは9着も、7枠15番から終始外を回らされる競馬。枠運に恵まれれば、もう少しやれるはず。
ビッグシーザー
一昨年から昨年にかけ、未勝利から4連勝を飾り、重賞初出走の葵は1番人気3着。高速馬場のスローペース、素早いギアチェンジを求められ、大柄な当馬にとっては厳しかった。その後3戦は着外も、オパールS12着は内枠が仇となる内容。前走の淀短距離Sでは、久々に勝利を挙げ、今回は重賞初制覇を狙う。
マテンロウオリオン
一昨年に
シンザン記念を勝ち、ニュージーランドTでは2着。NHKマイルCでも、最内枠から出遅れながら、直線勝負に賭けて2着を確保。マイラーとして世代上位の資質を見せた。その後は12戦連続着外、直近9戦はマイルを使っており、今回は初スプリント。度々かかるので、折り合い面では良さそう。きっかけを掴みたいところ。
(文・垣本大樹)