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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 11 | 牡3 | 57.0 | M.デムー | 栗 斉藤崇史 | 494(0) | 1.32.5 | 29.6 | 9 | 34.4 | ②② | |||
2 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | 栗 松下武士 | 476(-6) | 1.32.7 | 1 1/2 | 3.0 | 1 | 34.7 | ①① | ||
3 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | 栗 松永幹夫 | 468(0) | 1.32.8 | 3/4 | 19.0 | 6 | 34.2 | ⑥⑤ | ||
4 | 1 | 2 | 牡3 | 57.0 | 石橋脩 | 栗 西村真幸 | 468(-6) | 1.32.8 | ハナ | 4.9 | 2 | 34.5 | ③③ | ||
5 | 7 | 14 | 牡3 | 57.0 | D.レーン | 美 堀宣行 | 482(0) | 1.33.0 | 1 1/4 | 5.9 | 4 | 34.0 | ⑮⑭ | ||
6 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | 田辺裕信 | 美 栗田徹 | 464(+4) | 1.33.1 | アタマ | 20.6 | 7 | 34.5 | ⑧⑤ | ||
7 | 8 | 18 | 牡3 | 57.0 | 横山武史 | 美 青木孝文 | 486(-4) | 1.33.1 | ハナ | 27.0 | 8 | 33.7 | ⑱⑱ | ||
8 | 5 | 9 | 牡3 | 57.0 | 武士沢友 | 栗 友道康夫 | 468(-8) | 1.33.1 | ハナ | 54.0 | 11 | 34.6 | ⑧⑤ | ||
9 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | 田中勝春 | 栗 高橋亮 | 450(0) | 1.33.4 | 1 3/4 | 63.9 | 12 | 34.9 | ⑥⑤ | ||
10 | 7 | 15 | 牡3 | 57.0 | 藤井勘一 | 栗 西村真幸 | 462(-2) | 1.33.5 | 1/2 | 177.6 | 15 | 34.5 | ⑫⑭ | ||
11 | 4 | 7 | 牡3 | 57.0 | 吉田豊 | 栗 本田優 | 454(-2) | 1.33.5 | アタマ | 338.1 | 18 | 34.7 | ⑩⑩ | ||
12 | 8 | 16 | 牡3 | 57.0 | 松田大作 | 栗 藤原英昭 | 456(0) | 1.33.5 | アタマ | 107.7 | 13 | 35.2 | ③③ | ||
13 | 8 | 17 | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 栗 矢作芳人 | 482(-6) | 1.33.7 | 1 1/4 | 5.1 | 3 | 34.7 | ⑰⑭ | ||
14 | 4 | 8 | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 美 国枝栄 | 514(+4) | 1.33.8 | 1/2 | 12.0 | 5 | 35.1 | ⑩⑩ | ||
15 | 2 | 4 | 牡3 | 57.0 | 原田和真 | 栗 加用正 | 450(0) | 1.33.9 | 1/2 | 32.0 | 10 | 35.4 | ③⑤ | ||
16 | 1 | 1 | 牡3 | 57.0 | 木幡育也 | 美 小桧山悟 | 456(0) | 1.34.1 | 1 1/4 | 262.3 | 16 | 35.2 | ⑫⑬ | ||
17 | 5 | 10 | 牡3 | 57.0 | 大野拓弥 | 美 牧光二 | 510(-6) | 1.34.3 | 1 1/4 | 130.8 | 14 | 35.5 | ⑫⑩ | ||
