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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 5 | 牝4 | 55.0 | 吉田隼人 | 栗 須貝尚介 | 476(0) | 1.32.2 | 5.7 | 4 | 33.4 | ④④ | |||
2 | 6 | 11 | 牝4 | 55.0 | C.ルメー | 美 木村哲也 | 500(-10) | 1.32.5 | 2 | 5.4 | 3 | 33.4 | ⑥⑥ | ||
3 | 4 | 7 | 牝5 | 55.0 | 横山武史 | 栗 松下武士 | 510(-6) | 1.32.5 | クビ | 12.8 | 6 | 34.1 | ②② | ||
4 | 5 | 10 | 牝6 | 55.0 | 田中勝春 | 栗 西園正都 | 468(-6) | B | 1.32.5 | ハナ | 194.8 | 18 | 34.5 | ①① | |
5 | 1 | 2 | 牝4 | 55.0 | 池添謙一 | 美 林徹 | 486(--) | 1.32.5 | ハナ | 5.4 | 2 | 33.2 | ⑨⑧ | ||
6 | 1 | 1 | 牝5 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 杉山晴紀 | 486(+22) | 1.32.7 | 1 1/4 | 8.4 | 5 | 33.6 | ⑥⑥ | ||
7 | 5 | 9 | 牝5 | 55.0 | 菅原明良 | 栗 池江泰寿 | 490(-4) | 1.32.8 | クビ | 154.1 | 17 | 32.9 | ⑮⑮ | ||
8 | 7 | 14 | 牝5 | 55.0 | 幸英明 | 栗 中竹和也 | 512(-2) | 1.32.8 | アタマ | 41.8 | 12 | 33.1 | ⑭⑭ | ||
9 | 8 | 17 | 牝6 | 55.0 | 坂井瑠星 | 美 斎藤誠 | 482(+2) | 1.32.8 | クビ | 89.9 | 16 | 32.9 | ⑮⑮ | ||
10 | 6 | 12 | 牝5 | 55.0 | M.デムー | 栗 杉山晴紀 | 468(+6) | 1.32.9 | アタマ | 65.1 | 14 | 33.4 | ⑪⑪ | ||
11 | 3 | 6 | 牝4 | 55.0 | 武豊 | 栗 友道康夫 | 420(0) | 1.32.9 | アタマ | 53.8 | 13 | 33.6 | ⑧⑧ | ||
12 | 7 | 13 | 牝5 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 高野友和 | 440(+6) | 1.32.9 | ハナ | 4.1 | 1 | 34.3 | ③③ | ||
13 | 8 | 18 | 牝5 | 55.0 | D.レーン | 美 和田正一 | 432(0) | 1.33.0 | 1/2 | 31.7 | 8 | 32.9 | ⑱⑱ | ||
14 | 7 | 15 | 牝4 | 55.0 | 福永祐一 | 栗 池添学 | 434(-10) | 1.33.1 | 1/2 | 16.4 | 7 | 33.8 | ⑨⑧ | ||
15 | 8 | 16 | 牝5 | 55.0 | 藤岡康太 | 栗 友道康夫 | 482(-2) | 1.33.2 | 1/2 | 34.3 | 9 | 33.6 | ⑫⑫ | ||
16 | 4 | 8 | 牝5 | 55.0 | 松岡正海 | 美 伊藤伸一 | 486(0) | 1.33.2 | クビ | 72.8 | 15 | 34.3 | ⑤⑤ | ||
17 | 2 | 4 | 牝5 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 国枝栄 | 442(0) | 1.33.5 | 2 | 38.6 | 11 | 33.9 | ⑫⑫ | ||
18 | 2 | 3 | 牝5 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 池添兼雄 | 458(+2) | B | 1.33.7 | 1 | 34.5 | 10 | 33.9 | ⑮⑮ |
ラップタイム | 12.5 - 10.8 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.5 - 23.3 - 34.7 - 46.3 - 58.0 |
