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【秋華賞】レース展望


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【秋華賞】レース展望

 10月2週目は東京、京都2場所で12日(土)、13日(日)、14日(月=祝)の3日間開催となり、京都では中日に秋のGIシリーズ第2弾・秋華賞(芝2000メートル)が行われる。牝馬3冠最終戦のこのレースは過去10年で1番人気が4勝、残る6勝も2、3番人気の一方で、2013年には3→2→15番人気決着で3連単23万円超の配当が出るなど、馬券的には一筋縄ではいかない傾向だ。今年は桜花賞グランアレグリアオークスラヴズオンリーユーが不在で、より一層の激戦が予想される。

 クラシックホースが不在なら、ただ一頭のGI馬である阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬ダノンファンタジー(栗東・中内田充正厩舎)に注目が集まる。春初戦のチューリップ賞を快勝して期待の高まった牝馬2冠は桜花賞4着、オークス5着と善戦どまりだったが、秋初戦のローズSで改めて2歳女王の地力を証明。好スタートから控えて中団で我慢を利かせ、先行有利の馬場状態、スローペースだったにもかかわらず、それを打破する豪快な末脚を発揮してコースレコードで駆け抜けた。中間も「テンション、コントロールの部分を重点的に調整していますが、いい意味で変わらずにきています」と猿橋助手。2000メートルでも折り合いさえつけば、GI2勝目がグッと近づく。

 カレンブーケドール(美浦・国枝栄厩舎)はオークスで今回のメンバー中で最先着の2着に好走。勝ち馬の決め手にクビ差屈したが、3着には2馬身半差をつけたように地力の高さは疑いようがない。秋初戦の紫苑Sは3着に敗れたが、2番手追走とこれまで以上の積極策で、1着から0秒1と差は僅か。「前走は勝ちにいく競馬をしたぶん、結果的に目標にされてしまった。一度使って馬体に張りも出てきた」と国枝調教師にも悲観の色はない。叩いた上積みもあり、反撃の態勢は整いつつある。

 その紫苑Sで重賞初制覇を果たしたのがパッシングスルー(美浦・黒岩陽一厩舎)。大外(15)番枠からスッと3番手につけ、直線の追い比べを制した。春はシンザン記念、サンケイスポーツ賞フローラSともに4着と善戦を続け、2走前の1勝クラスに次いで2000メートル戦を連勝。成長度や体質面を踏まえ、間隔をあけながら大事に使われてきた好素材が、10ハロンGIに向けて開花しようとしている。先週3日に栗東トレセン入りし、能力全開へ調整に余念なし。3歳牝馬戦線の勢力図を、ラスト1冠で塗り替えてもおかしくはない。

 クロノジェネシス(栗東・斉藤崇史厩舎)は桜花賞オークスともに3着と、牝馬2冠でともにトップクラスのパフォーマンスを見せた。疲れを残さないための最良の選択として直行となったが、「しっかり休養したぶん、体もふっくらして成長を感じます。テンションが上がっていないのが何より」と斉藤崇調教師は好仕上がりを伝える。小倉の新馬戦(1着)以来の小回りコースをクリアすれば、初戴冠の可能性は十分にある。

 同じく、オークス(9着)以来のぶっつけで臨むのがコントラチェック(美浦・藤沢和雄厩舎)。その前走はハイペースの中で早め先頭の積極策を取った結果、失速したが、逃げ切った2走前のフラワーCのようにスムーズに運べれば、先行力は侮れない。ルメール騎手にとっても、17年ディアドラ、18年アーモンドアイに次ぐ3連覇がかかる。

 上がり馬ではサトノダムゼル(美浦・堀宣行厩舎)に注目が集まる。デビューは6月の東京と遅くなったが、経験馬が相手の未勝利、1勝クラス、2勝クラスと無傷3連勝を飾った。いずれも1800メートルだったが、レースぶりから200メートルの延長も問題なく、中山の前走で内回りコースも経験しているのが強み。実績馬相手でも、未知の魅力にあふれている。

 エスポワール(栗東・角居勝彦厩舎)も、夏場に1勝クラス、2勝クラスと連勝。もともと、新馬戦(3着)で勝ち馬ワールドプレミア神戸新聞杯3着)、2着メイショウテンゲン(弥生賞)の0秒1差に好走した素質馬だが、ようやく軌道に乗ってきた。前走後すぐに秋華賞直行を決めており、3カ月ぶりの実戦へ向けて調整に狂いはない。

 他ではローズS2着ビーチサンバ(栗東・友道康夫厩舎)、桜花賞2着馬で距離延長が鍵になるシゲルピンクダイヤ(栗東・渡辺薫彦厩舎)、紫苑S2着フェアリーポルカ(栗東・西村真幸厩舎)などもラスト1冠を虎視眈々と狙っている。



秋華賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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