2022年3月27日()メイダン競馬場 ダート2000m

レース結果 ~ドバイワールドカップ 2022~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 3 5    カントリーグラマー 牡5 57.0 L.デットーリ B.バファート 9.1 4
2 5 7    ホットロッドチャーリー 牡4 57.0 F.プラ D.オニール 6.1 2
3 2 3    チュウワウィザード 牡7 57.0 川田将雅 大久保龍志 7.9 3
4 7 1    ライフイズグッド 牡4 57.0 I.オルティスJr. T.プレッチャー 1.4 1
5 9 8    ミッドナイトバーボン 牡4 57.0 J.オルティス S.アスムッセン 28.5 5
6 11 11    リモース セ5 57.0 T.オシェア B.シーマー 58.3 8
7 6 10    ハイポセティカル 牡5 57.0 M.バルザローナ S.ビン・ガデイヤー 28.5 5
8 1 2    アエロトレム 牡6 57.0 V.レアル A.ペレイラ 62.7 9
9 10 6    リアルワールド 牡5 57.0 C.スミヨン S.ビン・スルール 34.3 7
10 8 9    マニークール セ7 57.0 W.ビュイック A.ファーブル 66.2 10
取消 4 4    グロッサージャック 牡5 57.0 T.マーカンド W.ハガス

■払戻金

単勝3 910円
複勝3 320円
5 240円
2 270円
馬連3-5 1,810円
ワイド3-5 440円
2-3 690円
2-5 740円
馬単3-5 4,310円
3連複2-3-5 3,660円
3連単3-5-2 24,660円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~ドバイワールドカップ 2022~

前走ドバイシーマクラシック(GⅠ)3着のオーソリティ(美浦・木村哲也厩舎、牡5歳)が宝塚記念(6月26日、阪神、GⅠ、芝2200メートル)へ向かうことが20日、シルク・ホースクラブのホームページで発表された。オーソリティは昨秋にアルゼンチン共和国杯を連覇すると、ジャパンCでも2着に好走。今年2月にはネオムターフC(サウジアラビア、GⅢ)を制している。鞍上は未定。

ドバイワールドカップデーに出走した21頭が帰国03月30日(水) 04:53

26日のドバイワールドカップデーに出走した日本馬23頭中21頭が28日午後に帰国した。成田空港には午後3時47分に9頭が到着し、同7時5分に千葉県白井市の競馬学校へ入厩。関西空港には午後6時54分に12頭が到着し、同11時25分に兵庫県三木市の三木ホースランドパークへ入厩した。なお、右第1指節種子骨骨折が判明したコパノキッキング(栗・村山、騸7)は現地で治療。UAEダービーを勝ったクラウンプライド(栗・新谷、牡3)は米国へ移動する予定。米3冠に予備登録しており、ケンタッキーダービー(5月7日、GⅠ、チャーチルダウンズ、ダ2000メートル)への参戦が有力とみられる。

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【2022ドバイワールドカップデー】出走日本馬が帰国03月29日(火) 16:20

JRAは29日、2022ドバイワールドカップデーに出走した日本馬のうち21頭は、昨日(3月28日(月曜))に帰国したと発表した。
なお、コパノキッキング(セ7・村山明厩舎)は、現地にて治療中、クラウンプライド(牡3・新谷功一厩舎)は、直接アメリカ合衆国へ移動する予定となっている。


【3月28日(月曜) 成田空港15時47分着 輸入検疫のため 19時05分に競馬学校へ入厩】
ヴァンドギャルド(牡6・藤原英昭厩舎)
ヴェローチェオロ(牡4・須貝尚介厩舎)
オーソリティ(牡5・木村哲也厩舎)
グローリーヴェイズ(牡7・尾関知人厩舎)
コンバスチョン(牡3・伊藤圭三厩舎)
シュネルマイスター(牡4・手塚貴久厩舎)
ステイフーリッシュ(牡7・矢作芳人厩舎)
ユーバーレーベン(牝4・手塚貴久厩舎)
レッドルゼル(牡6・安田隆行厩舎)