18 | 7 | 13 | 牡3 | 57.0 | 江田照男 | 美 杉浦宏昭 | 486(-6) | 1.34.7 | 2 1/2 | 305.0 | 17 | 35.4 | ⑮⑰ |
ラップタイム | 12.3 - 10.4 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.0 |
---|---|
前半 | 12.3 - 22.7 - 34.1 - 46.0 - 58.0 |
後半 | 58.4 - 46.5 - 34.5 - 23.2 - 12.0 |
■払戻金
単勝 | 11 | 2,960円 | 9番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 11 | 810円 | 10番人気 |
3 | 180円 | 1番人気 | |
6 | 440円 | 6番人気 | |
枠連 | 2-6 | 3,020円 | 14番人気 |
馬連 | 3-11 | 4,200円 | 15番人気 |
ワイド | 3-11 | 1,570円 | 18番人気 |
---|---|---|---|
6-11 | 6,240円 | 59番人気 | |
3-6 | 1,230円 | 11番人気 | |
馬単 | 11-3 | 11,900円 | 41番人気 |
3連複 | 3-6-11 | 19,620円 | 69番人気 |
3連単 | 11-3-6 | 152,750円 | 460番人気 |
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2回東京開催ならびに土曜日の東京芝のレース結果、近年のNHKマイルカップの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は月曜日から水曜日にかけて、少量の降雨に見舞われた。だが、それ以外の日は間断なく散水作業を施しているように、路盤はドライな状態。そのうえ、気温の上昇もあって、傷みかけた洋芝部分の見た目とは裏腹に、野芝の張りは良好。土曜日の芝コースは終日内~中を通る馬に有利な状況と化した。
土曜日に行われた芝競走5クラにおける、勝ち馬の4コーナー通過順位をみると、①③④①③。待機勢は連下に食い込むのが精一杯で、想像以上に前が強い印象。少なくとも外差しがバンバン決まるコンディションではない。
日曜日の予報を確認すると、昼頃までは降ったり止んだりの微妙な空模様。ただ、それほどの雨量はなさそうで、馬場に与える影響は少ないものと考えられる。となれば、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高い。
ただでさえ、高速時計ラッシュの東京芝コース。勝負どころから直線にかけての進路についてはともかく、道中に関しては内めを先んじて通る、もしくは距離ロスが少ない枠を引いた馬が有利とみるべき。馬番でいえば、真ん中より内の1ケタ番が狙いどころではないか。
血統的には、2回東京開催の芝1600mの結果を振り返ると、ディープインパクトの血を持つ馬がやや優勢。ほか、キングカメハメハやサドラーズウェルズを内包している馬の好走も目につく。一方で、速い時計の決着が続いている割に、バリバリのスピードタイプは劣勢を強いられている。その点には注意したい。
また、近5年のNHKマイルカップの好走馬を検証すると、当該コースのリーディング上位に位置している種牡馬の仔が堅調。ほかでは、父もしくは母父にヴァイスリージェント系やダンチヒ系の種牡馬を配する馬の好走例が多い。条件を満たす馬には相応の警戒が必要だ。
直近の東京開催ならびに近年の当レースの傾向をまとめると、シンプルにディープインパクトとキングカメハメハの系統産駒が優位とみるべきか。そのなかでも、近10年で連対率20%、複勝率30%余り、複勝回収率160%超の好パフォーマンスを示している、距離短縮組に的を絞りたい。
