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【宝塚記念】イクイノックス貫禄の大外一気! ルメール騎手「めちゃくちゃ強い」

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【宝塚記念】イクイノックス貫禄の大外一気! ルメール騎手「めちゃくちゃ強い」

レース史上最多タイのGⅠ馬8頭が出走した上半期のグランプリ宝塚記念(25日、阪神、GI、芝2200メートル)は、クリストフ・ルメール騎手(44)=栗東・フリー=とコンビを組んだ1番人気のイクイノックスが、大外から豪快に差し切りGⅠ・4連勝。今秋は予定通り、ジャパンC(11月26日、東京、GⅠ、芝2400メートル)を大目標にする。2着は10番人気の牝馬スルーセブンシーズ。3着は2番人気のジャスティンパレスが入った。



これが世界ランク1位の実力だ! 単勝1.3倍の断然人気に支持されたイクイノックスが、期待に違わぬ走りで〝世界最強〟を証明。デビューから手綱を取るルメール騎手が声を弾ませた。

イクイノックスの強さを見せることができました。宝塚記念は勝つのが難しいレース。内回りでトリッキーなコースですから。世界一の馬で勝ててよかったです」


前走のドバイシーマクラシックはレースレコードで逃げ切ったが、今回はスタートで少しつまずいたこともあり、一転して後方2番手からの競馬。この日の阪神芝は、メインまでの5レース中4レースで逃げ馬が連対していたが、鞍上は「スタンド前のペースが速くて、後ろからでも心配はなかった」と、パートナーを信頼してじっくり構えた。勝負どころでポジションを押し上げると、直線は大外から力強く末脚を伸ばして瞬く間に先頭へ。最後はスルーセブンシーズにクビ差まで迫られたものの、外からライバルたちをねじ伏せるレースぶりは、着差以上に強かった。

「安全に乗りたかったので、大外の方がいいと思いました。アーモンドアイ秋華賞でも同じような競馬をしていたので、思い出したね。めちゃくちゃ強い馬です」とジョッキー。自身とのコンビでGⅠ・9勝を挙げ、6日に顕彰馬に選出された名牝を引き合いに出して絶賛した。

キャリア8戦目で初の関西遠征。長距離輸送のリスクなどを考慮して、中間は栗東トレセンに滞在した。栗東に到着した当初は「どぎまぎする様子もあった」と振り返った木村哲也調教師は、「だんだん環境を受け入れてくれて、状態が上がってきました。この勝ち方を見ても、歴史的な馬であることに異を唱える人はいないと思います。信じられないですし、期待を背負ったなかで勝ってくれて、ホッとしました」と胸をなで下ろした。

この勝利で、昨秋の天皇賞からGⅠ・4連勝。有馬記念とのグランプリダブル制覇も達成した。今秋はジャパンCが大目標となる。主戦は「すごくいいパートナーです。秋からもビッグレースがありますし、彼はどこでも走れると思います。秋もコンビで大レースを勝ちたい」と意気込んだ。

今年の国内初戦で、その実力を示したイクイノックス。秋には、また世界にその名をとどろかせてくれそうだ。(丸橋正宣)

イクイノックス 父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイロー。青鹿毛の牡4歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績8戦6勝(うち海外1戦1勝)。獲得賞金14億8918万8100円(うち海外4億5889万100円)。重賞は2021年GⅡ東京スポーツ杯2歳S、22年GI天皇賞・秋、GI有馬記念、23年GIドバイシーマクラシック(UAE)に次いで5勝目。宝塚記念木村哲也調教師が初勝利。クリストフ・ルメール騎手は21年クロノジェネシスに次いで2勝目。馬名は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。

【アラカルト】

★前年の有馬記念優勝馬による勝利…2021年クロノジェネシス以来、2年ぶり8頭目。なお、宝塚記念有馬記念双方の優勝馬は史上16頭目。


★ルメール騎手…21年以来の2勝目。JRA・GⅠは今年2勝目、通算45勝目。重賞は今年9勝目、通算138勝目。

木村哲也調教師…管理馬延べ3頭の出走で初勝利。JRA・GⅠは今年初勝利、通算5勝目。重賞は今年2勝目、通算22勝目。

キタサンブラック産駒…初出走で勝利。JRA・GⅠは今年2勝目、通算4勝目。重賞は今年4勝目、通算9勝目。父は16年3着、17年9着だった。

★馬主(有)シルクレーシング…所有馬延べ11頭の出走で初勝利。JRA・GⅠは今年初勝利、通算20勝目。重賞は今年4勝目、通算94勝目。

★生産者ノーザンファーム…21年以来2年ぶり10勝目。JRA・GIは今年7勝目、通算192勝目(他にJ・GⅠを3勝)。重賞は今年24勝目、通算785勝目。

★関東馬の勝利…22年タイトルホルダーに次ぐ2年連続。通算成績は関東馬18勝、関西馬46勝。ワンツーは近10年で4度目(16年=1着マリアライト2着ドゥラメンテ、17年=1着サトノクラウン2着ゴールドアクター、22年1着タイトルホルダー2着ヒシイグアス)。

★前年の年度代表馬の勝利…12年オルフェーヴル以来、11年ぶり7回目。

★ファン投票1位馬の勝利…3年連続17回目。


★単勝1番人気の勝利…2年ぶり25回目。



 宝塚記念の売り上げは273億6318万4100円で前年比122.9%と大幅な伸び。昨年は馬場入り後にオーソリティが競走除外となり、48億円あまりが返還されていたが、そのぶんを差し引いても前年比プラスとなる。入場者数は4万4297人で、前年比102.3%とこちらも増加した。

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