【3月28日(月曜) 関西空港18時54分着(成田空港経由) 輸入検疫のため 23時25分に三木ホースランドパークへ入厩】
エントシャイデン(牡7・矢作芳人厩舎)
シャフリヤール(牡4・藤原英昭厩舎)
ステラヴェローチェ(牡4・須貝尚介厩舎)
セキフウ(牡3・武幸四郎厩舎)
ソリストサンダー(牡7・高柳大輔厩舎)
チェーンオブラブ(牝5・小笠倫弘厩舎)
チュウワウィザード(牡7・大久保龍志厩舎)
バスラットレオン(牡4・矢作芳人厩舎)
パンサラッサ(牡5・矢作芳人厩舎)
フルフラット(牡5・森秀行厩舎)
ラウダシオン(牡5・斉藤崇史厩舎)
レイワホマレ(牡3・高柳大輔厩舎)

(JRA発表)

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【ドバイワールドカップ】チュウワウィザード猛追も3着03月28日(月) 05:51

昨年(2着)に続いてワールドカップに挑戦したチュウワウィザード(栗・大久保、牡7)は3着。スタート後の行き脚がつかず最後方に置かれたが、直線では馬群を縫って鋭い末脚を披露した。「直線は無理をして止まった馬を捕まえに行きながら3着まで来てくれて、去年と比べるとはるかに強いメンバーのなかで全力の走りをしてくれました」と川田騎手は健闘をたたえた。

勝ったのは好位追走から抜け出したL・デットーリ騎乗のカントリーグラマー(米=B・バファート、牡5歳、父トーナリスト)。逃げた断然人気のライフイズグッドは最後に失速して4着に終わった。

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【ドバイWCデー】日本からGI馬多数参戦 売上は49億超で前年比153・5%03月28日(月) 04:50

JRAの今年最初の海外馬券発売レースとなったドバイ国際競走の売り上げは49億5441万8900円。内訳はゴールデンシャヒーンが7億8889万5600円、ターフが11億9616万4400円、シーマクラシックが15億3609万3500円、ワールドCが14億3326万5400円だった。ダービー馬シャフリヤールなど日本から数多くのGⅠホースが参戦したことで、対前年比153・5%と大きく売り上げを伸ばした。

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【ドバイWCデー】矢作厩舎3勝の快挙!パンサラッサ同着V03月27日() 04:53

【UAEドバイ26日(日本時間同日深夜)】ワールドカップデー諸競走がメイダン競馬場で行われた。昨年、日本調教馬で初めて米GⅠブリーダーズカップを制した矢作芳人調教師(61)=栗東=が、GⅠ1勝を含む重賞3勝を挙げた。



世界のYAHAGIの力を見せつけた。1日3勝のドバイ矢作祭りのトリを飾ったのは、パンサラッサ(牡5)だ。ターフ(GⅠ、芝1800メートル)で、昨年の勝ち馬ロードノースとの1着同着でGⅠ初勝利。海外勢相手にも自分の形で逃走劇を演じ、最後まで踏ん張り切って大接戦を制した。

快進撃はゴドルフィンマイル(GⅡ、ダ1600メートル)のバスラットレオン(牡4)から始まった。ハナを切って4コーナー手前からスパート。後続の追い上げを振り切り、2006年のユートピア以来、日本調教馬で史上2頭目の同レース制覇だ。自身も海外重賞初勝利を挙げた坂井騎手は「信じられません。夢がかないました。スピードを生かせるようにベストを尽くしました」と声を弾ませた。

それに続いたのは、ゴールドカップ(GⅡ、芝3200メートル)のステイフーリッシュ(牡7)だ。道中は好位のインで脚をため、最後の直線は5戦無敗のマノーボとのマッチレースに。ゴール前で内からグイッと抜け出し、日本調教馬で同レース初勝利。サウジアラビアのレッドシーターフHCに続く海外重賞連勝で、父ステイゴールドが01年のシーマクラシックを制した地で輝きを放った。