後半 | 57.5 - 45.9 - 34.2 - 23.1 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 5 | 570円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 5 | 230円 | 4番人気 |
11 | 190円 | 2番人気 | |
7 | 360円 | 6番人気 | |
枠連 | 3-6 | 1,770円 | 7番人気 |
馬連 | 5-11 | 2,010円 | 6番人気 |
ワイド | 5-11 | 730円 | 5番人気 |
---|---|---|---|
5-7 | 1,460円 | 13番人気 | |
7-11 | 1,470円 | 15番人気 | |
馬単 | 5-11 | 4,010円 | 12番人気 |
3連複 | 5-7-11 | 8,270円 | 21番人気 |
3連単 | 5-11-7 | 43,780円 | 117番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のヴィクトリアマイルの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
木曜日から土曜日の朝方にかけて、20.5ミリの雨量を記録するも、開催中の天気は回復基調で推移。芝コースは稍重(JRA発表)でのスタートとなったが、10Rから良(JRA発表)に戻った。ソフトな馬場とすれば、決着時計もそれなりに速く、後半以降はまずまず走りやすいコンディションだったと推察される。
芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は8、1、3、9、5番手。Bコース初週ながらも前有利というわけではない。先行勢が馬場の内めから粘り込みを図るところに、馬場の3~4分あたりを選択した待機勢がゴール前猛追、というケースが目立つ。その点は気に留めておくべきだろう。
枠順については真ん中より外めの枠がやや優勢。芝競走5鞍の3着以内馬15頭のうち、過半数の9頭を5~8枠の馬で占めている。内枠がダメというわけではないが、馬場の乾きが進むにつれ、勢力が弱まっていたのは確か。少なくとも、内枠の先行型が幅を利かせるコンディションではない。
東京競馬場周辺における日曜日開催中の予報は曇時々晴、降水確率は20%前後(15日8時の時点)。昨日から今日の朝にかけて、雨から晴れまで予報が都度変わっているように、予報士も読みづらい様子だが、想定通りなら降ったとしても、それほどの雨量はなさそうな感じではある。
判断するに悩ましいが、本格的な雨でも降らない限りは、土曜日後半戦の傾向を踏襲する公算が高い。となれば、スムーズに加速可能な位置をキープ、かつ直線でしっかりと脚を使えるタイプを優先すべき。枠順でいえば、外め(6~8枠あたり)に対する意識を強めたほうがいいのではないか。
血統的には過去5年のヴィクトリアマイルを参考にすると、サンデーサイレンスとミスプロの血を併せ持つ馬が優勢。連対馬10頭中8頭を占めている。そのなかでも名繁殖牝馬・スペシャルの血を引く馬の好走頻度が高く、毎年欠かさず2着連対圏を確保。昨年はワンツーフィニッシュを果たしている。該当馬は今年も要注目といえよう。
今回の出走馬で、血統面と先述した馬場傾向(6~8枠)の要点をともにクリアしているのは、⑫ミスニューヨーク、⑮アンドヴァラナウト、⑯デゼル、⑱テルツェット。いずれも単勝10倍以上(15日8時の時点)の伏兵で、配当妙味は十分にある。この4頭のうち、最低1頭は馬券に絡むという前提で、フォーメーションを組んでみるのもひとつの手だ。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×日刊競馬「久保木正則」がヴィクトリアマイルを大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 久保木正則(日刊競馬) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われるヴィクトリアマイルの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①デアリングタクト【B】
栗東坂路単走。完歩が小さく映るが、もともとストライドは大きくない馬。首の角度および四肢との連動性は悪くなく、深刻に捉える必要はない。万全とはいかないまでも、それなりに帳尻を合わせてきた印象を受ける。
