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【ジャパンC】レースの注目点


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【ジャパンC】レースの注目点

★3世代のダービー馬が揃い踏み 外国馬不在のなかGI馬6頭が登録



 今年のジャパンCには、レース史上初めて外国馬が出走せず、日本馬16頭が登録。今年の登録馬を見ると、2016年のダービー馬マカヒキ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)、2017年のダービー馬レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、2018年のダービー馬ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)と3世代のダービー馬を含むGI馬6頭が名を連ねている。さて、日本馬同士の争いとなった今年のジャパンCを制すのはどの馬だろうか。なお、ジャパンCでの3世代のダービー馬による対決は2008年、2017年に続く3回目となるが、過去2回はいずれも一番年下のダービー馬が先着している。



★管理馬5頭登録の友道康夫調教師 2年ぶり2度目の制覇なるか



 友道康夫調教師は、エタリオウ(牡4歳)、シュヴァルグラン(牡7歳)、マカヒキ(牡6歳)、ユーキャンスマイル(牡4歳)、ワグネリアン(牡4歳)の5頭を登録。グレード制が導入された1984年以降、同一調教師の同一GI最多出走頭数は2011年宝塚記念、2013年有馬記念池江泰寿調教師が記録した5頭で、友道調教師が登録した5頭すべてが出走すれば、この記録に並ぶが、管理馬5頭で上位を独占することができるかどうか。ちなみに、ジャパンCにおける同一調教師の同一年最多出走頭数は3頭。なお、友道調教師は2017年にシュヴァルグランジャパンCを制しており、Vなら、史上5人目のジャパンC2勝トレーナーとなる。



★金子真人HD(株)所有馬が4頭登録 最多勝の(有)サンデーR所有馬はダンビュライトが登録



 馬主・金子真人ホールディングス(株)の所有馬は、ダービー馬のマカヒキ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)、ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、重賞2勝馬ユーキャンスマイル(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、GI初挑戦のジナンボー(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)の4頭が登録。4頭はいずれも父・母ともに金子真人ホールディングス(株)所有馬(金子真人氏名義も含む)で、オーナー所縁の血統で上位独占を目指す。なお、同馬主の所有馬がジャパンCを勝てば、2006年ディープインパクト以来13年ぶり2頭目となる。



 また、ジャパンC最多勝馬主(4勝)の(有)サンデーレーシング所有馬は、京都大賞典2着のダンビュライト(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が登録。(有)サンデーレーシングの所有馬は2010~2013年にかけてジャパンC4連覇を決めており、2010年には1・2着、2012年には1~3着を独占しているが、最多勝記録を更新する5度目のジャパンC制覇を遂げることができるかどうか。



★当日はディープインパクトメモリアルデー 父子制覇目指すディープ産駒は5頭が登録



 今年のジャパンC当日は、競走馬としても種牡馬としても輝かしい功績を残し7月にこの世を去ったディープインパクトを称える「ディープインパクトメモリアルデー」として、様々なイベントが催される。また、今年のジャパンCは「ディープインパクトメモリアル」の副題を設定し、実施される。ディープインパクトは2006年のジャパンC優勝馬で、今年のジャパンCにはダービー馬のマカヒキ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)、ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)など5頭のディープインパクト産駒が登録しているが、ジャパンC父子制覇を果たし、父の名を冠した1日に花を添えることができるかどうか。Vなら、同産駒は歴代単独トップのジャパンC4勝目となる。



 また、マカヒキは2016年のニエル賞以来、約3年2力月、ワグネリアンは昨年の神戸新聞杯以来、約1年2力月勝利から遠ざかっており、ジャパンCで復活の勝利を挙げることができるかどうか注目される。なお、マカヒキが勝てば2016年5月29日のダービー以来のGI制覇となり、グレード制が導入された1984年以降では最長間隔(3年5力月25日)でのGI勝利となる。



★隔年V狙うシュヴァルグラン 今年初めて国内のレースに出走予定



 2017年のジャパンC勝ち馬シュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)が、史上初の隔年でのジャパンC制覇を目指す。同馬は、連覇を狙った昨年のジャパンCは4着、続く有馬記念で3着に入った後、今年は海外のビッグレースに照準を定め、ドバイシーマクラシック2着→キングジョージVI世&クイーンエリザベスS6着→インターナショナルS8着という成績を残した。シュヴァルグランは、2017年のジャパンC以降、勝利から遠ざかっているが、GI初制覇を遂げた舞台で久しぶりの勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、6歳以上馬のジャパンC制覇は2003年タップダンスシチー(牡6歳)以来、16年ぶり4頭目となる。



★2着以内なら通算獲得賞金が10億円を突破! レイデオロは昨年秋の勢いを取り戻せるか



 2017年のダービー馬レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、GI3勝目を目指す。同馬は、昨年秋にオールカマー(1)着→天皇賞・秋(1)着→有馬記念2着という成績を残し、JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。レイデオロは今年に入って3戦未勝利で、前走のオールカマーでは4着に敗れているが、昨年秋の勢いを取り戻すことができるかどうか。なお、同馬を管理する藤沢和雄調教師は、ジャパンCの歴代最多出走調教師で2004年ゼンノロブロイ以来、15年ぶり2度目のジャパンC制覇がかかる。