矢作調教師は「素晴らしい競馬をしてくれた。(ステイフーリッシュの)今後のことはオーナーと相談してからになりますが、僕としてはロイヤルアスコットのゴールドカップ(6月16日、GⅠ、芝3990メートル)に行きたいですね」と、次なる野望を語った。

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【ドバイWCデー】日本馬大暴れ!バスラットレオン、ステイフーリッシュが快勝03月26日() 22:14

4勝を挙げたサウジカップデーに続き、ドバイワールドカップデーでも日本馬が大暴れだ。

3頭が出走したゴドルフィンマイルは、バスラットレオン(栗・矢作、牡4)が逃げ切って海外重賞初勝利。ゴールドカップではステイフーリッシュ(栗・矢作、牡7)が好位から抜け出し、サウジアラビアのレッドシーターフHCに続く海外重賞連勝を飾った。

 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 ステイフーリッシュ)「3番手の内側でロスなくずっと冷静にレースを進めることができました。ゴドルフィンの馬((12)マノーボ)がかわしに来たところで、ステイフーリッシュはもう一度伸びました。馬のコンディションはとても良かったです」




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【ドバイWCデー】ルメール無双へ!オーソリティなど6頭に騎乗03月25日(金) 04:49

ドバイ国際競走が26日、メイダン競馬場で行われる。2月のサウジCデーで4勝を挙げたクリストフ・ルメール騎手(42)=栗・フリー=は、再び中東の地での大暴れに意欲十分だ。

「サウジアラビアではエキサイトしたね。コースが合っていたのもあったけど、日本馬は強かったです。超うれしかったね。ドバイでも期待しています」

日本馬4頭を含む6頭に騎乗予定で、特に力が入るのはシーマクラシックのオーソリティだ。「(前走VのネオムターフCより)相手は強くなるけど、能力があるので自信がある。前回は休み明けで状態が上がってくると思う」とGⅠ初制覇を狙う。ターフのシュネルマイスターも「国内ではGⅠレベル。海外勢にスーパースターがいなくて、日本馬が得意なレースだからね」とVをにらむ。さらにゴールドCのステイフーリッシュは「距離が延びるのは問題ない。前走は楽に勝てたから今回も気分良く走れると思う」と海外重賞連勝を見据える。

ドバイでも〝ルメール無双〟だ。 (川端亮平)

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2022ドバイワールドカップデー 日本馬の近況(3月24日(木曜))03月24日(木) 19:06

JRAは、24日(木)、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で現地時間3/26に行われるドバイワールドカップデーに出走予定の日本馬の調教状況および関係者のコメントを伝えた。


ドバイワールドカップ(G1)(ダート・2,000メートル)

チュウワウィザード(牡7歳 栗東・大久保龍志厩舎)
本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

加藤 公太調教助手のコメント
順調にきています。体調面、精神面共に良い状態です。


ドバイシーマクラシック(G1)(芝・2,410メートル)

オーソリティ(牡5歳 美浦・木村 哲也厩舎)

本日の調教状況
ダートコース ハッキング1周
阿部 孝紀調教助手騎乗

木村 哲也調教師のコメント
昨日が追い切りでしたので、今日はダートコースでゆっくりと動かして体調を確認しました。サウジアラビアからの転戦ですが、ここまでトラブルなく順調に過ごせています。このままの良い状態で出走できるよう、週末のレースまでしっかり管理していきます。

阿部 孝紀調教助手のコメント
追い切り後もトラブルなく来ています。引き続き慎重に調整を進めていきます。

グローリーヴェイズ(牡7歳 美浦・尾関 知人厩舎)

