伊吹雅也
導師嵐山
暴君アッキー
蒼馬久一郎
きいいろ
中京の土曜メインは京都新聞杯(8日、GII、芝2200メートル)。京都競馬場が改築工事中のため代替開催になるが、日本ダービー(30日、東京、GI、芝2400メートル)に向けての重要な一戦で、過去10年でも2013年の勝ち馬キズナ、19年2着ロジャーバローズがこのレースをステップにダービー馬となっている。 ただ一頭の3勝馬がディープモンスター(栗東・池江泰寿厩舎、牡)。すみれSを勝って挑んだ前走の皐月賞では、後方からレースを進め、外々を回りながら長くいい脚を使って7着。2着タイトルホルダーに0秒3差なら悲観する必要はなく、世代上位の地力は示したといえる。1月に同じ中京芝2200メートルで行われた梅花賞を勝っており、コース設定に不安はない。デビュー戦から3勝2着1回とこの馬を熟知している武豊騎手に手綱が戻るのも心強い。勝って日本ダービーに弾みをつけたい。 毎日杯4着のルペルカーリア(栗東・友道康夫厩舎、牡)は、勝ち馬シャフリヤールの決め手に屈したが、直線半ばで先頭に立つなど見せ場は十分だった。母がオークス馬シーザリオで半兄に菊花賞、ジャパンCを制したエピファネイア、朝日杯フューチュリティS優勝馬リオンディーズ、ホープフルS、皐月賞を勝ったサートゥルナーリアと血統面は申し分なし。4月28日の栗東CWコースでの1週前追い切りでは6ハロン80秒8-12秒8の好時計をマークし、仕上がりに抜かりはない。この馬も中京で勝ち鞍があり、前走同様きっちり折り合って運べれば差はない。 僚馬レッドジェネシス(牡)は息の長い末脚が持ち味だ。前走のゆきやなぎ賞(芝2400メートル)では400メートルの距離延長をものともせずに4馬身差で圧勝。2着に退けたリーブルミノルが次戦のアザレア賞(1勝クラス、芝2400メートル)を勝っており、レベルが高かったといえる。引き続き広いコースなら勝ち負けが期待できる。 大寒桜賞勝ちのマカオンドール(栗東・今野貞一厩舎、牡)は、昨年の京都2歳Sでは先週の青葉賞も制したワンダフルタウンと0秒2差の3着と力は示している。4月28日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン50秒9-12秒2の自己ベストをマークし、態勢は整っている。 ワイドエンペラー(栗東・藤岡健一厩舎、牡)は前走の大寒桜賞でスタート時につまずいて後手に回りながらも、直線は猛追して3着。スタート五分なら巻き返しがあってもいい。 既走馬相手の前走を勝ったゲヴィナー(栗東・藤原英昭厩舎、牡)、勝負強い内容でひめさゆり賞を勝ったヴェローチェオロ(栗東・須貝尚介厩舎、牡)、同厩で相手なりに走りそうなフォルテデイマルミ(牡)などもマークしたい。★京都新聞杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載