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【朝日杯FS】レースの注目点

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【朝日杯FS】レースの注目点

★新馬→サウジアラビアRCを連勝 前走馬体重540キロの大型馬サリオス



 サリオス(牡、美浦・堀宣行厩舎)は、6月2日の東京で新馬戦を勝ち、続くサウジアラビアRCでは東京・芝1600メートルの2歳コースレコードを更新(1分32秒7)して連勝を飾った。歴代の朝日杯FS優勝馬のうち、最もデビューが早かったのは2002年優勝のエイシンチャンプ(6月15日)で、サリオスが勝てばこれを更新するが、3連勝でGI制覇を遂げることができるかどうか。同馬には、R.ムーア騎手が騎乗する予定。なお、サリオス以外の登録馬では、タイセイビジョン(牡、栗東・西村真幸厩舎)が6月2日、トリプルエース(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)が6月8日にデビューしている。



 また、サリオスサウジアラビアRC出走時の馬体重が540キロで、2歳重賞における最高体重優勝記録を更新。成績公報に馬体重が掲載されるようになった1970年以降、朝日杯FSの最高体重優勝記録は528キロ(2013年アジアエクスプレス)となっており、同馬のレース当日の馬体重にも注目が集まる。



★2年連続で無敗馬が優勝 今年も無敗のGI馬誕生なるか



 朝日杯FSでは、2017年ダノンプレミアム(レース前の成績:2戦2勝)、2018年アドマイヤマーズ(レース前の成績:3戦3勝)と2年連続で無敗馬が勝利を挙げている。今年の朝日杯FSには、2戦2勝の重賞勝ち馬サリオス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、レッドベルジュール(牡、栗東・藤原英昭厩舎)、デビューからダートで2戦2勝のタガノビューティー(牡、栗東・西園正都厩舎)と3頭の無敗馬が登録しているが、今年の朝日杯FSでも無敗のGI馬が誕生するだろうか。



 レッドベルジュールは新馬→デイリー杯2歳Sを連勝したが、デイリー杯2歳Sでの勝利は同馬を管理する藤原英昭調教師にとって初の2歳重賞制覇。藤原調教師は今回が朝日杯FS初出走となるが、自身初の2歳GI制覇を遂げることができるかどうか。



武豊騎手はタイセイビジョンに騎乗予定 20回目の挑戦で初制覇なるか



 タイセイビジョン(牡、栗東・西村真幸厩舎)に騎乗予定の武豊騎手には、朝日杯FS初制覇がかかる。同騎手は現在JRAで実施されているGI競走24レースのうち、22レースで計77勝を挙げており、完全制覇へ残すは2歳GIの朝日杯FSホープフルSとなっている。武豊騎手は朝日杯FSに過去19回騎乗し2着が4回あるが、20度目の挑戦で同レース初制覇を果たし、JRA・GI完全制覇に王手をかけることができるかどうか。なお、タイセイビジョンは、これまで新馬1着、函館2歳S2着、京王杯2歳S1着という成績を残しており、今回、テン乗りとなる武豊騎手とのコンビでGI初制覇を目指す。



★登録馬中、唯一の3勝馬 小倉2歳Sを制したマイネルグリット



 新馬→フェニックス賞→小倉2歳Sとデビューから3連勝を飾ったマイネルグリット(牡、栗東・吉田直弘厩舎)は、今年の朝日杯FS登録馬中、唯一の3勝馬。同馬は前走の京王杯2歳Sでは9着に敗れたが、3連勝した夏の勢いを取り戻すことができるかどうか。なお、昨年の朝日杯FSでは3勝馬のアドマイヤマーズが優勝している。



 また、マイネルグリットに騎乗予定の国分優作騎手には、JRA・GI初制覇がかかる。2009年デビューの同騎手は、これまでにJRA・GIに8回騎乗しており、2015年、2017年の高松宮記念4着が最高成績。2009年デビューの騎手では、松山弘平騎手がJRA・GIを制しているが、国分優作騎手は9回目の挑戦でJRA・GI初制覇を遂げることができるかどうか。Vなら、マイネルグリットを所有する(株)サラブレッドクラブ・ラフィアンは歴代トップタイの朝日杯FS3勝目となる。



★調教師リーディングの首位を独走 安田隆行調教師はぺールエールを登録



 12月9日現在、今年のJRA調教師リーディングでは、安田隆行調教師(栗東)が62勝を挙げ、2位の矢作芳人調教師(栗東)に10勝差をつけてトップに立っている。安田調教師は朝日杯FSには、ペールエール(牡)を登録しているが、今年初のJRA・GI制覇を決めることができるかどうか。なお、ペールエールは昨年の優勝馬アドマイヤマーズと同じダイワメジャー産駒で、通算3戦1勝という成績だが、新潟2歳S2着、デイリー杯2歳S3着と重賞で堅実な走りを見せている。



 また、調教師リーディング3位の堀宣行調教師は、サウジアラビアRCの勝ち馬サリオス(牡)を登録している。堀調教師の朝日杯FS参戦は2010年リアルインパクト(2着)以来、9年ぶりとなるが、同レース初制覇を遂げることができるかどうか。



キズナ産駒初のJRA重賞勝ち馬 函館2歳Sを制したビアンフェ



 今年の新種牡馬キズナは、12月9日現在、JRAで29勝を挙げており、1990年以降の新種牡馬の2歳戦勝利数では5位となっている。朝日杯FSには、函館2歳Sを制してキズナ産駒初のJRA重賞勝ち馬となったビアンフェ(牡、栗東・中竹和也厩舎)、秋明菊賞(1勝クラス)勝ち馬エグレムニ(牡、栗東・加用正厩舎)と2頭のキズナ産駒が登録しているが、初年度産駒からGIホースが誕生するかどうか。なお、1990年以降の新種牡馬の2歳戦最多勝記録はディープインパクト(2010年)の41勝。



 ビアンフェは、初勝利を挙げたデビュー2戦目以降はレース序盤から積極的に逃げており、函館2歳S1着、京王杯2歳S2着と重賞でも好走している。朝日杯FSでは、舞台を阪神に移した2014年以降、逃げ切り勝ちは1度もないが、ビアンフェはどんな戦法で挑むだろうか。同馬には引き続き藤岡佑介騎手が騎乗する予定。



 なお、過去10年の朝日杯FS1~3着馬の前走を見ると、京王杯2歳S組は1勝、2着3回、3着3回という成績を挙げている。

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