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【宝塚記念】レースの注目点

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【宝塚記念】レースの注目点

★節目の60回目を迎える宝塚記念 レイデオロなどGI馬6頭が登録



 6月23日、阪神競馬場では第60回宝塚記念が実施される。1960年に創設された同レースは、暮れの大一番・有馬記念と同様に、出走馬をファン投票で選出する上半期のドリームレースとして位置付けられており、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた。今年の宝塚記念には、ファン投票1位アーモンドアイの登録こそないが、ファン投票2位のレイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、同3位のキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)などGI馬6頭を含む13頭が登録している。果たして、節目の60回目を迎える宝塚記念を制すのはどの馬だろうか。



 なお、過去59回の宝塚記念を見ると、出走馬中ファン投票最上位馬は23勝、2着16回で、勝率.390、連対率.661の成績となっている。ちなみに、宝塚記念の10回単位の結果を見てみると、2番人気馬が4勝、2着1回で連対率100%を誇っている。



★GI3勝目を目指すレイデオロは帰国初戦 上半期GI3勝のC.ルメール騎手が騎乗予定



 レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、3つ目のGIタイトル獲得を目指す。同馬は2017年のダービー馬で、昨年の天皇賞・秋ではGI2勝目を挙げた。レイデオロは、今年初戦となったドバイシーマクラシックでは6着に敗れたが、帰国初戦となる宝塚記念でGI3勝目を挙げることができるだろうか。



 なお、ダービー馬が5歳時にGIを勝てば、グレード制が導入された1984年以降で5頭目となる。



 また、レイデオロに騎乗予定のC.ルメール騎手には、早くも今年4回目のJRA・GI制覇がかかっている。同騎手は、桜花賞皐月賞→天皇賞・春でJRA・GI騎乗機会3連勝を決めており、海外ではアーモンドアイとのコンビでドバイターフを制した。グレード制が導入された1984年以降、上半期にJRA・GIを4勝した騎手は、武豊騎手(2回)、安藤勝己元騎手、福永祐一騎手と3名いるが、ルメール騎手は宝塚記念初勝利を挙げ、この記録に並ぶことができるだろうか。



★1年8力月ぶりのGI制覇なるか 菊花賞以来の勝利を目指すキセキ



 キセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が、2017年菊花賞以来1年8力月ぶりのGI制覇を目指す。同馬は、菊花賞以降未勝利で8連敗中だが、昨年のジャパンC、今年の大阪杯では2着と好走している。キセキは昨年の秋以降、川田将雅騎手が手綱をとり、レース序盤から先行するレースを続けているが、今回はどのような戦法で挑むだろうか。なお、菊花賞馬は過去10年の宝塚記念で3勝を挙げている。



★2017年の三冠レース優勝馬3頭が2度目の対決 アルアインレイデオロ、キセキ



 今年の宝塚記念には、2017年の皐月賞アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、ダービー馬レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、菊花賞キセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が登録している。3頭が同じレースで対決するのは、昨年の天皇賞・秋以来2回目で、天皇賞・秋ではレイデオロが1着、キセキが3着、アルアインが4着という結果だったが、今回はどの馬が先着するだろうか。なお、アルアインキセキは今年の大阪杯で対戦し、アルアイン(1着)がキセキ(2着)に先着している。



宝塚記念でのダービー馬対決は史上5回目 マカヒキレイデオロは4度目の対戦



 今年の宝塚記念は、2016年のダービー馬マカヒキ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)と、2017年のダービー馬レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が出走する予定となっている。宝塚記念でのダービー馬対決は今回が5回目となるが、軍配はどちらにあがるだろうか。なお、マカヒキレイデオロが同じレースに出走するのは今回が4回目で、過去3回はいずれもレイデオロが先着している。



 また、マカヒキは2016年のニエル賞(仏)以来白星から遠ざかっており、宝塚記念を勝てば、約2年9力月ぶりの勝利となる。同馬は今年に入り京都記念3着、大阪杯4着という成績で、勝ち馬とのタイム差は京都記念が0.1秒、大阪杯が0.2秒と接戦に持ち込んでいる。マカヒキには引き続き岩田康誠騎手が騎乗する予定だが、久々にビッグタイトルを手にすることができるだろうか。なお、マカヒキを所有する金子真人ホールディングスは、宝塚記念で2勝を挙げている。



★牝馬4頭目の宝塚記念制覇なるか D.レーン騎手とのコンビで臨むリスグラシュー



 今年の宝塚記念登録馬で、唯一の牝馬リスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、牝馬4頭目の宝塚記念制覇を目指す。同馬は、昨年のエリザベス女王杯でGI初制覇を遂げると、その後は国内外の牡・牝混合戦に出走し、香港ヴァーズ2着、金鯱賞2着、クイーンエリザベス2世C3着と好走を続けている。宝塚記念では、1966年に出走馬8頭中、唯一の牝馬だったエイトクラウンが優勝した例があったが、リスグラシューは牡馬の強豪を破り、2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。



