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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 16 | 牡4 | 58.0 | 横山和生 | 美 栗田徹 | 474(-2) | 3.16.2 | 4.9 | 2 | 36.4 | ①①①① | |||
2 | 8 | 18 | 牡5 | 58.0 | 和田竜二 | 栗 大久保龍 | 504(-6) | 3.17.3 | 7 | 2.1 | 1 | 37.1 | ④④④③ | ||
3 | 4 | 7 | 牡4 | 58.0 | 菱田裕二 | 栗 岡田稲男 | 460(+4) | 3.17.4 | 1 | 9.9 | 4 | 37.4 | ④④②② | ||
4 | 5 | 9 | 牡5 | 58.0 | 池添謙一 | 栗 友道康夫 | 478(-2) | 3.18.0 | 3 1/2 | 12.4 | 5 | 37.0 | ⑨⑪⑨⑦ | ||
5 | 1 | 1 | 牡5 | 58.0 | 石橋脩 | 栗 上村洋行 | 496(-2) | 3.18.3 | 2 | 7.8 | 3 | 37.7 | ⑥⑥⑥④ | ||
6 | 6 | 11 | 牡7 | 58.0 | 松岡正海 | 美 手塚貴久 | 478(-12) | 3.18.7 | 2 1/2 | 82.9 | 14 | 37.9 | ⑨⑨⑦⑦ | ||
7 | 7 | 13 | 牡5 | 58.0 | 伊藤工真 | 美 林徹 | 470(-12) | 3.18.8 | 3/4 | 45.4 | 10 | 37.5 | ⑫⑫⑫⑪ | ||
8 | 7 | 14 | 牡5 | 58.0 | 三浦皇成 | 栗 友道康夫 | 518(0) | 3.18.9 | 1/2 | 126.1 | 17 | 37.6 | ⑨⑨⑨⑪ | ||
9 | 3 | 6 | 牝6 | 56.0 | 岩田望来 | 栗 森田直行 | 352(+6) | 3.19.0 | クビ | 123.3 | 16 | 38.0 | ⑦⑧⑦⑩ | ||
10 | 5 | 10 | 牡6 | 58.0 | 藤岡康太 | 美 加藤征弘 | 472(-2) | 3.19.4 | 2 1/2 | 146.7 | 18 | 37.8 | ⑰⑰⑰⑭ | ||
11 | 3 | 5 | 牡4 | 58.0 | 松山弘平 | 栗 今野貞一 | 488(-4) | 3.20.2 | 5 | 13.6 | 6 | 39.3 | ⑬⑭⑨⑨ | ||
12 | 2 | 3 | 牡6 | 58.0 | 田辺裕信 | 栗 寺島良 | 462(-2) | 3.20.2 | ハナ | 67.9 | 12 | 38.7 | ⑯⑮⑯⑭ | ||
13 | 2 | 4 | 牡7 | 58.0 | 藤岡佑介 | 栗 友道康夫 | 516(+2) | 3.20.7 | 2 1/2 | 78.6 | 13 | 39.4 | ⑭⑫⑫⑪ | ||
14 | 4 | 8 | 牡8 | 58.0 | 内田博幸 | 美 林徹 | 496(-10) | 3.21.1 | 2 1/2 | 117.2 | 15 | 40.7 | ②②②④ | ||
15 | 6 | 12 | 牡6 | 58.0 | 武豊 | 美 国枝栄 | 476(-8) | B | 3.21.1 | クビ | 58.1 | 11 | 39.6 | ⑭⑮⑫⑭ | |
16 | 1 | 2 | 牡6 | 58.0 | C.ルメー | 美 国枝栄 | 480(-10) | 3.22.2 | 7 | 31.7 | 7 | 41.6 | ⑦⑥⑤④ | ||
17 | 7 | 15 | 牡6 | 58.0 | 幸英明 | 栗 鮫島一歩 | 484(0) | 3.24.1 | 大差 | 41.6 | 9 | 41.5 | ③③⑫⑰ | ||
中止 | 8 | 17 | 牡6 | 58.0 | 川田将雅 | 栗 池江泰寿 | 454(+6) | -- | -- | 35.8 | 8 | 止 |
ラップタイム | 12.7 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.2 - 12.8 - 13.3 - 12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.7 - 13.2 |
---|---|
前半 | 12.7 - 24.6 - 36.5 - 48.5 - 60.5 |
