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これまでに6頭もの馬が2連覇していることを特徴として挙げられるが、そのうちデュランダル(2003~2004年)とダイワメジャー(2006~2007年)の2頭においては、「父サンデーサイレンス×母の父ノーザンテースト」という配合も共通していた。その後もサンデーサイレンスとノーザンテーストの血脈を併せ持つ馬の好走例は多く、2015年モーリス、2019年インディチャンプといった時代を象徴する絶対的なマイル王の血統構成としても定着した印象がある。なお、2022年にセリフォスが勝利したことで、ダイワメジャーはレース史上初となる父仔制覇を達成。今後はダイワメジャー系として歴史を紡いでいくか注目だろう。
ほか、近年はデインヒルの血を引く馬が毎年のように上位を賑わせており、2017年1着&2018年2着&2019年3着と3年連続で馬券に絡んだペルシアンナイトを筆頭に、2014年2着&2015年2着のフィエロ、2016年1着のミッキーアイル、2019年2着のダノンプレミアム、2021年3着&2022年2着のダノンザキッド、2023年1着のナミュールと枚挙にいとまがない。
ナミュールは、父ハービンジャー×母サンブルエミューズ(母の父ダイワメジャー)。同産駒からは、17年1着、18年2着、19年3着とリピート好走したペルシアンナイトが出た。一方、母の父が現役時に2連覇の実績を持つダイワメジャー、牝系を辿れば3代母キョウエイマーチも97年の2着馬であることを強調しやすい。レース傾向を鑑みてもサンデーサイレンス、ノーザンテースト、デインヒルの血脈を併せ持つ血統構成は申し分ないだろう。
チャリンは、父Dark Angel×母Futoon(母の父Kodiac)。同産駒には高松宮記念を制したマッドクールがおり、父系祖父Acclamationも安田記念勝ち馬Romantic Warriorを出すなど、今年の古馬マイル以下G1におけるトレンドといっても過言ではない血筋。母の父がデインヒル直仔のKodiacであることも興味深く、同馬の半兄Invincible Spiritの直系には21年2着シュネルマイスターが挙げられる。血統背景からは日本の馬場もこなせていい。
アルナシームは、父モーリス×母ジュベルアリ(母の父ディープインパクト)。今年、レース初出走を迎える同産駒は一挙に3頭がスタンバイ。そのなかでも18年3着アルアインの甥にあたる本馬は注目の存在で、G1実績豊富な牝系からも大舞台で真価を発揮して不思議ない魅力が感じられる。父自身は15年の勝ち馬であり、「サンデーサイレンス×ノーザンテースト」を抑えた配合やデインヒルと相似なAmerifloraの血を引くことも評価に値する。
【血統予想からの注目馬】
④ナミュール ⑪チャリン ⑫アルナシーム
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