②ソングライン【A】
美浦南W併走。折り合いを欠くことなく、手前の変換もスムーズ。首と四肢の連動性が高いフォームで、テンポ良く進む姿は見映えがいい。ガッツリ追えば伸びそうな余力を残しているのも好印象。臨戦態勢は整ったと判断したい。
③メイショウミモザ【A】
栗東CW単走。前後のバランスがとれたフォームでハツラツと駆けるさまは見映えがする。もともと安定したフットワークが持ち味の馬だが、それを考慮しても、前肢の鋭いかき込みと淀みない後肢の送り出しは目を引くものがあった。上々の仕上がりだろう。
④マジックキャッスル【B】
美浦南W併走。折り合い重点の調整。首を上手に使って、リズム良く駆け抜けた。派手さはないが、前年3着時の最終追い切りと似たような動きと内容。この馬自身のパフォーマンスは示している。現状の力を出せる態勢とみたい。
⑤ソダシ【A】
栗東坂路併走。整える程度の内容ながら、リラックスしているし、首と四肢の連動性も高い。前後左右のバランスがとれた、安定感のあるフォームで颯爽と進む姿は見ごたえ十分。デキだけなら高水準の域にある。
⑥ディヴィーナ【A】
栗東坂路単走。しまい重点の調整ながら、集中した様子で軽やかに登坂。小柄だが、四肢を大きく使って弾むような走りができている。ここでの力関係はさておき、上がり馬らしい勢いを存分に窺わせる好内容だった。
⑦レシステンシア【B】
栗東坂路単走。左に張る面が出ているのは気になるも、1週前追い切りと比べれば、その傾向は薄まりつつある。ゴール前の脚どりも確かで、ひと追いごとに上向いている印象。展開や馬場がハマれば出番があっていい。
⑧クリノプレミアム【B】
美浦南W単走。頭の位置こそ若干高めだが、首の使い方が良く、四肢との連動性も高い。中間の速い時計がこの1本だけとあって、大きな上積みまではどうかも、前回のデキを下回るということはなさそうだ。
⑨アブレイズ【B】
栗東坂路単走。気負う面を見せるのは相変わらず。頭の位置も高い。ただ、四肢のさばきは力強く、集中を切らすことなく脚をしぶとく伸ばしていた。自身の長所は出せている印象。まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑩ローザノワール【C】
栗東坂路単走。混雑するなか、適度な気合乗りを示し、まっすぐ駆け登った点は評価できる。その一方、脚さばきに力感がなく、線の細さが目立つのは気になるところ。相手強化のG1では積極的に手が出ない。
⑪ファインルージュ【B】
美浦南W併走。追い出す際の反応が薄く映るが、そもそも瞬時にグンと加速するタイプではなく、この馬とすれば平常運転の域。3頭併せの真ん中で集中を切らさず脚勢を落とさなかった点は評価できる。軽くは扱えないだろう。
⑫ミスニューヨーク【B】
栗東坂路単走。輸送を考慮して緩めの調整。やや斜に構えるフォームだった点はマイナス材料。ただ、1週前追い切りではデアリングタクトを後ろから追い抜く脚力を見せており、体調は良いのだろう。その内容を加味してB判定とする。
⑬レイパパレ【B】
栗東坂路単走。序盤は後肢が少し流れる場面もあったが、中盤以降は首をしっかり使ってバランスの良い走りに。大阪杯の最終追い切りに比べると、動きの質は若干落ちるも、大きく割り引くほどではない。警戒を怠れない1頭だ。
⑭アカイイト【B】
栗東坂路単走。しまいは少し勢いが鈍るも、これは毎度のことなので心配なし。適度な気合乗りを示しつつ、フォームも安定している。大きな上積みまではどうかも、雰囲気は決して悪くない。
⑮アンドヴァラナウト【B】
栗東坂路単走。軽めの内容ながら、キビキビとしたフットワークで登坂。頭の位置こそ高く映るものの、それはいつものこと。目立つ数字は出ていないが、脚元の動きは力強く、身のこなしも軽い。この馬なりに順調だろう。
⑯デゼル【B】
栗東CW単走。重心を低く保ち、安定したフットワーク。もう少しラストの切れ味が増せば言うことはないが、ひと頃見られたズブい面が解消されつつある点は好感が持てる。順調とみていいのではないか。
⑰シャドウディーヴァ【B】
美浦坂路併走。重心が高めの走法だが、もともとそういう馬。これでも身体をうまく使えているほうだし、仕掛けに対する反応も悪くない。トータル的に見ればキビキビと動けている印象。及第点の仕上がりとみたい。
⑱テルツェット【B】
美浦南W単走。テンション面を考慮して軽めの調整。そのため躍動感を欠くも、リラックスしている姿を見るに体調は悪くないのだろう。時計が緩すぎて判断に悩ましいが、好気配を示した1週前追い切りを評価したうえでのB判定としたい。