後半 | 60.3 - 48.3 - 36.4 - 24.9 - 13.2 |
■払戻金
単勝 | 16 | 490円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 16 | 180円 | 2番人気 |
18 | 120円 | 1番人気 | |
7 | 260円 | 5番人気 | |
枠連 | 8-8 | 450円 | 1番人気 |
馬連 | 16-18 | 520円 | 1番人気 |
ワイド | 16-18 | 270円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
7-16 | 950円 | 9番人気 | |
7-18 | 500円 | 5番人気 | |
馬単 | 16-18 | 1,230円 | 3番人気 |
3連複 | 7-16-18 | 1,580円 | 2番人気 |
3連単 | 16-18-7 | 6,970円 | 9番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年の天皇賞(春)の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
金曜日に39ミリの雨量を記録するも、土曜日は天気が急回復。芝コースは午前中こそ稍重(JRA発表)での施行となったが、午後からのレースは良(JRA発表)に戻っている。ロング開催の最終週とすれば、決着時計もそれなりに速く、まずまず走りやすいコンディションだったと推察される。
芝競走5鞍における勝ち馬の4角通過順位は3、11、1、5、9番手。先行勢が馬場の内めから粘り込みを図るところに、馬場の3分あたりを選択した差し馬がゴール手前で飲み込む、というケースが増えてきている。その点は気に留めておきたい。
前週からこうした傾向は強まっており、前週の土~日曜日と前日の土曜日における上がり3ハロン最速馬の成績は【9.2.1.2】。それを踏まえれば前完全有利と決め付けるのは早計。ある程度の位置につけ、なおかつメンバー上位の上がりを出せる馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。
日曜日の予報は午後から回復基調で進む見通し(1日8時の時点)。ただし、前日の夜から少量ながらも降り続く雨が、馬場に与えるダメージは決して少なくないはず。天気の回復が早まるようなら特別以降は、土曜日と似たコンディションとなろうが、逆の場合は話が違ってくる。
ただでさえ、内めの洋芝部分はムラが目立ち始めている現状。天気の回復が遅れるようなら、土台である野芝部分や路盤にも悪影響を及ぼし、トラックバイアスが急変する可能性も十分にあり得るだろう。
それゆえ、土曜日の傾向をそのまま当てはめるのは性急かもしれない。傷み気味の内を避ける意味でいえば、包まれにくい位置からスムーズに進出する馬が有利になることも考えられる。従って、真ん中より外に対する意識を強めたほうがベター。枠順ベースで選ぶのであれば、5~8枠あたりが適当ではないか。
血統面に視点を移すと、変則開催で阪神芝3200mに舞台を移した昨年の天皇賞(春)では、ディープインパクトの血を引く馬が上位1~4着までを占めた。同じ舞台で行われる今年も、ディープインパクトの血を保有する馬には相応の警戒が必要だろう。
今回の出走メンバーで、血統面および先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともにクリアしているのは、⑨ヒートオンビート、⑩トーセンカンビーナ、⑱ディープボンド。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
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日曜日に行われる天皇賞(春)の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①アイアンバローズ【B】
栗東CW単走。コーナーで気負う面を見せるのは相変わらず。それでも直線では課題である手前の変換をこなしており、この馬なりの進境は示していた。少なくとも前回のデキを下回るということはなさそう。あとは気難しい馬だけに、良績のない多頭数競馬で上手に立ち回れるか否か。その1点に尽きよう。
②ハーツイストワール【C】
美浦南W併走。ハヤヤッコの内から余裕を持って並びかけたように思えたが、そこからは鞍上が促すもジリ脚。最後は手ごたえ劣勢の形でゴールを迎えた。まだ良化の余地を残している印象。評価を上げるには躊躇してしまう。
