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【安田記念の注目点】ジャックドール初のマイル戦でGI連勝なるか 武豊騎手はウオッカ以来14年ぶりVへ

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【安田記念の注目点】ジャックドール初のマイル戦でGI連勝なるか 武豊騎手はウオッカ以来14年ぶりVへ

★デビュー以来初の芝1600メートル戦出走 大阪杯の覇者ジャックドール

ジャックドール(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、デビューから一貫して芝2000メートル戦に出走を続けており、前走の大阪杯ではGI初制覇を遂げた。今回、ジャックドールは通算15戦目にして初の芝1600メートル戦出走となるが、GI連勝を遂げることができるだろうか。なお、安田記念で芝1600メートル戦初出走馬が勝てば、1992年ヤマニンゼファー以来31年ぶりで、グレード制が導入された84年以降2頭目となる。

ジャックドールに騎乗予定の武豊騎手には、ウオッカとのコンビで制した2009年以来14年ぶりの安田記念制覇がかかる。武騎手はグレード制が導入された84年以降で最多タイの3勝を挙げているが、単独トップとなる同レース4勝目を挙げることができるだろうか(※ソダシ(牝5歳、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗予定の川田将雅騎手にも同じ記録がかかる」)。

★今年はヴィクトリアマイルを制して参戦 連覇がかかるソングライン


ソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎)には、安田記念連覇がかかる。ソングラインは昨年、ヴィクトリアマイル5着から巻き返して安田記念を制したが、今年はヴィクトリアマイルを制して安田記念への参戦を予定している。グレード制が導入された1984年以降、安田記念連覇はヤマニンゼファー(92、93年)、ウオッカ(2008、09年)の2頭が成し遂げたが、ソングラインは今年も安田記念を制すことができるだろうか。

ソングラインは昨年の安田記念では池添謙一騎手が騎乗したが、今年は戸崎圭太騎手が騎乗を予定している。戸崎騎手は地方・大井競馬に所属していた2011年にリアルインパクトとのコンビで安田記念を制し、JRA・GI初勝利を挙げたが、12年ぶりに制すことができるだろうか。ちなみに、グレード制が導入された84年以降に安田記念を連覇したヤマニンゼファーウオッカはいずれも前年と異なる騎手で連覇を遂げている。なお、池添騎手は今年メイケイエール(牝5歳、栗東・武英智厩舎)に騎乗を予定している。

★登録馬中、唯一のJRA・GI3勝馬 4年連続JRA・GI制覇を目指すソダシ

ソダシ(牝5歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、2020年に阪神JF、21年に桜花賞、22年にヴィクトリアマイルを制しており、今年の安田記念登録馬で唯一のJRA・GI3勝馬だ。ソダシは今年初戦となったヴィクトリアマイルでは2着に入っており、今回はテン乗りとなる川田将雅騎手とのコンビで参戦する予定だが、グレード制が導入された1984年以降で7頭目の、4年連続JRA・GI制覇を遂げることができるだろうか。なお、父クロフネ、母ブチコという血統のソダシが勝てば、種牡馬クロフネの産駒は歴代最長タイの19年連続JRA重賞制覇となる。

★前走のマイラーズCで約1年半ぶりのV 3年連続参戦となるシュネルマイスター

前走のマイラーズCで約1年半ぶりの勝利を挙げたシュネルマイスター(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、3年連続の安田記念参戦となる。シュネルマイスターは2021年が3着、昨年は2着に入ったが、三度目の正直で初勝利を挙げることができるだろうか。なお、過去の勝ち馬では、タイキブリザードが1995年3着、96年2着、97年1着と3年連続参戦で着順をひとつずつ上げて勝利を挙げている。

シュネルマイスターに騎乗予定のクリストフ・ルメール騎手には、モズアスコットとのコンビで制した18年以来5年ぶり2回目の制覇がかかる。ルメール騎手は20年から3年連続で安田記念2着となっているが、今年こそ勝利を挙げることができるだろうか。