今年の出走メンバーで、血統面および先述した馬場傾向(1ケタ馬番)の要点を満たしているのは、⑧サクセッション、⑨ラインベック。よって当欄では、この2頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるNHKマイルカップの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①シャチ【C】
美浦南W併走。追われるとキッチリ脚を伸ばして先着。ゴール後も勢いを失うことはなかった。その一方、手前のチェンジがうまくいかないせいか、コーナーワークが雑に映るのは気になるところ。高い評価は与えづらい。
②タイセイビジョン【B】
栗東坂路単走。派手さはないが、脚取りは軽く、鞍上の手応えも楽。全体的にバランス良く動けている印象を持つ。デキは安定しており、自身の力を出せる態勢とみていい。
③レシステンシア【B】
栗東坂路単走。余力残しの調整過程ながら、軽い身のこなしをみるに、疲れやデキ落ちはなさそう。右にモタれる面が、ほぼ矯正されているあたりも評価できる。あとは、関東圏への輸送をこなせるかどうかが、ポイントとなりそうだ。
④プリンスリターン【B】
栗東CW併走。7ハロンから余力残しで及第点のタイムを記録した。上がりタイムほどのキレは感じなかった反面、最後まで脚をしぶとく伸ばしており、自身の長所は出せている印象。タフな競馬質になれば出番があるかもしれない。
⑤シャインガーネット【B】
美浦坂路併走。コーナーを過ぎたあたりで、何か飛んできたのか頭をしきりに振って嫌がる素振りを見せた。その後は、この馬らしい弾力性のあるフットワークで駆け抜けており、判断するに悩ましい。今回は後半部分を評価してB判定とする。
⑥ギルデッドミラー【B】
栗東坂路単走。中盤あたりまでは四肢だけで走っているような感を受けたが、スピードに乗ったあとの、前肢をしっかり伸ばしたフォームには見どころがあった。いい状態をキープしている。
⑦ メイショウチタン【B】
栗東CW単走。鞍上がほとんど手を動かすことがない緩めの調整ながらも、軽快なフットワークを披露した。調教巧者なので過度の評価はできないが、気配は決して悪くない。好調持続とみていいのではないか。
⑧サクセッション【A】
美浦南W併走。コーナーで少し力む面も見られたが、直線に入ってからは至ってスムーズ。低重心から繰り出す、力強いフットワークは目を引くものがある。好仕上がり。
⑨ラインベック【A】
栗東P併走。余力残しの内容ながら、キビキビとした脚さばきで、ジュンライトボルトに先着を果たした。覇気に欠けた前回と比べて、良い意味の前進気勢が出てきた印象。それでいて、力むところは見受けられない。好気配。
⑩ハーモニーマゼラン【C】
美浦坂路併走。頭の位置が高いうえに序盤は物見がち。中盤以降は安定したリズムを保ち、体勢有利でゴールした。脚元の動き自体は悪くないので、気分を損ねずスムーズに運べれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑪ラウダシオン【A】
栗東CW単走。しまい重点の調整だったが、気負うところなく制御の利いた走りを見せた。俊敏な反応とスムーズな加速は光るものがある。いい状態でレースに臨めるのではないか。
⑫ボンオムトゥック【D】
栗東坂路併走。4F54秒9という緩めの時計の割に、その走りには余裕がまったくうかがえない。前肢と後肢のバランスも悪く、スピードに乗り切れないように映る。今回は割引が必要だろう。
⑬ ニシノストーム【C】
美浦P単走。約2カ月半ぶりの実戦となるが、その動きに重苦しさはない。反面、手前の替え方が上手ではなく、そのぶん単調な走りに映る。2ハロンの距離延長+相手強化のG1では、期待よりも不安のほうが大きい。
⑭ルフトシュトローム【B】
美浦南W単走。16-14-13-13-13のラップを無難に記録したあたり、課題とされる折り合い面の心配はしなくてもよさそう。前走後の初時計が遅かった点は気になるものの、一応の態勢は整ったと判断したい。
⑮ソウルトレイン【B】
栗東坂路併走。少し右に張り出す仕草を見せたが、この馬としてはマシなほう。鞍上の指示に対して従順なところも評価できる。持ち味のしぶとさを活かせるようなら、面白い存在になるかもしれない。
⑯ストーンリッジ【B】
栗東坂路併走。僚馬に追いつけなかったものの、ラスト2Fは24秒9-12秒1。しっかりと脚を伸ばしており、遅れ自体を深刻に捉える必要はない。緩やかではあるが、状態は着実に上向いている。