③ディバインフォース【C】
栗東CW併走。内からかわして前に出るも、その後は持ったままの相手に差を詰められてのゴール。パートナーの動きが良かったし、この馬自身の時計も悪くなかったとはいえ、心許ない内容であるのは確か。積極的には手が出ない。
④ユーキャンスマイル【C】
栗東CW併走。首と四肢の動きは滑らか。ただ、ここ最近は薄れつつあった、右へのモタれる気配が高まっているのは気がかり。鞍上の手が緩みかけると、気を抜いて脚勢が弱まるのも難点。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
⑤マカオンドール【B】
栗東坂路単走。手ごたえに余裕を残したまま、力強く脚を伸ばした。ただ、制御に苦労して敗れたあとの3200m戦に臨むにしては、反応と前進気勢が過ぎるようにも映る。ようは本番での折り合い次第。手慣れたジョッキーのタクトに託すほかない。
⑥メロディーレーン【D】
栗東坂路併走。体重のありそうな鞍上が負担なのか、中盤以降は徐々にペースダウン。小柄な身体を精一杯使い、最後まで懸命に前へ出ようとしている点は評価できるも、G1で上位を狙えるほどのデキにあるとは思えない。大望まではどうか。
⑦テーオーロイヤル【B】
栗東坂路単走。やや右斜めに意識が働き、前肢も外側に開き気味。とはいえ、前走の最終追い切りも似たような感じだった。坂路ではこうした動きをする馬なのかもしれない。判断に悩ましいが、抜群の気配だった、1週前のCW追い切りを評価したうえでのB判定としておきたい。
⑧クレッシェンドラヴ【B】
美浦南W併走。気負いがちだが、重心は低く脚元の動きもパワフル。前回の中間に比べると首の使い方も良くなった。鞍上の仕掛けに対する反応も悪くない。絶好調には至らないかもしれないが、実戦を使いつつ着実に状態は上向いている。
⑨ヒートオンビート【B】
栗東P単走。首の動きが硬く重心高めの走法だが、もともとそういう馬なので、今さら気にしても仕方がない。これでも下半身とのバランスはとれているほうだし、前回の中間と比べて前肢の動きも滑らかになっている。この馬なりに順調だろう。
⑩トーセンカンビーナ【B】
美浦南W併走。鞍上は抑え気味ながらも、フォームのブレは少なく、四肢のさばきも安定していた。もう少し柔軟性があれば文句なしだが、集中を切らすことなく、生真面目に前へ進もうとする姿は好感が持てる。ぞんざいには扱えない。
⑪マイネルファンロン【B】
美浦南W単走。行きたがる仕草を見せるも、それはいつものこと。脚元の動きは力強く、制御もしっかりと利いていた。こぢんまりとした動きに見えた、1週前追い切りに比べると身体の使い方や反応は良くなっている。及第点の仕上がりとみたい。
⑫ハヤヤッコ【B】
美浦南W併走。軽めの内容ながら、脚どりは力強く、トビもそれなりに高い。この馬とすれば身体を柔らかく使えているし、制御もしっかり利いている。稽古では良く見せることが多い馬なので、過度の評価はしづらいものの、雰囲気は決して悪くない。
⑬ロバートソンキー【C】
美浦坂路併走。トビに適度な高さがあり、かき込みも鋭い。その一方、力みも目につき、一気の距離延長、それも春盾の舞台で能力を存分に発揮できるかどうか。善戦を超えるイメージまでは浮かんでこない。
⑭ヴァルコス【C】
栗東坂路単走。最後まで重心を低く保ち、集中力を切らさず走れていた点は評価できる。反面、馬場の違いがあるにせよ、前回の最終追い切りに比べると、動き自体はまだ重め。このひと追いでどこまで変わってくるか、という塩梅ではないか。
⑮タガノディアマンテ【B】
栗東坂路単走。時計こそ地味ながら、脚元の動きは力強く、馬場をしっかり掴んで登れている。折り合い面の問題もなく、体調は良さそう。小刻みな脚さばきから1周目の外回りをどうしのぐかが鍵を握るも、有力勢の動向次第では浮上の余地があるかもしれない。
⑯タイトルホルダー【B】
美浦南W併走。僚馬の後ろへつけた際に、相手を気にするような仕草を見せたものの、そもそも抑えて味があるタイプではない。1週前追い切りで見られた硬さは薄れてきているし、首の動きも良くなってきた。好調時の躍動感ある走りが戻りつつある。
⑰シルヴァーソニック【B】
栗東CW併走。推進力を上に逃す完歩が時折見られるも、仕掛けに対する反応は悪くなく、手前の切り替えもこなしていた。抜け出してからソラを使うような感じで、ラストが若干甘くなる点は相変わらずだが、トータル的にはキビキビと動けている印象。まずまずの仕上がりではないか。
⑱ディープボンド【A】
