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重賞に昇格した2014年以降は、ハーツクライとキングカメハメハの直系がしのぎを削る。ハーツクライは、2014年1着ベルラップ、2017年1着グレイル、2019年1着マイラプソディと直仔が3勝。まだ後継種牡馬の産駒は馬券に絡めていないものの、2019年4着トウカイデュエル、2021年4着ポッドボレットとジャスタウェイ産駒が奮闘している。一方、キングカメハメハは、2018年に直仔クラージュゲリエが勝ち、2020年ワンダフルタウン(父ルーラーシップ)、2021年ジャスティンロック(父リオンディーズ)、2022年グリューネグリーン(父ラブリーデイ)と勝ち馬の系統もバラエティ豊か。
ほか、Danzigの血を引く馬も毎年のように上位を賑わせており、直系だけでも2015年1着ドレッドノータス、2017年3着ケイティクレバー、2021年2着ビーアストニッシド、2022年2着トップナイフが該当する。
サトノシュトラーセは、父ジャスタウェイ×母ワンダーオブリップス(母の父Champs Elysees)。好相性を示すハーツクライの直系として動向が注視されるが、母がDanzig直系であることも強調しやすく、「母の父がデインヒル直仔の種牡馬」という組み合わせの配合も17年1着グレイルを想起させる。また、本馬はハーツクライ、デインヒル、Lomitasを併せ持つ血統構成も興味深く、サリオスやルージュエヴァイユを引き合いに出しやすい。
キープカルムは、父ロードカナロア×母ダンスアミーガ(母の父サクラバクシンオー)。同産駒は3着以内に好走例がないものの、過去5年でキングカメハメハの直系が4勝を挙げている点からも軽視はできない。本馬は父や母の父のイメージから一見すると短距離タイプに思えるが、牝系を辿ると3代母がダンスパートナーであり、いわゆる「ダンス一族」のスタミナや底力がいい塩梅となっている。前走でみせたしぶとさも混戦の重賞向きだろう。
パワーホールは、父スワーヴリチャード×母ストロベリーズ(母の父コマンズ)。コラソンビートが京王杯2歳Sを勝ち、上々の滑り出しをみせる新種牡馬スワーヴリチャード。父系祖父ハーツクライはベルラップ、グレイル、マイラプソディと3頭の勝ち馬を出しており、「ハーツクライ系×デインヒル系」となる本馬の大まかな血統構成は、上記サトノシュトラーセとも共通。レースぶりや父系のイメージからも距離延長はプラスに働きそうだ。
【血統予想からの注目馬】
⑬サトノシュトラーセ、③キープカルム、⑥パワーホール
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