★今年初戦のドバイターフは5着 昨年のマイルCSを制したセリフォス


セリフォス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)は、4着だった昨年に続く2年連続の安田記念参戦となる。セリフォスはデビューから芝1600メートル戦に出走を続け、昨年のマイルCSでGI初勝利を挙げた。セリフォスは今年初戦のドバイターフ(芝1800メートル)で、デビュー以来初めて芝1600メートル戦以外のレースに出走して5着となったが、芝1600メートル戦の安田記念で巻き返すことができるだろうか。なお、同馬にはダミアン・レーン騎手が騎乗を予定している。

セリフォスを管理する中内田充正調教師は5月28日現在、今年のJRA競走で25勝を挙げ、JRA調教師リーディングのトップに立っている。中内田調教師はリバティアイランド桜花賞オークスを制したが、今年3度目のJRA・GI制覇を遂げることができるだろうか。なお、グレード制が導入された1984年以降、調教師の上半期のJRA・GI最多勝は2004年松田国英元調教師など4人が記録した3勝で、中内田師が安田記念を勝てばこの記録に並ぶ。

★歴戦の古馬に挑む3歳馬2頭 シャンパンカラーとドルチェモア

NHKマイルCを制したシャンパンカラー(牡3歳、美浦・田中剛厩舎)、昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬ドルチェモア(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、安田記念で古馬との初対戦に挑む。グレード制が導入された1984年以降、9頭の3歳馬が安田記念に出走したが、古馬を破って勝利を挙げたのは2011年のリアルインパクトだけとなっている。シャンパンカラー内田博幸騎手、ドルチェモア坂井瑠星騎手とのコンビで出走を予定しているが、歴戦の古馬を破ることができるだろうか。なお、安田記念当日が昨年の10月29日のデビュー戦から数えて219日目となるシャンパンカラーが勝てば、96年の高松宮杯をデビュー204日目で勝ったフラワーパーク、97年のマイルCSをデビュー212日目で勝ったタイキシャトルに次ぐ、3番目に短い日数でのJRA古馬GⅠ制覇となる(※グレード制が導入された1984年以降)。

★昨年1番人気で8着のイルーシヴパンサー 1年ぶりの芝1600メートル戦出走となるGI馬2頭にも注目

イルーシヴパンサー(牡5歳、美浦・久保田貴士厩舎)は、昨年の安田記念で1番人気に支持されたものの8着に敗れた。その後は関屋記念11着、京都金杯1着、中山記念8着という成績だが、2年連続の参戦で前年の雪辱を果たすことができるだろうか。なお、イルーシヴパンサーには岩田望来騎手が騎乗を予定している。

また、昨年の高松宮記念勝ち馬ナランフレグ(牡7歳、美浦・宗像義忠厩舎)、21、22年にフェブラリーSを連覇したカフェファラオ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)は、どちらも昨年の安田記念以来、1年ぶり2回目の芝1600メートル戦出走となる。昨年はナランフレグが9着、カフェファラオが17着に敗れたが、今年は好走することができるだろうか。なお、ナランフレグ高松宮記念4着以来、カフェファラオはドバイワールドC12着以来の出走で、ナランフレグには丸田恭介騎手、カフェファラオには浜中俊騎手が騎乗を予定している。

★GI初制覇目指すマイラーズC2、3着馬 ガイアフォースとソウルラッシュ


ガイアフォース(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、昨年秋にはセントライト記念を制して菊花賞では1番人気に支持されるなど(8着)、デビューから芝1800メートル以上の距離に出走を続けてきたが、初の芝1600メートル戦出走となった前走のマイラーズCで2着と好走し、安田記念に駒を進めてきた。グレード制が導入された1984年以降、マイラーズC2着馬は93年ヤマニンゼファー、2018年モズアスコットの2頭が同年の安田記念を制しているが、ガイアフォースは2度目の芝1600メートル戦出走でビッグタイトルを獲得できるか。なお、鞍上にはJRA・GI初制覇がかかる西村淳也騎手が予定されている。

また、マイラーズC3着のソウルラッシュ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、初の芝1600メートル戦出走となった21年12月以降はマイル戦に出走を続けており、芝1600メートル戦で通算8戦4勝、2着1回、3着1回という成績を残している。ソウルラッシュは昨年の安田記念では13着、マイルCSでは4着に敗れたが、3度目のGI挑戦で勝利を挙げることができるだろうか。鞍上には松山弘平騎手が予定されている。

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