栗東CW単走。反応を確かめる程度の内容ながら、四肢のさばきは柔らかく、手前の切り替えもスムーズ。前後のバランスがとれたフォームで、気負いなく伸びやかに走れている。元来調教映えする馬ということを考慮しても、気配の良さは目を引くものがあった。高く評価したい。
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ヴァルコス・友道調教師「この馬らしい動き。スタミナを生かしたいので馬場が渋れば」
クレッシェンドラヴ・内田騎手「いい感じの走り。相手は強いが、胸を借りるつもりで」
シルヴァーソニック・池江調教師「距離延長はいいし、阪神3200メートルの舞台も経験済み。雨は苦にしない」
タイトルホルダー・横山和騎手「前走は3200メートルを踏まえての競馬。今回は自信を持って乗ることができる」
タガノディアマンテ・鮫島調教師「スタミナがあるので長距離には自信。フワッと出して馬の気持ちに合わせる形で」
ディバインフォース・寺島調教師「今回も展開頼み。差し馬向きの流れになってほしい」
ディープボンド・和田竜騎手「走りが進化してきた。気持ち良く走ってもらい、力を発揮できれば結果はついてくる」
テーオーロイヤル・岡田調教師「雰囲気はすごくいい。リラックスして走れて、スタミナがあるところが一番の武器」
トーセンカンビーナ・加藤征調教師「体調はとてもいい。以前よりはゲートも出るし、もう少し前で競馬ができれば」
ハヤヤッコ・国枝調教師「輸送もあるので馬なりでサッと。いい雰囲気。距離も問題ない」
ハーツイストワール・ルメール騎手「すごく状態はいい。長い距離で重賞レベルにいける馬」
ヒートオンビート・友道調教師「今回はメンコを着用。周りの馬を気にせず、最後まで集中して走ってくれれば」
マイネルファンロン・手塚調教師「距離は長いが、それよりこの馬は精神面が大事。リズム良く運びたい」
マカオンドール・松山騎手「追い切りは2週続けて好感触。うまく折り合いをつけて、リズム良く運べれば」
メロディーレーン・森田調教師「坂路では走らないし、馬場も悪かった。右回りはプラス」
ユーキャンスマイル・友道調教師「去年より馬が若いような気がする。京都より阪神のほうがいいし、馬場が渋れば」
ロバートソンキー・伊藤騎手「動きの良さを見せた。使ってもう一段上がった感じはある」(夕刊フジ)
2012年以降(2020年以前は京都で施行)の3着以内馬延べ30頭の馬齢をみると、4歳から8歳までの間で収まっている。ただし、4歳の連対は前走2着以内の好調馬のみ。7歳以上の2着連対圏入りは過去の天皇賞(春)で好走歴(3着以内)を持つ馬に限られる。その点は留意すべきだろう。
(減点対象馬)
④ユーキャンスマイル ⑤マカオンドール ⑧クレッシェンドラヴ ⑪マイネルファンロン
2012年以降の性別成績は、牡・せん【10.10.9.129】、牝【0.0.1.8】。グレード制が導入された1984年まで遡っても後者の2着連対圏入りはゼロ。牝馬は連対候補から外したほうが無難かもしれない。
(減点対象馬)
⑥メロディーレーン
2012年以降の3着以内に入った延べ30頭中29頭が前走でG1またはG2に出走していた。例外の1頭は前走G3 1着馬。前走G3敗退馬や、非重賞経由の馬は評価を下げたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
②ハーツイストワール ⑥メロディーレーン ⑬ロバートソンキー ⑭ヴァルコス
2012年以降の1~2着馬延べ20頭のうち15頭が前走3着以内。残りの5頭はみな芝3000m以上のG1で3着以内歴があった。順調な馬、ならびに長距離G1で好走実績を持つ馬を重視すべきレースといえる。
(減点対象馬)
③ディバインフォース ⑤マカオンドール ⑥メロディーレーン ⑧クレッシェンドラヴ ⑩トーセンカンビーナ ⑫ハヤヤッコ ⑭ヴァルコス
2012年以降の1~3着延べ30頭全馬に芝重賞での連対経験があった。芝重賞の最高着順が3着以下にとどまっている馬や、天皇賞(春)が芝重賞初挑戦という馬の過信は禁物だ。
(減点対象馬)
②ハーツイストワール ⑤マカオンドール ⑥メロディーレーン ⑫ハヤヤッコ ⑬ロバートソンキー ⑰シルヴァーソニック
2012年以降の3着以内馬延べ30頭中28頭が父サンデーサイレンス系。例外の2頭はともにG1ウイナーだった。G1未勝利馬を狙うなら、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒に注目したい。
(減点対象馬)
③ディバインフォース ④ユーキャンスマイル ⑦テーオーロイヤル ⑨ヒートオンビート ⑫ハヤヤッコ ⑬ロバートソンキー ⑭ヴァルコス