本日の調教状況
角馬場 ダク
矢原 洋一調教助手騎乗

尾関 知人調教師のコメント
昨日の追い切り後も順調で、今日は歩様のチェックをしましたが雰囲気も良かったです。良い状態でレース当日を迎えることができそうです。

シャフリヤール(牡4歳 栗東・藤原 英昭厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

藤原 和男調教助手のコメント
追い切り後も問題なく、状態は良好です。

ステラヴェローチェ(牡4歳 栗東・須貝 尚介厩舎)

本日の調教状況
角馬場 乗り運動
山田 隆裕調教助手騎乗

須貝 尚介調教師のコメント
今日は馬の歩様の確認と気持ちのメンテナンスを行いました。ここまで順調です。オーナーが3週前に亡くなられて、いつものレースとは少し違う意味合いを感じています。天国にいるオーナーに良い結果を報告できればと思います。

ユーバーレーベン(牝4歳 美浦・手塚 貴久厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

名畑 俊調教助手のコメント
今朝の馬体重は468キロでした。輸送で減った馬体重も戻り、状態は上向いてきています。


ドバイターフ(G1)(芝・1,800メートル)

ヴァンドギャルド(牡6歳 栗東・藤原 英昭厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

藤原 和男調教助手のコメント
追い切り後も問題なく、状態は良好です。

シュネルマイスター(牡4歳 美浦・手塚 貴久厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

名畑 俊調教助手のコメント
今朝の馬体重は484キロでした。追い切り後も馬体に異状なく、順調です。

パンサラッサ(牡5歳 栗東・矢作 芳人厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

岡 勇策調教助手のコメント
追い切り後も特に問題なく、順調にきています。


ドバイゴールデンシャヒーン(G1)(ダート・1,200メートル)

チェーンオブラブ(牝5歳 美浦・小笠 倫弘厩舎)

本日の調教状況
曳き運動(厩舎周り)のみ

小笠 倫弘調教師のコメント
馬体の状態は問題ありません。飼い食いも良かったです。追い切り後の体調は良好です。

レッドルゼル(牡6歳 栗東・安田 隆行厩舎)

本日の調教状況
ダートコース ハッキング1周
藤巻 渓輔調教助手騎乗

藤巻 渓輔調教助手のコメント
特に問題なく、順調に調整できています。

(JRA発表)

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【ドバイWCデー】枠順確定後の陣営の談話03月24日(木) 11:29

◆ワールドC(ダ2000メートル)

チュウワウィザード・大久保調教師「隣がスタートの速い馬でなければと思っていた」

◆シーマクラシック(芝2410メートル)

(10)オーソリティ・木村調教師「いい枠を引けたと思う。いい状態で競馬に挑むことができれば」

グローリーヴェイズ・尾関調教師「外枠は避けたかった。番はいい枠だと思う」

シャフリヤール・藤原助手「最初のコーナーを考えれば、ここはいい枠だと思う」

ステラヴェローチェ・須貝調教師「いい枠を引けたし、問題ない」

ユーバーレーベン・手塚調教師「枠番はあまり気にしていなかったが、内枠で良かった」

◆ターフ(芝1800メートル)

(10)ヴァンドギャルド・藤原助手「もう少し内が良かったが、ワンターンなので競馬はしやすい」

シュネルマイスター・手塚調教師「この馬も内枠で良かったと思う」

(12)パンサラッサ・矢作調教師「普通の逃げ馬ではなく、枠は問題ない」

◆ゴールデンシャヒーン(ダ1200メートル)

チェーンオブラブ・小笠調教師「内枠が希望だったので良かった」

レッドルゼル・安田隆調教師「引っ掛かるタイプなので外枠より内枠で良かった」 =囲み数字はゲート番

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厳選コラム ~ドバイワールドカップ 2022~

ドバイシーマクラシック(芝2410m)
日本馬が出走14頭のうち5頭を占めるドバイシーマクラシックは日本馬中心、というよりも日本馬が間違いなく上位独占を果たします。

