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4番人気のソングラインが直線で内から脚を伸ばし、連覇を狙った3番人気のソダシをアタマ差とらえてV。昨年の安田記念以来となるGⅠ・2勝目を挙げた。戸崎圭太騎手(42)=美浦・田島俊明厩舎=は、このレース最多タイの3勝目。今後は連覇が懸かる安田記念(6月4日、東京、GⅠ、芝1600メートル)を視野に入れる。1番人気のスターズオンアースは直線で伸びあぐねて3着に終わった。
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レース前に突如降り出したスコールが、青鹿毛の馬体をより一層輝かせた。ソングラインが昨年の安田記念以来となるGⅠ・2勝目をゲット。2015、16年にストレイトガールで連覇して以来、史上最多タイのヴィクトリアマイル3勝目を挙げた戸崎騎手は、満面の笑みを浮かべながら馬の首筋をポンポンとたたいてねぎらった。
「人気馬を見る形で行けましたし、最後はしっかり反応して伸びてくれました。海外から帰ってきてしっかり結果を出す。素晴らしい馬だなと思います」
道中は中団のインを追走。内めの荒れた馬場を苦にすることなく抜群の手応えで直線へ向くと、スターズオンアースが外に進路を取ったため、前がぽっかりとあいた。「あまり内は…と思っていましたけど、バランス良く走れていたので、馬を信じて内へ行きました」。これが勝利への道だった。上がり3ハロン33秒2の強烈な末脚を発揮。粘るソダシをアタマ差でとらえ、昨年5着のリベンジを果たした。
勝利の裏には陣営の大きなチャレンジがあった。安田記念を勝利して以降、産経賞セントウルS5着、1351ターフスプリント10着と惨敗。林徹調教師は「何とか巻き返さなければ」と、これまでで一番の調教量を課した。新コンビの戸崎騎手には、3週連続での追い切り騎乗を依頼。極限まで負荷をかけ、馬を鍛え抜いた。「これが結果につながるように、と祈るような気持ちでした。喜びというか、安堵(あんど)というか…。勝てて本当によかったです」と東大卒の気鋭トレーナーは感無量の面持ちだ。
マイル女王の輝きを取り戻し、次に見据えるのは08、09年ウオッカ以来の安田記念連覇。そして、昨年は喉の腫れによって断念したブリーダーズカップマイル(11月4日、アメリカ=サンタアニタパーク、GⅠ、芝1600メートル)を目指す。今年こそは世界の頂へ。華麗なる復活を遂げた淑女が、新たな時代に足跡をつけに行く。(綿越亮介)
■ソングライン 父キズナ、母ルミナスパレード、母の父シンボリクリスエス。青鹿毛の牝5歳。美浦・林徹厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績14戦6勝(うち海外2戦1勝)。獲得賞金5億8105万5300円(うち海外1億352万9300円)。重賞は2021年GⅡ富士S、22年サウジアラビアGⅢ・1351ターフスプリント、GI安田記念に次いで4勝目。ヴィクトリアマイルは林徹調教師が初勝利。戸崎圭太騎手は2015、16年のストレイトガールに次いで3勝目。馬名は「オーストラリアに伝わる道の名。祖先の足跡」。
【ヴィクトリアMアラカルト】
★戸崎圭太騎手 このレース3勝目はクリストフ・ルメール騎手と並び騎手の最多勝。JRA・GⅠは2021年秋華賞(アカイトリノムスメ)以来で、通算10勝目。JRA重賞はダービー卿チャレンジT(インダストリア)以来で今年4勝目、通算68勝目。JRA・GⅠをテン乗りで勝利したのは15年の当レース(ストレイトガール)以来で、通算4回目。
★林徹調教師 JRA・GⅠは22年安田記念以来で、通算2勝目。重賞も22年安田記念以来で、通算6勝目。これで5年連続のJRA重賞勝利となった。
★キズナ産駒 延べ8頭の出走で初勝利。これまでの最高は22年(ファインルージュ)の2着。JRA・GⅠは22年安田記念以来で、通算3勝目。重賞は福島牝馬S(ステラリア)以来で今年2勝目、通算20勝目。
★馬主(有)サンデーレーシング 21年(グランアレグリア)以来で、通算3勝目。これは馬主の単独最多勝。JRA・GⅠは桜花賞(リバティアイランド)以来で今年2勝目、通算69勝目。重賞はマイラーズC(シュネルマイスター)以来で今年5勝目、通算227勝目。
★生産者ノーザンファーム 19年(ノームコア)から5年連続で、通算10勝目。JRA・GⅠは天皇賞・春(ジャスティンパレス)以来で今年3勝目、通算188勝目(他にJ・GⅠ3勝)。重賞は前日の京王杯スプリングC(レッドモンレーヴ)に続く今年18勝目、通算779勝目。
★関東馬の勝利 21年以来。通算成績は関東馬8勝、関西馬10勝。
★馬番⑥の勝利 21年以来で、単独最多の通算4回目。
★前年の安田記念優勝馬の勝利 09年(ウオッカ)、21年以来で、通算3回目。
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口取りの人数すくないな(苦笑)
サンデーRでG1勝ち慣れしてるからか?