⑰サトノインプレッサ【C】
栗東坂路併走。中盤からラチ側に持ち出し、抜きにかかるも鞍上の手応えは今ひとつ。結局、体勢不利でゴールした。坂路で動かないタイプとはいえ、物足りない内容なのは確か。このひと追いでスイッチが入ってくれば、といった塩梅ではないか。
⑱ウイングレイテスト【B】
美浦南W併走。直線手前で後肢が流れる場面もあったが、その後は力強い動きを示した。同馬にしては遊ぶところが少なく、バランス良く走れている印象。合格点の仕上がりにある。
ウイングレイテスト・青木調教師「オーバーワークにならないようにやり、活力がみなぎった」
ギルデッドミラー・松永幹調教師「折り合い面が進境。体調の良さでどこまでやれるか」
サクセッション・国枝調教師「スムーズに調整。東京のマイルは乗りやすくて一番いい条件」
サトノインプレッサ・武豊騎手「良血馬らしくいい走りをするし、まだまだ伸びしろはある」
シャインガーネット・栗田調教師「力をつけているので、この相手でもいいパフォーマンスを」
シャチ・小桧山調教師「スタートは速くないが、しまいの脚がいい」
ジュンライトボルト・藤井騎手「追い切りではモタれ癖は気にならなかった。好調をキープ」
ストーンリッジ・藤原英調教師「追い切りはしまい重点。距離はマイルぐらいがいい」
ゼンノジャスタ・浅見助手「変わりなく順調。体が大きくなってきた」
ソウルトレイン・西村調教師「デキは今までで一番。しまいに賭ける」
タイセイビジョン・菊本助手「輸送もあるので強い攻めは必要ない。真面目で一生懸命に走る」
ニシノストーム・杉浦調教師「雨が降って時計のかかる馬場がいい」
ハーモニーマゼラン・牧調教師「追い切りではいつも動く。いい状態」
プリンスリターン・加用調教師「追い切りはこれぐらいでいい。筋肉がつき、身が締まった」
ボンオムトゥック・高橋亮調教師「イメージどおり。落ち着きもある」
メイショウチタン・本田調教師「アテにできないが、スピードはある」
ラインベック・友道調教師「いい状態。左回りのワンターンは合う」
ラウダシオン・斎藤崇調教師「すごく大人っぽくなってきた。マイルはギリギリだと思う」
ルフトシュトローム・レーン騎手「オプションはたくさんありそう。東京のマイルも問題ない」
レシステンシア・松下調教師「桜花賞のいい状態を維持。輸送で体が減らないかがカギ」(夕刊フジ)
★NHKマイルCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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東日本大震災による変則開催の影響が薄れた2012年以降、前走中山組は5勝を含む9連対。いずれもオープンクラスの1600~1800mで2着以内の経験があった。ただし、前走の上がり3ハロンタイムがメンバー最速だった馬の連対例はゼロ。中山で繰り出した末脚は本番に直結しない傾向にあるので注意したい。
2012年以降、前走阪神組は3勝を含む5連対。着順は5着が最低ライン。また、前走の上がり3ハロンタイムがメンバー5位以内だった点で共通する。押さえておきたいポイントといえよう。
2012年以降、前走で中山・阪神以外のレースを使用していた馬の連対は2例。うち1頭はファルコンS1着、もう1頭は橘S1着からの臨戦だった。2着以下に敗れていた馬は、連対圏に届きそうで届かない状況が続いている。
コースを問わず、前走で条件以下のクラスに出走していた馬の好走例はゼロ。基本的に軽視のスタンスで構わない。
【前走4角通過順】
前走で阪神芝外回り以外のレースに出走、かつ4角10番手以降の位置取りだった馬の連対例は皆無。前走が阪神外回り以外の場合、中団より前のポジションで競馬していた馬を重視すべきだろう。
2013年こそ低指数馬同士で大波乱になったが、基本的に指数上位を信頼できるレース。それ以外の年は指数1〜3位のいずれかが優勝している。指数1〜3位の単勝回収率155.0%。
取捨の基準は指数88.5で、それ以下に該当する馬の成績は【0 1 0 27】。唯一の例外は2019年2着のケイデンスコール。