史上最強世代と謳われる昨年のダービー馬シャフリヤール、そのダービー馬を神戸新聞杯で退けたステラヴェローチェシャフリヤールに昨年のジャパンカップで1馬身半先着したオーソリティ香港ヴァーズ連覇のグローリーヴェイズ、亡き岡田繁幸の墓前にオークス制覇を手向けたユーバーレーベンと日本国内でもこれだけの顔ぶれが揃うことはあり得ません。おかげで今春のG1長距離路線は空き家といってもいい惨状。JRAも番組編成を再考する時期に来ているのではないでしょうか。

日本馬5頭は他国10頭と比べても明らかに力量上位。掲示板独占も夢じゃない、どころかその可能性は無限に高いと言えます。この5頭の中ではステラヴェローチェを狙います。重の鬼ながら晴雨兼用。後方一気の脚質ゆえ届かず涙を飲むレースが続いてきましたが、メイダンの芝は府中、東京よりは重く、香港シャティンとほぼ同じ。切れ味勝負の他の日本勢よりも有利といえます。

それだけではありません。ステラヴェローチェには海の向こうと天空から無敵の味方が舞い降りたのです。海の向こうからの援軍は言うまでもなく有馬記念から主戦となったM.デムーロと彼のファミリーです。ミルコとは彼の香港遠征時代からの付き合いで、ドバイへのエミレーツ便でも一緒になりました。最終追切の木曜午前、競馬場での朝食会で再会を約束して空港で別れましたが、朝食会には乳母車を押し現れたのです。

「オㇵヨ! 僕のファミリーです。よろしくね!」
乳母車の中には来月1歳を迎えるという長男、そして傍らにはイタリア美女3人がいるじゃないですか! コロナ禍のため夫人と長女と次女はイタリアに戻り、3年以上離れ離れになっていたのです。ミルコが里帰りした11か月後に生まれたのが乳母車の中にいる長男でした。ドバイは既にコロナ禍も収まって入国制限がなくなったので、ドバイワールドカップデーにイタリアから呼びよせ、長男とは初の御対面を果たしたのです。ミルコは満面の笑みを浮かべて長男を抱いていました。
「ファミリーの前でカッコいいとこ見せないと、ね」

ミルコへの乗り替わりは大野剛嗣オーナーの強い希望からでした。オーナーはドバイワールドカップデーへの出走を終生の夢にしていて、2011年東日本大震災直後、ヴィクトワールピサで日本馬初のワールドカップ制覇を果たしたミルコに、その夢を託したのです。ところが、その大野オーナーは3月2日、終生の夢を見ることなく亡くなったのです。最終追い切りの夜、ミルコとファミリー、須貝尚介調教師と夕食を共にしました。ミルコと須貝師、2人は亡き大野オーナーの墓前にドバイシーマクラシック制覇の朗報を届ける、と誓いを立てたのです。傍らで2人の言葉を耳にし、その思いに接した身としてはステラヴェローチェを応援しない訳には参りません。

競馬の世界には葬式馬券という言葉があります。オーナー、調教師、騎手ら関係者に弔事があると、その馬は必ず走るというジンクスです。最近ではアドマイヤ軍団の総帥、近藤利一オーナーが急逝した2019年、アドマイヤマーズが12月の香港マイルを圧勝したことが思い出されます。海の向こう、そして天空からの援軍をご理解いただけたでしょうか。ステラヴェローチェを不動の本命に日本発売馬券では3連単、香港発売馬券では4連単、畢生の大勝負をかける決心を致しました。