 また、レイデオロのJRAでの獲得賞金は8億8155万円で、ジャパンCで2着以内に入れば、本賞金+付加賞が加算されて通算獲得賞金が10億円を突破する。JRA競走での獲得賞金が10億円を超えれば史上17頭目となるが、レイデオロは10億円ホースとなることができるかどうか。なお、今年のジャパンCには現役のJRA賞金王(10億69万7000円)であるシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)も出走を予定している。



岩田康誠騎手はユーキャンスマイルに騎乗予定 歴代最多タイの4勝目なるか



 天皇賞・秋4着のユーキャンスマイル(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が、GI初制覇を目指す。同馬はGI初挑戦となった昨年の菊花賞で3着と好走すると、4歳を迎えた今年はダイヤモンドS新潟記念を制すなど中・長距離戦線で活躍を続けている。ダイヤモンドS以降、ユーキャンスマイルには岩田康誠騎手が騎乗しており、今回も同騎手とのコンビで参戦する予定だが、初のビッグタイトルを獲得することができるかどか。Vなら、岩田騎手は歴代最多タイのジャパンC4勝目となる。

 なお、過去10年のジャパンC1~3着馬の前走を見ると、「天皇賞・秋組」は5勝、2着5回、3着7回で、そのうち天皇賞・秋4着馬は5頭が出走して2勝、2着1回という成績を挙げている。



オークス秋華賞2着のカレンブーケドール 昨年に続く3歳牝馬の連覇なるか



 3歳牝馬のカレンブーケドール(美浦・国枝栄厩舎)が、歴戦の古馬に挑む。同馬は今年の牝馬三冠戦線で活躍を見せ、オークス秋華賞で2着に入っている。カレンブーケドールが牡牝混合戦に出走するのは昨年12月の未勝利戦((1)着)以来だが、牡馬の強豪を破ることができるかどうか。なお、過去10年のジャパンCで牝馬は6勝を挙げており、昨年はカレンブーケドールと同じ国枝栄厩舎所属の3歳牝馬アーモンドアイが優勝している。



 また、カレンブーケドールに騎乗予定の津村明秀騎手にはJRA・GI初制覇がかかる。初騎乗が2004年で、今年がデビュー16年目になる同騎手は、これまでにJRA・GIに30回騎乗しており、今年のオークス秋華賞での2着が最高成績。津村騎手のジャパンC参戦は2014年(10着)以来、5年ぶり2回目だが、悲願のJRA・GI初制覇を遂げることができるかどうか。



★前年の3着馬は連対率「.385」 マーフィー騎手とのコンビで臨むスワーヴリチャード



 スワーヴリチャード(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)は、4歳時の昨年は、春に大阪杯を制し、秋はジャパンCで3着。今年は中山記念4着、ドバイシーマクラシック3着、宝塚記念3着、天皇賞・秋7着と勝ち星がないが、ジャパンCでは前年の3着馬が4勝、2着1回(勝率.308、連対率.385)と好成績を挙げている。スワーヴリチャードは、久々の勝利をジャパンCで挙げることができるかどうか。なお、同馬は2005年の2着馬ハーツクライの産駒だが、同産駒では2017年にシュヴァルグランが父の雪辱を果たす勝利を挙げている。



 スワーヴリチャードの鞍上には、短期免許で騎乗中の0.マーフィー騎手が予定されている。マーフィー騎手は今年の英リーディングジョッキーで、8月のナッソーSでは、長期の海外遠征を行っている日本のディアドラをテン乗りで勝利に導いている。マーフィー騎手はジャパンC初騎乗になるが、テン乗りとなるスワーヴリチャードとのコンビで、どのような走りを見せるだろうか。



アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇 ムイトオブリガードにはルメール騎手が騎乗予定



 アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を飾ったムイトオブリガード(牡5歳、栗東・角田晃一厩舎)には、ジャパンC連覇を狙うC.ルメール騎手が騎乗する予定。同馬は東京で6戦4勝という成績を挙げており、ジャパンCの舞台となる東京芝2400メートル戦では3戦3勝。2008年のジャパンCでは、アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を飾ったスクリーンヒーローが優勝しているが、ムイトオブリガードは重賞初制覇に続いて、一気にGI馬へと駆け上がることができるかどうか。Vなら、ルメール騎手は2011・12年の岩田康誠騎手以来、2人目のジャパンC連覇となる。



 また、アルゼンチン共和国杯2着馬タイセイトレイル(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、今回がGI初挑戦となる。同馬は初勝利が6戦目と勝ち上がるまでに時間を要したが、今年は10戦3勝、2着3回、3着4回と堅実な走りを見せ、オープン入りを果たしている。

 ムイトオブリガードは父ルーラーシップ、母ピサノグラフタイセイトレイルは父ハーツクライ、母マザーウェルという血統で、2頭は祖母に1993年のマイルCS優勝馬シンコウラブリイを持ついとこ同士だが、アルゼンチン共和国杯に続いてワンツーフィニッシュを決めることができるかどうか。



ジャパンCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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