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京王杯SCの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①リライアブルエース
帰厩後は栗東坂路と栗東CWを交えて調整され、毎週のように好時計を記録。坂路で実施した最終追いでは、ラスト2F24秒4-12秒2の好ラップを余力残しでマークした。一方、前膝が出が硬く、突っ張るような走りは相変わらず。良くも悪くも平行線といった印象を受ける。本当に良くなるのは、ここを叩いてからではないか。
②ドーヴァー
坂路で実施した1週前追いでは、4F50秒8の好タイムをマーク。南Wに場所を移して行われた最終追いでも、マズマズのラップを記録した。一方、頭の位置が高く物見がち。手前を替える際に、モタついてるあたりも心配材料。脚取り自体は力強く、前回の中間気配よりも上向いているのは確かだが、首位争いに加わるには、もう一段階変わり身がほしい。
③サトノアレス
最終追いは坂路で併せ馬を実施。序盤は軽快に登坂していたものの、先行していたレッドゲルニカに並びかけてからの反応が悪く、先着を許してしまった。ケイコ映えしないタイプとはいえ、好調時はもう少し前進気勢を表に出すタイプ。このひと追いでどこまで変わってくるか、という仕上がり具合ではないか。
④トゥザクラウン
2週前、1週前と栗東CWで好時計を刻み、いい調教過程を踏んでいたが、今週のCW追いは微妙な線。相手が攻め巧者のクライムメジャーとはいえ、アッサリと交わされたあとは、ほぼ無抵抗のままゴールする心許ない内容。稽古にムラがあるタイプなので判断しづらいが、併せ馬では力を出せない印象を受ける。近走の成績が示すとおり、積極的に運んで活路を見出したい。
⑤ストーミーシー
南Wで実施した1週前追いでは、及第点以上のタイムをマーク&クラウンディバイダに優勢。同じく南Wで行われた最終追いは、先行していた僚馬にアオられたものの、1秒以上のビハインドがあったことを考慮すれば、最後までしぶとく食い下がっていた。いい頃の行きっぷりが戻りつつあり、復調ムードにあるのは確か。展開次第では、侮れない1頭になりそうだ。
⑥ロジクライ
最終追いは栗東坂路で実施。他の併せ馬を目標に置き、ラチ沿いへ進路をとると、鞍上の合図に鋭い反応を示し、軽々とパス。その後もしっかりと脚を伸ばしていた。ラスト2Fのラップは24秒0-11秒9。荒れていないコースを通ったとはいえ、優に合格点を与えられる。この中間は坂路で4F49秒台を叩いているように、G1出走の疲労はまったく窺えない。反撃可能のデキとみる。
⑦リナーテ
帰厩後は栗東坂路で調整。2週前に行われた併せ馬では、ロジクライに先着。4F自己ベストの49秒3を叩き出した。1週前追いはセーブされたものの、今週の本追い切りでは、素軽い身のこなしを披露。4F51秒7、ラスト2F24秒2-12秒2の好タイムをマークした。乗り込み量は少なめだが、ブレの少ないフォームで登坂する姿はなかなかのもの。気配良好。
⑧キャナルストリート
1週前に南Wで長めから追われ、及第点以上のタイムを計測。同じく南Wで行われた最終追いは流す程度の内容ながら、パワフルな走りを見せた。頭の位置がやや高く、行きたがる気素振りを見せるシーンもあるが、制御はしっかり利いているので、過度に不安視する必要はない。力を出せる仕上がりとみる。
⑨タワーオブロンドン
坂路と南Wを交えて丹念に乗り込み、攻め量は十分すぎるほど。1週前にスターオブペルシャの先導役を務め、上々のタイムを記録。最終追いでは立場をスイッチして、大きく追いかける格好の併せ馬を施し、手応え優勢で同入フィニッシュした。低い重心から繰り出す、回転鋭いフットワークは目を見張るものがある。好仕上がり。
⑩タイムトリップ
この中間は南Wで調整。1週前追いでは重い馬場を苦にせず、及第点のタイムを記録&追走先着。最終追いでは、68-52-38-12.5という、均整のとれたラップを馬なりで刻んできた。ストライドを大きく伸ばして駆け抜けるさまは、見応え十分。いい雰囲気でレースに臨めるのではないか。
⑪エントシャイデン
最終追いは栗東CWで実施。パートナーのラヴズオンリーユーに並ばれると、一瞬のうちに突き放され、その後懸命に追うも差が詰まることはなかった。本馬自身の調整というよりも、ラヴズオンリーユーに主眼を置いた追い切りに映る。加えて、約2カ月半ぶりの実戦の割に、トレセンでの攻め量が少ない点も気になるところ。今回は割引が必要かもしれない。
⑫ロードクエスト
この中間はいつもにまして入念な乗り込み。2日と5日に南Wで及第点のタイムをマーク。同じく南Wで実施した今週の3頭併せでは、キッチリと最先着を果たした。時計こそ平凡だが、行きたがるところなく、リラックスして走れている点は好感度が高い。自身の力を発揮できる態勢とみる。
⑬ブロワ
間隔が詰まることもあって、この中間の攻めは8日の坂路追い1本だけ。それも流す程度の調整とあっては、強調材料に欠ける。肝心の動きについても、四肢が空回りしているような走りで見映えは今ひとつ。折り合いをつけ、まっすぐ登坂している点は評価できるが、自己条件ならともかく、さすがに別定G2では厳しいだろう。
⑭スターオブペルシャ
この中間は、いつも通り南W主体に折り合い重視の調整。1週前追いでは、タワーオブロンドンを相手に互角以上の動きを見せた。一方、今週の併せ馬は先行していたとはいえ、掛かりっぱなし。最後まで脚いろを維持していた点は評価できるものの、レースで落ち着いて走れるかどうかについては疑問符がつく。積極的には手が出ない。
⑮ダイメイフジ
連闘。栗東坂路で実施した前回(先週)の最終追いでは、ソコソコの4Fタイムを記録した一方、良い頃と比べて終いのラップが物足りなく感じた。そのうえ、中5週で速い攻めは2本。仕上がり途上だったことは間違いなく、鞍馬Sはココ狙いの叩き台と判断できる。余裕があれば、ヒモの末席に加えてみるのもアリかもしれない。
⑯スマートオーディン
栗東坂路で実施した最終追いは、明と暗がハッキリした内容。序盤はテンションが高く、抑えっぱなし。首のアクションに安定感はなく、脚元の動きもバラバラという有様。反面、僚馬をパスしたあとは落ち着きを取り戻し、別馬のごとく豪快に駆け登った。後半部分だけをみると、デキ自体は悪くなさそうだが……。いずれにせよ、気分を損ねず走れるかどうかが、大きな焦点となる。
ウマニティ重賞攻略チーム
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