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◆アカイイト・中竹師「東京の長い直線は魅力。末脚を発揮してほしい」
◆アブレイズ・池江師「前走は他馬を気にしていたのか、走り切っていなかった感じですね」
◆アンドヴァラナウト・池添学師「前走後は2週間、リフレッシュ。体はしっかり戻っています」
◆クリノプレミアム・伊藤伸師「前走は勝ちに行く競馬で、負けたけどいい内容。思った以上に力をつけてきているので、折り合いさえすれば」
◆シャドウディーヴァ・斎藤誠師「東京は合うし、今の感じならマイルぐらいがいいと思う。末脚を生かす競馬で期待したいです」
◆ソダシ・須貝師「落ち着いて伸び伸び走れていました。年齢を重ねて、精神的にどっしりしてきましたね」
◆ソングライン・林師「前走は厳しいレースでも、最後まで集中して走り切れていました。中間は動きもそうだが、集中力が良くなっている」
◆デアリングタクト・杉山晴師「足元に不安はなく、競馬に向けて仕上げてきました。雨が降ってある程度クッションのある馬場がいいですね」
◆デゼル・友道師「コースはいいと思います。距離はもうちょっと長い方がいいですが、直線は長いのは合っていそうです」
◆テルツェット・和田郎師「追い切りはコントロールが利いて、レーン騎手の感触は良かった。落ち着いて臨めれば」
◆ファインルージュ・木村師「前走の510キロは正直、立派過ぎた。今回も体重は変わらないが中身が違う」
◆マジックキャッスル・国枝師「前走はしまいで脚を使っていたし、走る気もある。去年は3着だったし、少しずついい頃の走りに近づいてくれれば…」
◆ミスニューヨーク・杉山晴師「前走は自分の競馬じゃない形でよく頑張った。雨が降るのは最高にいい」
◆レイパパレ・高野師「(初の東京は)心配ありません。左回りのワンターンは合うと思っています」
◆レシステンシア・松下師「カイ食いがすごくよくて、そのぶん調教をしっかりやれています」
◆ローザノワール・西園正師「相手は強いけど胸を借りるつもりで。状態は言うことないです」
主要ステップレースの阪神牝馬Sが1600m施行となった、2016年以降の2着以内馬の前走使用距離を検証すると、いずれも芝の1600m以上。まずは、芝マイル以上からの臨戦馬を重視したいところだ。
(減点対象馬)
②ソングライン ⑤ソダシ ⑦レシステンシア
2016年以降の2着以内馬12頭中11頭がキャリア17戦以内。例外は2016年の1着馬ストレイトガールのみ(キャリア30戦)。同馬はヴィクトリアマイルで2014年3着→2015年1着のリピーター。当レースで3着以内の好走歴がない、キャリア18戦以上の馬は強調しづらい感を持つ。
(減点対象馬)
③メイショウミモザ ⑧クリノプレミアム ⑩ローザノワール ⑫ミスニューヨーク ⑭アカイイト ⑰シャドウディーヴァ
2016年以降の1~2着全馬が前走1ケタ着順だった。なお、前走がG1以外で2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0秒5以上だった馬の好走(3着以内)は、先述したリピーターホース・ストレイトガール(2016年1着)の1例のみ。その点には注意を払いたい。
(減点対象馬)
⑨アブレイズ ⑭アカイイト ⑰シャドウディーヴァ
2016年以降、過去のヴィクトリアマイルで3着以内の好走歴があった馬を除くと、近2走とも5着以下に敗れていた馬が2着連対圏に入ったケースはゼロ。舞台実績に乏しく、勢いも欠く馬は「あって3着まで」の扱いが妥当だろう。
(減点対象馬)
⑰シャドウディーヴァ ⑱テルツェット
2016年以降の1~2着馬12頭のうち11頭に東京芝コースの出走歴があった。例外の1頭は左回りの重賞2着以内経験馬。左回りでの重賞連対歴がないうえに、ヴィクトリアマイルが東京芝初出走という馬は劣勢を強いられている。
(減点対象馬)
③メイショウミモザ ⑥ディヴィーナ
2016年以降の2着以内馬12頭中10頭が芝1600m以上の重賞ウイナー。残りの2頭には、芝マイルG1で5着以内に入った経験があった。芝1600m以上の重賞未勝利、かつ芝マイルG1において善戦・好走歴がない馬の過信は禁物だ。
(減点対象馬)
⑥ディヴィーナ ⑩ローザノワール
