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週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り!今回は桜花賞に出走予定の12頭を診断します。
キタウイング
スローの瞬発力勝負となった新潟2歳Sを上がり最速で快勝。前が崩れるペースのフェアリーSは、後方で脚を溜め、直線はインを突き重賞2勝目。阪神JFでは14着も不慣れな先行策、前走は仕上り不十分で度外視可能。流れが向けば、怖さはある。
コナコースト
好発を決めたエルフィンSは、スローの道中で位置を下げる形となり、直線でも進路を切り替えるロスがありながら2着。チューリップ賞は、好位の一角で折り合い、ゴール前強襲の2着。エンジンがかかるまでに時間を要する印象。追走の感じから、ペースが上がるとどうか。
シングザットソング
デビューから3戦は、スローのなか脚を溜め、例外なく上がり最速。特に前々走エルフィンSの伸び脚は目立った。一転、前走フィリーズレビューは、ハイペースを好位から抜け出す着差以上に強い競馬。マイルはこなせるので、相手関係が鍵。
シンリョクカ
東京マイルの新馬戦は、緩い流れを好位から上がり最速の脚を使い差し切り。一気の相手強化となった前走の阪神JFは、レースの上がり36秒1の持久力勝負の展開のなか、中団待機から差し脚を伸ばし2着。キャリア2戦ながら、異なる流れに対応しており、嫌う要素は少ない。
ドゥーラ
札幌2歳Sの勝ち馬。阪神JFは8枠16番から出負けする厳しい展開のなか、4角17番手から上がり最速で6着と能力の一旦は示した。1番人気15着のチューリップ賞は、前有利の流れを後方に構え、直線は馬群の密集する内へ進路を取りドン詰まり。力はあるものの、桜花賞よりオークス向きの気も。
ドゥアイズ
新馬戦1着、コスモス賞2着、札幌2歳S2着、阪神JF3着、クイーンC2着と、キャリア全5戦馬券内好走の堅実派。共通して比較的上りのかかる競馬なので、スローからのキレ勝負は未知数なものの桜花賞は傾向的にペースが緩みにくい。力を出し切れれば。
ハーパー
阪神マイルを勝った未勝利戦は、前半3ハロン36秒0のペースを番手につけ、1馬身3/4差で完勝も、数字の面では強調材料を欠いた。前走クイーンCでは、好位で速い流れに乗り、しぶとく脚を伸ばし重賞初制覇。クビ差凌いだ2着は阪神JF3着馬だけに、価値ある勝利。
ペリファーニア
皐月賞、天皇賞秋を勝ったエフフォーリアの半妹。追い切りから大物感を漂わせ、新馬戦は2着に2馬身差、3着に7馬身差の快勝。前走は初の輸送競馬に加え、多頭数の大外枠。超えるべきハードルが多いなか2着は立派。ただ、鞍上が指摘したノド鳴りは気になるところ。
モズメイメイ
桜花賞と同じ阪神マイルでハナを切り連勝。こぶし賞は前半3ハロン36秒3、チューリップ賞は1秒以上速く入り35秒2。それでも例年の桜花賞に比べると緩め。距離延長組が複数頭の今回、楽なペースで行けるかどうか。
ライトクオンタム
ディープインパクト産駒のラストクロップ。新馬戦は逃げ、後半1000mを57秒7で走り快勝。シンザン記念はスタートで後手を踏み、7頭立ての5番手を追走。直線は大外に進路を取ると、父親譲りの伸び脚を見せ重賞初制覇。初の多頭数に怯まなければ楽しみ。
ラヴェル
小倉芝1800mの新馬戦は、スタートで遅れ、終始外々を回りながら差し切る強い競馬。アルテミスSは、スムーズだったとはいえ、リバティアリランドより0秒3速い上がりを使い重賞初制覇。阪神JFは、道中力みながらの追走となり伸びを欠いた。前走度外視なら、持続力を問われるラップへの耐性に不透明な部分が残るものの、瞬発力は上位。
リバティアイランド
新潟マイルを選択した新馬戦の上がり3ハロンは31秒4と、卓越したトップスピードの持ち主。アルテミスSは、次走のG1を見据え折り合いに専念。結果、追い出しに手間取り2着も、期待に違わぬ伸び脚を見せた。G1初制覇の阪神JFでも、直線の加速力は出色もの。中心視が妥当か。
(文・垣本大樹)
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