さて、相手は言うまでもなく日本勢、海外馬ではユビアー、ドバイオナー、アレンカー、パイルドライヴァーまで手を伸ばそうか悩みは尽きません。


ドバイワールドカップ(ダート2000m)
昨年2着と涙を飲んだチュウワウィザードが雪辱に燃えています。ドバイ到着後も順調、仕上げに抜かりなし。日本では堂々の一番人気に押されることは間違いありません。
しかし、ダート2000mは何といっても米国馬の金城湯池。BCダートマイル、ペガサスWCマイルとG1を連勝しているライフイズグッドが頭抜けていることは否定のしようもない事実。チュウワウィザードとの実力差はオッズ差の十倍どころではありません。ドバイシーマクラシックステラヴェローチェ以上の不動の本命と見ました。ライフイズグッドに続くのは世界最高賞金のサウジC2着のカントリーグラマー。そのカントリーグラマーは馬体を調教で見るにつけ、名は体を表すという諺の妙に唸りました。もちろん調教に唸らされましたよ。そして前哨戦の一つ、2月のアルマクトゥームCR2の2着馬、ホットロッドチャーリー。サウジC3着のミッドナイトバーボンまではチュウワウィザードよりも高い評価を与えざるを得ません。

地元ドバイはサウジCで惨敗したリアルワールドがホストの面目を施さんとあのC.スミヨンを鞍上に迎えました。ハヤ王妃との離婚騒動、巨額の慰謝料請求でその悪名を世界に広めたドバイの王様、シェイク・モハメドの強い意向が働いたようです。これにも注目せざるを得ません。


★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロが、海外馬券販売レースのドバイワールドカップデー3レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。


甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

過去10年の結果 ~ドバイワールドカップ 2022~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2021/03/27 ミスティックガイド 牡4 アメリカ 2.01.61 L.サエス M.スティッドハム
2019/03/30 サンダースノー 牡5 UAE 2.03.58 C.スミヨン S.ビン・スルール
2018/03/31 サンダースノー 牡4 UAE 2.01.38 C.スミヨン S.ビン・スルール
2017/03/25 アロゲート 牡4 アメリカ 2.02.15 M.スミス B.バファート
2016/03/26 カリフォルニアクローム 牡5 アメリカ 2.01.83 V.エスピノーザ A.シャーマン
2015/03/28 プリンスビショップ セ8 UAE 2.03.24 W.ビュイック S.ビン・スルール
2014/03/29 アフリカンストーリー セ7 UAE 2.01.61 S.デソウサ S.ビン・スルール
2013/03/30 アニマルキングダム 牡5 アメリカ 2.03.21 J.ロザリオ G.モーション
2012/03/31 モンテロッソ 牡5 UAE 2.02.67 M.バルザローナ M.アル・ザルーニ

歴史・概要 ~ドバイワールドカップ 2022~

ドバイワールドカップはアラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われる3歳以上のダート2000mの競走。1996年にシェイク・モハメドによって創設され、サウジカップが新設される2019年までは世界最高賞金のレースとして広く認知されている。日本を含む世界各地の一流馬が出走する。
日本馬では2011年にヴィクトワールピサが日本馬として初優勝。2023年のウシュバテソーロの勝利と合わせて計2勝を挙げている。

挑戦した日本馬 ~ドバイワールドカップ 2022~

ヴィクトワールピサ 1着(2011年)
血統
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア(Machiavellian)
成績
15戦8勝
10億8502万円
主な勝ち鞍
ドバイワールドカップ(GI)
有馬記念(GI)
皐月賞(GI)
日本に勇気を与えた歴史的快挙