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このレースは、出走馬の平均U指数が96を下回る年は波乱傾向にある一方、96以上の年は比較的順当に収まりやすいという特徴があり、メンバーレベルを確認すれば攻め方の方向性がある程度見えてくる。今年の出走馬の平均U指数は96.8。よって、指数上位馬を中心に馬券を組み立てるのがベターと結論付けられる。上位勢が人気サイドであれば、無理に逆らわなほうがいい。
真っ先に押さえておくべきなのは、1位の⑦レシステンシア(101.4)と2位の⑬レイパパレ(101.2)だ。U指数100超えはメンバー中この2頭だけで、いずれもG1勝ちの実績があり、牡馬の一線級相手に互角の戦いを見せるなど、高いパフォーマンスを発揮し続けている。これまたともにマイル戦は久々となるが、距離実績は十分なので悲観する必要はないだろう。
配当的に妙味がありそうなのは4位の⑯デゼル(97.7)。G1ではワンパンチ足りない競馬が続いているものの、ハマったときの強烈な末脚は驚異的で、並み居る強豪を打ち破る可能性は十分にある。ここは一発に期待したい。
そして最後に、2000m以下ではまだ崩れたことのない5位の⑪ファインルージュ(97.6)をピックアップする。
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昨年は単勝1.3倍の断然人気に支持されたグランアレグリアが後続に4馬身差を付ける圧勝劇を披露。また、1~3着までをディープインパクト産駒が占めることになったが、1着グランアレグリアは母の父Tapit、2着ランブリングアレーと3着マジックキャッスルは母の父シンボリクリスエスとなるため、いずれも母系にSeattle Slewの血脈を持つことで共通していた。なお、過去には10年2着ヒカルアマランサス(8番人気)、15年2着ケイアイエレガント(12番人気)、19年3着クロコスミア(11番人気)などが母の父にSeattle Slew系種牡馬を配された人気薄として高配当を演出している。
ほか、19年ノームコアは当時の芝1600mにおけるJRAレコードを更新するタイムで勝利し、翌20年にも3着とリピート好走。12年1着ホエールキャプチャは、翌13年にも12番人気でハナ差2着の惜敗を喫するなど、クロフネの血を引く馬も存在感を示す。
レイパパレは、父ディープインパクト×母シェルズレイ(母の父クロフネ)。父は種牡馬としてヴィクトリアマイルで最多タイとなる4勝を挙げており、母の父フレンチデピュティ系との配合では16年3着ショウナンパンドラが出た。本馬は叔父ブラックシェルが同時期に同コースで行われた08年NHKマイルカップの2着馬。21年大阪杯を完勝した内容からも道悪を苦にしない強みがあるため、雨予報が出ている週末の天気も追い風となりそうだ。
ソダシは、父クロフネ×母ブチコ(母の父キングカメハメハ)。先述のとおり、クロフネの血を引くノームコアやホエールキャプチャがリピーターとして活躍するほか、09年には直仔ブラボーデイジーが11番人気2着。本馬も2度のレコード勝ちを記録するスピードが武器となるため、本質的には時計の出やすい馬場向きの印象を受ける。一方、ワンターンでは3勝、3着1回、4着以下なしと底を見せていないコース適性の高さも念頭に置きたい。
ソングラインは、父キズナ×母ルミナスパレード(母の父シンボリクリスエス)。母の父は昨年の2・3着馬を出しており、本馬は同じディープインパクトの直系であることも強調しやすい。東京芝1600mは2勝、2着1回、一度の敗戦もハナ差の惜敗であれば勝ちに等しい内容と言っても差し支えないだろう。また、近親にディアドラやロジユニヴァースがいる血統背景を鑑みれば渋った馬場もこなせて不思議はなく、得意とする可能性すらありそう。
編集部(以下、編) 今年のヴィクトリアマイルは非常に豪華なメンバー構成となりました。
新良(以下、新) アカイトリノムスメは残念ながら引退してしまいましたので、典型的な中長距離タイプを除けば、現役古馬牝馬のオールスターのような顔ぶれになりましたね。
編 久々のマイルという馬も多いですし、どんな決着になるのか本当に楽しみですね。そのぶん、予想は難しそうですが(苦笑)。
新 しかも、下馬評の高い馬のほとんどが継続騎乗なんですよ。ソングラインの池添謙一騎手にしても、単に海外遠征から帰ってきたお手馬の手綱が戻ってきただけで、戦略的な乗り替わりではありません。
編 このコーナーにとっては難敵とも言えるレースになってしまいましたね。
新 確かにそうですが、乗り替わりの馬がすべてノーチャンスというわけではありませんので、最先着する馬、できれば馬券に絡む馬をチョイスしたいです。
編 よろしくお願いします。では、結論をお聞かせいただけますか?