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U指数100以上の馬が複数頭いる年は、指数の高い馬から評価すべきレースで、直近5年で該当する年はすべて1位か2位が勝利している。100以上の馬が1頭しかいなかった2019年は5位が勝利したものの、2位が3着に入って意地を見せた。すなわち、馬券を組み立てる際に1位と2位は必ず買い目に入れるべきということだ。確たる軸候補から、2019年3着のパフォーマプロミス(2位、8番人気)のような「U指数で狙えるヒモ穴」を絡めつつ勝負したい。
今年、U指数100以上をマークしているのは、昨年の2着馬で、群を抜いた長距離実績を誇る1位の⑱ディープボンド(101.0)と、このレースで圧倒的な強さを見せている菊花賞勝ち馬の2位⑯タイトルホルダー(100.1)の2頭。いずれも外枠を引いてしまったが、上位人気必至かつ実績も断然なので、信頼できる軸馬候補として推奨できる。
次位候補となるのは、4連勝中と勢いに乗っている5位の⑦テーオーロイヤル(98.4)。穴として面白そうなのは、近走成績イマイチも長距離実績に関しては胸を張れる3位の④ユーキャンスマイル(99.5)だ。
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今年も京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、昨年に引き続き天皇賞(春)は阪神芝3200mに舞台を移して行われる。その代替開催された昨年はディープインパクト産駒の3番人気ワールドプレミアが勝ち、3着にも同産駒のカレンブーケドールが入線。なお、2着にもキズナ産駒のディープボンドが入ったことで、ディープインパクトの直系で1~3着までを占めることになった。また、2013~2020年までの連対馬はディープインパクト(=ブラックタイド)、ステイゴールド、ハーツクライのいずれかの産駒に限られたが、昨年は三つ巴の均衡が崩れたともいえるだろう。
ほか、天皇賞(春)は長い歴史のなかでNative Dancer直系の勝利例がなく、今年は同系統に属するKingmambo系種牡馬(キングカメハメハ、ルーラーシップ、ドゥラメンテ、リオンディーズ、ワークフォース)の産駒が多く出走するため、その動向が注視される。
ディープボンドは、父キズナ×母ゼフィランサス(母の父キングヘイロー)。父キズナは13年に渡仏するとニエル賞を勝つなど、欧州のタフな馬場でも一線級の実績を残した。そのスタミナは本馬にもよく伝わっており、やはり底力を問われるレースでこそ真価を発揮している。今年も阪神大賞典を勝って挑むことになるが、近走の充実ぶりを鑑みれば昨年以上の走りにも期待できるだろう。リピート好走が目立つ傾向からもぞんざいには扱えない。
アイアンバローズは、父オルフェーヴル×母パレスルーマー(母の父Royal Anthem)。長丁場のレースで頭角を現しつつあるが、半兄Palace Maliceも”The Test of the Champion”の異名を持つダート12fのG1ベルモントSで重賞初制覇を飾った実績を持つ。なお、本馬は少し揉まれ弱いところがあるだけに、ゆったりと運べる長距離特有の展開も合っているのだろう。瞬発力勝負では分が悪いので、豊富なスタミナを活かした立ち回りができれば。
トーセンカンビーナは、父ディープインパクト×母カンビーナ(母の父Hawk Wing)。昨年は約10カ月の休養を含めて調子を欠いたが、年末以降は重賞でも上位争いに加わるなど復調気配がうかがえる。もとより2年前の天皇賞(春)では5着の実績があり、ディープインパクトの直系が幅を利かせた昨年のレース結果からも注意を払うべきだろう。また、今回は全4勝のうち3勝を挙げる藤岡康太騎手と久々にコンビを組むことも気に留めておきたい。
編集部(以下、編) 先週は春G1シリーズの中休みでしたが、今週は2週間ぶりにG1が開催されます。
新良(以下、新) 天皇賞(春)ですね。世界的に長距離戦は軽んじられる傾向にありますが、やはりこのレースは別格と言いますか、個人的にも思い入れは強いです。
編 道中はジョッキーの駆け引きもけっこうあって、見ていてワクワクしますよね。
新 今年は上位人気が外枠に入りましたので、騎手たちの戦術や騎乗ぶりを、よりいっそう楽しむことができそうです。
編 そのうえで、馬券をゲットできれば文句なし。
新 その通りです。的中に結び付けられる情報をしっかり提供できるように頑張ります。
編 では、このレースで注目している乗り替わりの馬を教えていただけますか?
