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【有馬記念】今年の古馬中・長距離GⅠ勝ち馬が全頭参戦!年末グランプリの注目点

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【有馬記念】今年の古馬中・長距離GⅠ勝ち馬が全頭参戦!年末グランプリの注目点

宝塚記念以来、約半年ぶりの出走 復活を期す昨年の覇者エフフォーリア

ファン投票2位のエフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)には、史上5頭目の有馬記念連覇がかかる。エフフォーリアは昨年、皐月賞天皇賞・秋有馬記念のGⅠ3勝を挙げてJRA賞年度代表馬を受賞したが、今年は大阪杯(GⅠ)9着、宝塚記念(GⅠ)6着と2戦続けて敗れており、今回は宝塚記念以来約半年ぶり、中181日の出走となる。過去には、前年の有馬記念以来1年ぶりの出走となった1993年トウカイティオーや、デビューから4連勝で朝日杯3歳S(GⅠ)を制した後、GⅡを連敗して臨んだ98年グラスワンダーといった有馬記念での復活劇も見られるが、エフフォーリアは1年ぶりの勝利を挙げることができるか。なお、同馬にはデビュー以来コンビを組んでいる横山武史騎手が引き続き騎乗を予定している。

天皇賞・秋に続いて最少キャリア勝利なるか 父子制覇狙うキタサンブラック産駒イクイノックス

ファン投票3位のイクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)は通算5戦3勝という成績で、前走の天皇賞・秋(GⅠ)ではグレード制が導入された1984年以降で最少キャリアでのJRA古馬GI制覇を遂げた。通算6戦目で有馬記念を勝てば同レースでの史上最少キャリア優勝となるが、イクイノックスは前走に続いてGⅠを連勝することができるだろうか。同馬には引き続きC・ルメール騎手が騎乗を予定している。なお、イクイノックスの父は2017年の有馬記念勝馬キタサンブラックで、有馬父子制覇がかかる。


★史上初の母子制覇なるか エリザベス女王杯を制したジェラルディーナ

2014年の有馬記念優勝馬ジェンティルドンナを母に持つジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が、史上初の有馬記念母子制覇に挑む。同馬は2走前のオールカマー(GⅡ)で重賞初勝利を挙げ、続くエリザベス女王杯(GI)も制して初のGⅠタイトルを獲得した。ジェラルディーナには前走のエリザベス女王杯に続きC・デムーロ騎手が騎乗する予定だが、母に続いてグランプリを制すことができるだろうか。なお、ジェラルディーナを所有する(有)サンデーレーシングは歴代最多の有馬記念5勝を挙げている。

★悲願のGⅠタイトル獲得へ10回目の挑戦 昨年2着のディープボンドが今年も参戦

昨年の有馬記念2着馬ディープボンド(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)が、悲願のGⅠタイトル獲得を狙う。同馬は2度の凱旋門賞挑戦を含め、国内外で9回GⅠに出走してきたが、3度の2着が最高成績となっている。ディープボンドには、有馬記念初制覇がかかる川田将雅騎手が騎乗する予定だが、10回目の挑戦でGⅠ初制覇を遂げることができるだろうか。なお、ディープボンドを管理する大久保調教師の父・大久保正陽元調教師は有馬記念で3勝を挙げており、史上4組目の有馬親子制覇がかかる(※イズジョーノキセキを管理する石坂公一調教師にも同記録がかかる)。

吉田隼人騎手は6年ぶり参戦 大阪杯の覇者ポタジェに騎乗予定

今年の有馬記念にはJRA・GⅠ馬7頭が登録しており、大阪杯を制したポタジェ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)、天皇賞・春宝塚記念を制したタイトルホルダー(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎)、天皇賞・秋を制したイクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)、エリザベス女王杯を制したジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、ジャパンCを制したヴェラアズール(牡5歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)と牝馬限定戦のエリザベス女王杯を含む今年の古馬中・長距離GⅠ勝ち馬がすべて登録している。今年もグランプリに相応しい豪華なメンバーが集う一戦となりそうだが、どのような結果になるだろうか。

ポタジェに騎乗予定の吉田隼人騎手は2016年(3着)以来、6年ぶりの有馬参戦となる。吉田隼騎手はゴールドアクターに騎乗して2015年の有馬記念を制し、このレースがJRA・G1初勝利となったが、7年ぶり2回目の有馬制覇を遂げることができるだろうか。なお、ポタジェが勝てば、管理する友道康夫調教師は有馬初制覇となる。

★ダート→芝に替わって快進撃 ジャパンCを制したヴェラアズール


ジャパンCに続くGⅠ連勝を狙うヴェラアズール(牡5歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)は、デビューから今年の1月まではダート戦に出走を続けて16戦2勝という成績だったが、3月の淡路特別(2勝クラス)以降は芝のレースに出走して6戦4勝、3着2回という好成績を残している。過去には1985年シンボリルドルフ、2000年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ、06年ディープインパクトの4頭が同一年のジャパンC有馬記念を連勝したが、いずれも4歳馬で、ヴェラアズールには5歳馬として初の同一年JC&有馬制覇がかかる。同馬は前走で1着賞金4億円のJCを制すなど今年のJRA競走で5億1517万7000円を獲得し、今年のJRA最多賞金獲得馬となっているが(※12月19日現在)、JCと並ぶ国内最高賞金競走の有馬も制すことができるだろうか。なお、ヴェラアズールには松山弘平騎手が騎乗を予定している。

★過去10年で3勝の菊花賞組 今年はボルドグフーシュ、ジャスティンパレスが参戦

過去10年の有馬記念勝ち馬の前走を見ると、菊花賞組が最多の3勝をマークしている。今年の有馬記念には菊花賞2着のボルドグフーシュ(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)、3着のジャスティンパレス(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が出走予定だが、今年の菊花賞組はグランプリを制すことができるだろうか。

ジャスティンパレスには、10月29日から短期免許でJRAに参戦しているT・マーカンド騎手が騎乗を予定している。12月19日現在、JRA競走で15勝を挙げているマーカンド騎手は、有馬記念当日が今回の免許期間最終日となるが、グランプリ初参戦で勝利を挙げることができるだろうか。ちなみに、カタールではサッカーのワールドカップが現地時間12月18日までの日程で開催されたが、サッカーW杯開催年の有馬記念では短期免許を取得して参戦した騎手が活躍しており、2010年には1~3着を独占している。なお、現在、短期免許を取得している騎手では、マーカンド騎手の他にC・デムーロ騎手がジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)とのコンビで有馬参戦を予定している。




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