新 浜中俊騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わる④マジックキャッスルに妙味を感じています。
編 昨年の3着馬で、そのときも戸崎騎手が跨っていますね。
新 はい。乗り慣れているうえに、コンビ成績も良いジョッキーに戻ったという点は大きいです。
編 確かに、コンビ成績を見ると【2.3.1.1】と抜群の安定感を誇っています。
新 この馬がこれまでに挙げた2勝はいずれも戸崎騎手によるもので、ご指摘の通り馬券圏外に敗れたことは一度しかありません。
編 まさに最強コンビと呼ぶにふさわしいですね。
新 戸崎騎手以外で4着以下に敗れたことは5回あって、そのうち4回が浜中騎手なんです。その比較だけでも、今回がどれだけ鞍上強化になるかが理解できると思います。
編 なるほど。説得力は十分です。
新 残りの1回はルメール騎手ですが、1回だけでは相性の良さはわからないですし、ましてや「ルメールが乗ってもダメだった」と判断するのは早計。「戸崎騎手が乗ったら走る馬」と考えるのが正解と言えるでしょう。
編 マジックキャッスルのことを熟知しているジョッキーが乗る今回こそが買い、というわけですね。
新 そういうことです。国枝栄厩舎に戸崎騎手というのは、昨年の秋華賞をアカイトリノムスメで制したときと同じ組み合わせ。陣営がこのタイミングで戸崎騎手を起用してきたということは、馬は勝ち負けを意識できる状態にあると考えていいんじゃないですかね。
編 確かに、勝負気配がプンプンと漂ってきます。
新 馬は昨年の3着馬ですので、適性についてはあえて語る必要もなし。相手は強いですが、マイルがベストと言えない馬はけっこういますし、能力の差を適性で埋めることはおおいに可能でしょう。
編 そういえば以前、東京芝のマイル重賞といえば戸崎騎手と、新良さんが仰っていたような……。
新 その通りです。今年はクイーンCをプレサージュリフトで制していますし、ヴィクトリアマイルは2015~2016年をストレイトガールで連覇、2019年はクロコスミアで3着、そして昨年はマジックキャッスルで3着と、このレースを大得意にしています。
編 戸崎騎手が最も得意にしているG1レースと言っても……。
新 過言ではないでしょう。重賞にかかわらず東京芝1600mは乗れていて、2019年以降、勝率14.4%と上々の成績を残し、勝利数はルメール騎手に次ぐ2位につけています。任せて安心。なんの心配も要りません。
編 昨年は5番人気でしたが、今年はそれよりも下の評価になりそうです。
新 オイシイ馬券をゲットするチャンスですよね。相性バッチリの最強コンビに、上位人気の継続騎乗勢を蹴散らしてほしいと思います。
4歳以上牝馬の春の女王を決める一戦である。かつては古馬牝馬にとっての春の大目標がなかったが、このレースが誕生したことにより状況が一変。ローテーションの核ができあがった。記念すべき第1回(2006年)は、2年前の桜花賞馬ダンスインザムードがそのとき以来の勝利を挙げ復活。第4回(2009年)はウオッカ、第5回(2010年)はブエナビスタと、歴史的名牝に数えられる馬たちが力の違いを示し、第6回(2011年)は前年に“牝馬3冠”を獲得したアパパネが貫禄勝ち。G1の看板に恥じないレースに成長していった。リピーターが多いのも特徴で、第8~9回(2013~2014年)はヴィルシーナが、第10~11回(2015~2016年)はストレイトガールが、それぞれ連覇を達成。また、第2回(2007年)1着のコイウタ(12番人気)、第4回(2009年)2着のブラボーデイジー(11番人気)、第5回(2010年)3着のニシノブルームーン(11番人気)、第8回(2013年)2着のホエールキャプチャ(12番人気)、第9回(2014年)1着のヴィルシーナ(11番人気)、第10回(2015年)2着のケイアイエレガント(12番人気)、3着のミナレット(18番人気)、第12回(2017年)2着のデンコウアンジュ(11番人気)と、毎年のように2桁人気の伏兵が馬券に絡んでおり、「とにかく荒れるレース」と広く認知されている。
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