新 石川裕紀人騎手から藤岡康太騎手に乗り替わる⑩トーセンカンビーナです。
編 え? トーセンカンビーナですか!
新 はい。トーセンカンビーナです。
編 これはまた、大穴を狙いにいきましたね。
新 確かに大穴ですが、頭がおかしくなったわけではありません(笑)。人馬ともにちゃんと推奨理由がありますし、この馬で高配当を的中させたいともくろんでいます。
編 そうなんですね。となるとやはり、推奨根拠が気になるところです。
新 まずは騎手から説明していきましょう。藤岡康騎手は阪神芝3200mでこれまで2回騎乗し、昨年の天皇賞(春)のマカヒキで12番人気8着、今年の松籟Sのホウオウエクレールで7番人気2着と、いずれも人気以上の着順に導いています。この2回だけで評価を決めることはできませんが、良い乗り方をイメージできていることは間違いないでしょう。
編 京都芝3200mとはだいぶ趣きが違うコースですので、結果を出しているというのは重要かもしれないですね。
新 京都競馬場の改修工事以降に使われるようになったコースですので、すべての騎手が最大でも3回しか騎乗した経験がありません。ですので、早い段階でコツをつかんだ騎手に乗っかっていくべきだと私は考えます。
編 それが藤岡康騎手というわけですね。
新 そういうことです。かつてはトーセンカンビーナの主戦を務めていて、3度の勝利経験がありますので、コンビ相性についても不安はまったくありません。
編 鞍上の推奨根拠はわかりました。でも、問題は馬です。さすがに相手が強いと思いますが……。
新 もちろん、上位人気勢に能力面で劣ることは否めませんが、相対的にこの馬を評価できる要素はあるんですよ。
編 とても気になります。なんでしょう?
新 なにより、距離適性が高いことが挙げられます。2020年に阪神大賞典で2着、このレースで5着と連続好走し、その後は距離を短縮して数戦好結果が出ませんでしたが、3走前のステイヤーズSから再び3000m以上の路線に戻して着順を上げてきました。長距離適性の高さを改めて感じますし、レース内容的に力が落ちているとも思えないです。
編 確かに、展開ひとつで上位争いに加わってくる可能性はありそうですね。
新 さらに、父ディープインパクトという血統も魅力的です。近年の長距離G1はとにかくディープインパクト産駒が強く、昨年のこのレースは1、3着で、2着もその流れをくむキズナ産駒でした。今年のディープ産駒はトーセンカンビーナしかいませんので、相対的に高評価できると判断しました。
編 なるほど。それは心強い。聞けば聞くほど、買いたくなってきます。
新 勝つまでは難しいかもしれませんが、2着、3着にすべり込むシーンはおおいにあると思います。人気薄でも必ず買い目に加えておくべきです。大穴馬券提供に期待しましょう。
日本の競馬史のなかでも屈指の長い歴史と伝統を誇る、権威ある一戦。年に春と秋の2回開催され、2000mで行われる中距離王決定戦の秋に対し、3200mを舞台に争われる春は最強ステイヤー決定戦として認識されている。歴代優勝馬はいずれ劣らぬ名馬ばかりで、このレースを勝ってその年の年度代表馬に輝いた馬は数知れない。グレード制導入後だけを見ても、前年の三冠馬として臨んで鮮やかに勝利を収めた第91回(1985年)のシンボリルドルフ、第133回(2006年)のディープインパクト、このレースの連覇を含め7つのG1タイトルを獲得した第121~123回(2000~2001年)のテイエムオペラオー、第153・155回(2016~2017年)のキタサンブラックをはじめ、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、マヤノトップガン、メイショウサムソン、ゴールドシップなど、G1を複数回制した実績を持つ強豪の名前がズラリと並ぶ。ただし、かつては人気の実力馬が勝つ堅いレースとして有名だったものの、長距離レースを敬遠する世界的な風潮によってもたらされた近年のレベル低下は否めず、第129回(2004年)のイングランディーレは10番人気、第131回(2005年)のスズカマンボは13番人気、第139回(2009年)のマイネルキッツは12番人気、第145回(2012年)のビートブラックは14番人気といった具合に2桁人気の伏兵が番狂わせを演じ、大荒れになる年も増えつつある。
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