指数1〜3位が勝ってヒモ荒れ決着になる年が多いをことを踏まえ、指数1〜3位+全頭という組み合わせのフォーメーションを購入すると、馬連回収率150.0%、馬単回収率204.9%。
※データは2012年以降の傾向
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出演:岡田大(ウマニティ編集長) スガダイ(予想神) 夢月(単勝スペシャリスト)
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過去に種牡馬として複数回勝利実績のある馬は、ダイワメジャー、ディープインパクト、クロフネ、アグネスタキオンの4頭。昨年は1~3人気をディープインパクトとダイワメジャーの産駒で形成し、いずれも掲示板を確保する走りを見せるなか、軍配はダイワメジャー産駒のアドマイヤマーズに上がっていた。
なお、近年は2019年ケイデンスコール(14人気2着)、2017年リエノテソーロ(13人気2着)、2014年タガノブルグ(17人気2着)など、Storm Catの血を引く二桁人気馬の激走も目立つ。馬券圏内にこそ届かなかったが、2018年ミスターメロディ(7人気4着)や2016年ダンツプリウス(7人気4着)も人気を考えれば健闘している。
レシステンシアは、父ダイワメジャー×母マラコスタムブラダ(母の父Lizard Island)。母は2014年フィルベルトレレナ大賞典-亜G1の勝ち馬。父の産駒はNHKマイルCで3勝を挙げる活躍ぶりで、母系にSadler's WellsやDanzigを持つ血統構成は2016年の勝ち馬メジャーエンブレムを想起させる。戦歴からも厳しいペースで流れる大舞台でこそ強さを発揮するタイプと言えるだろう。
サトノインプレッサは、父ディープインパクト×母サプレザ(母の父Sahm)。母は2009~2011年に芝8fのサンチャリオットS-英G1を3連覇しており、同年にマイルチャンピオンシップで来日歴もある。母も好走歴がある京都外回りがベストの印象も、東京であれば小細工なしに大外から末脚を駆使する形が理想的。日曜の天気を踏まえると道悪実績がある分でも評価しやすい。
ラウダシオンは、父リアルインパクト×母アンティフォナ(母の父Songandaprayer)。Carols Christmas牝系で、日本に馴染みのあるところでは種牡馬として活躍するパイロが同牝系の間柄。父は2011年NHKマイルCの3着馬でもあり、近年の穴パターンでもあるStorm Catの血を母系に持つ点でも強調しやすい。良くも悪くも相手なりの大崩れしないタイプなので、直線で何度も不利を被った朝日杯フューチュリティSの一戦だけではマイルも見限れないだろう。
タイセイビジョンは、父タートルボウル×母ソムニア(母の父スペシャルウィーク)。近親に2003年NHKマイルC・4着のユートピアがいる血統。父は2005年にジャンプラ賞-仏G1を制し、古馬になってからは勝ち身に遅いなかでマイルの一線級を相手に善戦し続けた。レコード決着も道悪も苦にしないオールラウンダーだが、それだけにG1となると突出した個性を感じさせない点が少々気がかり。
(文・シンヤカズヒロ)
3歳馬によるマイル王決定戦。かつては、マイル以下に適性のある短距離馬や、クラシックに出走できなかった外国産馬にとって、3歳(旧4歳)春シーズンにG1ホースになるチャンスはなきに等しかったが、このレースができたことによりクラシックに縁のない馬たちが輝きを放つことになった。第2回(1997年)はその後フランスのG1を制すシーキングザパールが完勝。第3回(1998年)は、1年半後の凱旋門賞で歴史に残るあと一歩の接戦を演じることになるエルコンドルパサーが圧勝。第6回(2001年)は、秋にダートでもG1タイトルを獲得するクロフネが順当勝ち。“マル外の大物”たちがNHKマイルCの歴史を築き上げてきた。第9回(2004年)の勝ち馬キングカメハメハは、次走の日本ダービーも制し、史上初のパターンとなる“変則2冠”を達成。第13回(2008年)の覇者ディープスカイも、ここと日本ダービーを連勝し、キングカメハメハに続いた。近年は、第21回(2016年)のメジャーエンブレム、第22回(2017年)のアエロリットと、牝馬の活躍が目立っている。