 なお、リスグラシューに騎乗予定のD.レーン騎手は、今回の短期免許期間で重賞5勝を含む30勝を挙げており、宝塚記念当日が今回の短期免許期間における最後のJRAでの騎乗日となっている。



★登録馬中、唯一の4歳馬エタリオウ 横山典弘騎手との新コンビでGI初Vなるか



 エタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)は通算11戦1勝という成績だが、これまでに7度の2着があり、3歳時は重賞で青葉賞2着、ダービー4着、神戸新聞杯2着、菊花賞2着という成績を残し、今年は日経賞で2着、天皇賞・春で4着に入っている。今回、エタリオウにはテン乗りとなる横山典弘騎手が騎乗する予定だが、2017年10月の未勝利戦以来となる2勝目を挙げることができるだろうか。



 なお、エタリオウは歴代トップの宝塚記念5勝を挙げているステイゴールド産駒で、Vなら、同産駒は出走馬をファン投票で選出するドリームレース10勝目となる。また、エタリオウは今年の宝塚記念登録馬で唯一の4歳馬。宝塚記念に4歳馬が1頭しか出走しなかった年は1978年、2006年の2回あるが、2006年には唯一の4歳馬ディープインパクトが優勝している。



★GI初制覇を目指す宮本博調教師 クリンチャーノーブルマーズの2頭を登録



 JRA・GI初制覇を目指す宮本博調教師は、クリンチャー(牡5歳)、ノーブルマーズ(牡6歳)の2頭を登録している。同調教師は2004年の厩舎開業以来、JRA通算304勝、重賞6勝を挙げているが、GIでは2017年菊花賞の2着が最高成績となっている。クリンチャーは2017年の菊花賞で2着、昨年の天皇賞・春で3着、ノーブルマーズは昨年の宝塚記念で3着とGIで好走した実績があるが、2頭出しで挑む宮本調教師は初のGIタイトルを獲得することができるだろうか。



 また、クリンチャーに騎乗予定の三浦皇成騎手、ノーブルマーズに騎乗予定の高倉稜騎手にはJRA・GI初制覇がかかっている。三浦騎手は82回目、高倉騎手は13回目のJRA・GI挑戦となるが、悲願の初制覇を遂げることができるだろうか。



ミッキーロケットで昨年Vの音無秀孝調教師 連覇を狙う今年はスティッフェリオを登録



 ミッキーロケットで昨年の宝塚記念を制した音無秀孝調教師は、スティッフェリオ(牡5歳)を登録している。同調教師は今年、GIの安田記念を含む重賞5勝をマークしており2月には自身初の3週連続重賞制覇を決めている。宝塚記念は今年60回目を迎えるが、調教師の連覇は、2013・14年の優勝馬ゴールドシップを管理した須貝尚介調教師だけとなっており、異なる馬で連覇を遂げれば初めてのこととなる。果たして、音無調教師は今年も宝塚記念を制すことができるだろうか。



 また、スティッフェリオに騎乗予定の丸山元気騎手は、6月16日現在、JRA騎手リーデイング11位につけており、今年はJRA重賞3勝をマークしている。丸山騎手にはJRA・GI初制覇がかかっているが、スティッフェリオを勝利に導くことができるだろうか。



宝塚記念は5歳馬が5連勝中 今年はGI馬5頭を含む7頭が登録



 宝塚記念は、2014年から5歳馬が5連勝中で、今年の登録馬13頭のうち、5歳馬は過半数の7頭を数え、このうちGI馬はアルアイン(牡、栗東・池江泰寿厩舎)、キセキ(牡、栗東・角居勝彦厩舎)、スワーヴリチャード(牡、栗東・庄野靖志厩舎)、リスグラシュー(牝、栗東・矢作芳人厩舎)、レイデオロ(牡、美浦・藤沢和雄厩舎)の5頭となっている。さて、豪華メンバーで臨む5歳勢は今年も宝塚記念を制すことができるだろうか。



 なお、スワーヴリチャードリスグラシューの父は2005年2着のハーツクライキセキの父は2012年2着のルーラーシップで、父の雪辱を果たすことができるか注目される。また、スワーヴリチャードに騎乗予定のM.デムーロ騎手は、グレード制が導入された1984年以降で3位のJRA・GI30勝を挙げている。宝塚記念を勝てば、岡部幸雄元騎手に並ぶ2位タイの31勝目となるが、今年3度目のJRA・GI制覇を果たすことができるだろうか。



(JRA提供)



宝塚記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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