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【エリザベス杯】3冠馬か、3歳馬か、それとも…最強牝馬決定戦の注目点

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【エリザベス杯】3冠馬か、3歳馬か、それとも…最強牝馬決定戦の注目点

★2020年秋華賞以来、2年ぶりの勝利なるか 復活を目指す牝馬3冠馬デアリングタクト

2020年の牝馬3冠馬デアリングタクト(5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が、エリザベス女王杯で復活の勝利を目指す。同馬はデビューから5連勝で牝馬3冠を制したが、その後は勝利から遠ざかっており、今年はヴィクトリアマイル(GⅠ)6着、宝塚記念(GⅠ)3着、オールカマー(GⅡ)6着という成績。デアリングタクトが勝てば秋華賞(GⅠ)以来、勝利間隔「2年0カ月25日」でのGⅠ制覇となるが、久々の勝利を挙げることができるだろうか。なお、2000年のエリザベス女王杯では、3歳時の秋華賞以来勝利から遠ざかっていた5歳馬ファレノプシスが勝利を挙げている。

★昨年は府中牝馬S7着→エリザベス女王杯V 今年も府中牝馬Sからの巻き返しを狙うアカイイト

アカイイト(5歳、栗東・中竹和也厩舎)が、史上5頭目のエリザベス女王杯連覇を目指す。同馬は昨年、府中牝馬S(GⅡ)7着から巻き返してエリザベス女王杯を制し、JRA・GⅠ初勝利を挙げたが、その後は5戦0勝と勝利から遠ざかっている。アカイイトは秋初戦となった府中牝馬Sで10着に敗れているが、昨年同様に巻き返すことができるだろうか。同馬には昨年に続き幸英明騎手が騎乗予定。なお、府中牝馬S組は、過去10年のエリザベス女王杯で5勝、2着5回、3着3回という成績を挙げている。


坂井瑠星騎手とのコンビで3戦3勝 GⅠ連勝を狙うスタニングローズ

秋華賞でGⅠ初制覇を遂げたスタニングローズ(3歳、栗東・高野友和厩舎)が、エリザベス女王杯でGⅠ連勝を狙う。同馬は2歳時に5戦1勝という成績だったが、今年は5戦4勝で、フラワ-C(GⅢ)、紫苑S(GⅢ)、秋華賞と重賞3勝を挙げており、オークス(GⅠ)では2着に入っている。3歳の秋華賞馬がエリザベス女王杯を勝てば、2013年メイショウマンボ以来9年ぶり4頭目となるが、スタニングローズは古馬を破って2つ目のGⅠタイトルを手にすることができるだろうか。なお、同馬には引き続き坂井瑠星騎手が騎乗予定だが、スタニングローズ坂井瑠星騎手のコンビは3戦3勝という成績を残している。また、種牡馬キングカメハメハの産駒は、現在JRAで実施されている牝馬限定のGⅠ6レースのうち5レースを制しており、エリザベス女王杯を勝てば完全制覇となる。同産駒は今年のエリザベス女王杯スタニングローズアンドヴァラナウト(4歳、栗東・池添学厩舎)、ルビーカサブランカ(5歳、栗東・須貝尚介厩舎)の3頭が出走予定だが、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。

★5度目の挑戦でGⅠ初制覇なるか オークス3着、秋華賞2着のナミュール

ナミュール(3歳、栗東・高野友和厩舎)は、今年の牝馬3冠の3レース全てに出走して桜花賞(GⅠ)10着、オークス3着、秋華賞2着という成績を残した。過去には2003年アドマイヤグルーヴ、2006年フサイチパンドラ、2008年リトルアマポーラが牝馬3冠いずれも敗退の後、エリザベス女王杯でGⅠ初制覇を遂げているが、5度目のGⅠ挑戦となるナミュールは、古馬との初対戦となるエリザベス女王杯で初のビッグタイトルを手にすることができるだろうか。同馬には引き続き横山武史騎手が騎乗予定となっている。なお、今年のエリザベス女王杯に出走予定の3歳馬では、ライラック(3歳、美浦.相沢郁厩舎)も牝馬3冠全てに出走している(桜花賞16着、オークス11着、秋華賞10着)。ナミュールを管理する高野友和調教師は、秋華賞スタニングローズも管理しており、秋華賞では管理馬が1、2着を独占している。エリザベス女王杯では、これまで同一調教師の管理馬による1、2着独占はないが、高野師が送り出す2頭は今回もそろって好走することができるだろうか。

★母は牝馬三冠馬ジェンティルドンナ ジェラルディーナが1年11力月ぶりのGⅠ挑戦

オールカマーで重賞初勝利を挙げたジェラルディーナ(4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、2020年の阪神JF(7着)以来、1年11カ月ぶりのGⅠ挑戦となる。同馬の母は2012年の牝馬3冠馬ジェンティルドンナで、前走のオールカマーではジェンティルドンナの産駒として初の重賞制覇を遂げたが、今度は母にGⅠタイトルを贈ることができるだろうか。なお、牝馬3冠馬の産駒がJRA・GⅠを勝てば、2010年の牝馬3冠馬アパパネを母に持ち、昨年の秋華賞を制したアカイトリノムスメに続く2頭目となる。今回、ジェラルディーナにはテン乗りとなるC.デムーロ騎手が騎乗予定。同騎手の兄・M.デムーロ騎手はエリザベス女王杯で2勝を挙げており、武豊武幸四郎兄弟以来2組目の兄弟制覇がかかるが、ジェラルディーナをGⅠ制覇へと導くことができるだろうか。なお、M.デムーロ騎手はライラック(3歳、美浦・相沢郁厩舎)に騎乗予定となっている。

★11年ぶりに外国馬が参戦! 今年の愛オークス馬・マジカルラグーン

今年のエリザベス女王杯には、アイルランドからマジカルラグーン(3歳、J.ハリントン夫人厩舎)が参戦予定。マジカルラグーンは今年の愛オークス馬で、右回りの競馬場では3戦3勝という成績を残している。エリザベス女王杯に外国馬が出走するのは 2011年以来11年ぶりで、同年はイギリスのスノーフェアリーが1着となりエリザベス女王杯連覇を遂げている。愛オークス馬がJRA競走に出走するのは同レースのスノーフェアリー以来となるが、マジカルラグーンは日本のファンの前でどのような走りを見せるだろうか。同馬には短期免許での来日経験もあるS.フォーリー騎手が騎乗予定となっている。ちなみに、愛オークス(GⅠ)はエリザベス女王杯の褒賞金交付対象競走で、マジカルラグーンが1着なら70万米ドル、2着なら28万米ドル、3着なら17万5000米ドルが交付される。なお、アイルランド所属馬はグレード制を導入した1984年以降ではJRA・GⅠ優勝例はないが、グレード制導入以前の1983年ジャパンCでスタネーラが優勝している。また、マジカルラグーンは英愛リーディングサイヤーに通算12回輝いているGalileoの産駒だが、同産駒にはJRA・GⅠ初制覇がかかる。


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