 日本馬史上初のドバイワールドカップ制覇、2010年度最優秀3歳牡馬に選出されたヴィクトワールピサ。デビュー前から多くの期待を集め、それに応えて続けたネオユニヴァース産駒の傑作である。1人気の支持を集めた新馬戦では後のジャパンカップ勝ち馬ローズキングダムに惜敗したものの折り返しの未勝利戦を難なく勝利で飾ると続く京都2歳ステークス、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスと3連勝。翌年の弥生賞も直線詰まり気味で正味100mほどしか追えなかったが、エイシンアポロンを抑え込んで完勝した。迎えた皐月賞では最内を通る形でレースを進めると直線では絶望的な位置取りも僅かなスペースをこじ開けて優勝。父・ネオユニヴァースとの父子2代の皐月賞優勝となった。続く東京優駿では3着に敗れ、秋には海外遠征を敢行したが、ニエル賞(GII)で4着、凱旋門賞では7着に敗れた。帰国後初戦のジャパンカップでは3着となり、挑んだ有馬記念では好位を追走し、鞍上ミルコ・デムーロの強気のスパートに応えて早めに先頭に立つとブエナビスタらの追撃を振り切って優勝した。この年の皐月賞、有馬記念のGI2勝を挙げた実績を評価され、最優秀3歳牡馬に輝いた。
年が明けると選出されたドバイワールドカップへの出走に向け、ステップレースとして出走した中山記念を4馬身差の勝利。迎えたドバイワールドカップではスタートで後手を踏み、最後方からの競馬となるが、ペースが遅いと見るや向こう上面で一気の大まくりで2番手に進出。直線では今でも語り継がれるトランセンドとの日本馬2頭による激しい叩き合いを制して優勝。日本馬史上初のドバイワールドカップ制覇となった。鞍上のミルコ・デムーロは『震災で大変なこの時期、日本の皆様のためにも絶対に勝ちたかった』と馬上インタビューで涙ながらに答えた。日本に大きな勇気、希望を与えた日本競馬史に残る快挙としてファンに語り継がれている。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1996年ライブリマウント牡5石橋守柴田不二男6着
1997年ホクトベガ牝7横山典弘中野隆良競走中止
1998年キョウトシチー牡7松永幹夫中尾謙太郎6着
2000年ワールドクリーク牡5加藤和宏新井仁6着
2001年トゥザヴィクトリー牝5武豊池江泰郎2着
レギュラーメンバー牡4松永幹夫山本正司9着
2002年アグネスデジタル牡5四位洋文白井寿昭6着
トゥザヴィクトリー牝6O.ペリエ池江泰郎11着
2004年アドマイヤドン牡5安藤勝己松田博資8着
リージェントブラフ牡8吉田豊大久保洋吉9着
サイレントディール牡4武豊池江泰郎12着
2005年アジュディミツオー牡4内田博幸川島正行6着
2006年カネヒキリ牡4武豊角居勝彦4着
スターキングマン牡7O.ペリエ森秀行7着
2007年ヴァーミリアン牡5C.ルメール石坂正4着
2008年ヴァーミリアン牡6武豊石坂正12着
2009年カジノドライヴ牡4安藤勝己藤沢和雄8着
2010年レッドディザイア牝4C.スミヨン松永幹夫11着
2011年ヴィクトワールピサ牡4M.デムーロ松田博資1着
トランセンド牡5藤田伸二安田隆行2着
ブエナビスタ牝5R.ムーア松田博資8着
2012年エイシンフラッシュ牡5C.ルメール藤原英昭6着
スマートファルコン牡7武豊小崎憲10着
トランセンド牡6藤田伸二安田隆行13着
2014年ベルシャザール牡6C.ルメール松田国英11着
ホッコータルマエ牡5幸英明西浦勝一16着
2016年ホッコータルマエ牡7幸英明西浦勝一9着
2017年アウォーディー牡7武豊松永幹夫5着
ラニ牡4R.ムーア松永幹夫8着
アポロケンタッキー牡5C.ルメール山内研二9着
ゴールドドリーム牡4J.モレイラ平田修14着
2018年アウォーディー牡8武豊松永幹夫6着
2019年ケイティブレイブ牡6J.モレイラ杉山晴紀出走取消
2021年チュウワウィザード牡6戸崎圭太大久保龍志2着
2022年チュウワウィザード牡7川田将雅大久保龍志3着
2023年ウシュバテソーロ牡6川田将雅高木登1着
テーオーケインズ牡6O.マーフィー高柳大輔4着
クラウンプライド牡4D.レーン新谷功一5着
パンサラッサ牡6吉田豊矢作芳人10着
ジオグリフ牡4C.ルメール木村哲也11着
カフェファラオ牡6J.モレイラ堀宣行12着
ヴェラアズール牡6C.デムーロ渡辺薫彦13着
ジュンライトボルト牡6R.ムーア友道康夫15着