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今週は2023年の中央競馬を締めくくる有馬記念が中山競馬場で行われる。暮れのグランプリで歴代最多の4勝をマークするのが池添謙一騎手(44)=栗東・フリー=だ。今年はファン投票19位のスルーセブンシーズ(美浦・尾関知人厩舎、牝5歳)とのコンビで挑む。有馬記念を制した父ドリームジャーニーの背中を知る鞍上が、大一番を前に胸の内を語った。
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有馬記念といえば池添謙一。歴代最多4勝を挙げる暮れのグランプリに宝塚記念(2着)以来、2度目のタッグとなるスルーセブンシーズで挑む。「クリストフ(・ルメール)が迫ってきているから離さないとね。並ばれたら言われなくなっちゃう」と笑いつつ、大一番への思いを語った。
「雰囲気がめちゃくちゃある。年末の風物詩というか。やっぱり独特なレースですし、乗っているジョッキーも気合が入りますよ。特別なレースなのかなと思います」
2009年ドリームジャーニー、11&13年オルフェーヴル、18年ブラストワンピースでV。今回の相棒であるスルーセブンシーズは、ドリームジャーニーの産駒だ。「ジャーニーの子供も、もうほとんどいない。親子制覇というのは、自分の中でも強く思います。依頼を受けてありがたいですし、結果で返すしかないです」と腕をぶす。
ただ、父娘とはいえ特長はかなり違う。「走り方は全然違います。ジャーニーはピッチ走法で、スルーは大きいストライドで走る。サイズも体形も違いますけど、長く脚を使えるのは似ていますね」と比較した。
スルーは宝塚記念で、ジャパンCを最後に引退した〝世界最強馬〟イクイノックスにクビ差2着と迫った。「4コーナーで狭くなって、進路を切り替えるロスがあった。スムーズだったら、もっと際どいレースになったんじゃないか」と悔しがる。その後は凱旋門賞に挑んで4着。今年1月にオープン入りしたばかりの5歳牝馬は、急激に力をつけた。「勢いはあると思う。そこで実績のある馬たちにぶつかっていければ」と力を込める。
ところで、有馬記念を勝つコツのようなものはあるのだろうか? 「最初のコーナーの入り方じゃないですかね。あそこをいかにリズムよく入っていけるか。リラックスして、スーッと入っていけるかだと思います」。その中山コースでスルーは【4・1・2・0】と馬券圏内を外したことがない。「コースはすごくいい。あとは(未経験の)2500メートルと枠順じゃないですかね。有馬記念って枠順がすごく大きい。まずはそこがひと勝負です」と21日に決まる枠順をポイントに挙げた。
昨年の有馬記念は腰を骨折して騎乗できなかった。ゲストとして訪問した中山競馬場で「来年こそ、この舞台に戻ってきたい」と強く思った。
「(スルーは)実績では見劣るけど、向かっていける勢いがある。堂々と勝負に挑んでもいいと思う。そんな馬の依頼があって、乗れることに対して、すごく感謝の思いが強い。その中で勝てれば最高だと思います」
競馬界屈指の勝負強い男は暮れのグランプリ5勝目をマークし、スルーセブンシーズをGⅠ馬へとエスコートする。(長田良三)
★ジャーニーとは「必ず勝つ」
池添騎手は有馬記念初勝利となった2009年を「『必ず勝つ』と強く思って乗ったレースだった」と振り返る。ドリームジャーニーとは前年からコンビを組んで、宝塚記念も勝っていた。迎えた有馬記念は、同年の2冠牝馬ブエナビスタなどがライバル。「(他の馬は)乗り替わりが結構あったんですよ。乗り替わりの人に負けたくなかった。ずっと乗っている方が強いということを見せたいと思って乗りました」。絆の強さを証明した、初Vだった。
★池江調教師が語る池添騎手のすごさ
池添騎手とのコンビで有馬記念を勝ったドリームジャーニー、オルフェーヴルを管理し、2016年サトノダイヤモンドを含めてトレーナーとして最多4勝を挙げる池江泰寿調教師(54)=栗東=は鞍上の勝負強さについて「馬へのあたりが柔らかいし、思い切りもいい。肝が据わっているね」と分析する。プライベートで忘れられないシーンがある。十年ほど前の年末、ハワイで池添騎手と偶然会い、一緒にイルカショーを観賞した。「体験イベントで、彼はいきなりイルカの鼻の上に立ったんだ。他のお客さんはできなかったけど、イルカが泳いでも、何メートルか立ったまま進んで行ったよ」と驚きのシーンを振り返る。「それだけ体幹が強いし、生き物の動きに合わせるバランス感覚やコミュニケーションの取り方が、騎乗にもつながっているんだろうね」と抜群の身体能力を明かした。
■池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979(昭和54)年7月23日生まれ、44歳。滋賀県出身。父・兼雄はJRAの元騎手、調教師。弟・学はJRA調教師。98年3月に栗東・鶴留明雄厩舎からデビュー。2002年桜花賞(アローキャリー)でGⅠ初勝利。11年はオルフェーヴルとのコンビでクラシック3冠を制覇。19日現在、JRA通算1万4636戦1363勝。重賞96勝のうちGⅠで27勝と大一番での勝負強さに定評がある。162センチ、50キロ。
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