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【直撃取材!プロ予想家最速予想】ローズS2023「スガダイ」「伊吹雅也」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【直撃取材!プロ予想家最速予想】ローズS2023「スガダイ」「伊吹雅也」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第33回はローズSについて伊吹雅也プロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。



【伊吹雅也】―本質を見抜く的確なデータ分析


ウマニティ、JRA公式HPをはじめ、多数の媒体で鋭い見解を披露。独自、かつ的確なデータ分析で目から鱗の穴馬を推奨する伊吹雅也プロにローズSの予想についてお聞きしました。

―4年ぶりに阪神芝1800mでの開催となります。コース適性の観点から推せる馬・推せない馬をお願いします。

今春3月28日にリリースした単行本『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』の「血統偏差値」ランキングを見ると、阪神芝1800m外で優秀な数字をマークしていた種牡馬はドゥラメンテモーリスあたりです。


―意外とお父さん非サンデー系が強いんですね。

2023年1~4回阪神の成績を加味すると、キズナの3着内率や複勝回収率も悪くない水準に達しています。今回のメンバー構成なら、キズナ産駒のコンクシェルレミージュあたりが楽しみです。

コンクシェルは勢い的にも怖い1頭ですね。今年は直行ローテを組む馬が多く、オークス組が少ない印象です。そのなかで先行して4着と新味を見せたラヴェルが出てきます。スローのキレ比べが得意な馬と思っていたのですが、阪神外回りでどう乗るのがベストとお考えでしょうか。

母の父がダイワメジャーで、近親にもダートのレースで活躍したバーデンヴァイラーやマルシュロレーヌらがいる血統ですから、オークスで見せたような競馬が意外と合っているのかもしれませんね。「どう乗るのがベストか」は展開次第ですし、陣営や鞍上の選択を信じるしかありませんが、ラヴェル自身はいかにもこのレースが合っていそうなタイプなので、どんな展開でもそれなりに格好をつけてくれるのではないかと思います。

―鞍上継続も心強いですね。反対に新興勢力からブレイディヴェーグについてです。前走は勝ち時計、上がりともに優秀だったかと思います。相手強化でも期待できるでしょうか。

前走の内容を高く評価して良いかどうかは微妙なところです。出走馬11頭のうち、2023年に1勝クラス以上のレースで3着以内となった経験があった馬は2頭だけでした。さらに、次走以降のレースで3着以内となった馬も現在のところ2頭だけ。メンバー構成に恵まれたと見るべきではないでしょうか。

―なるほど。それを聞くとかなり恵まれていますね。

ローズSの傾向を見ても、前走のレースがオークス以外、かつ前走との間隔が中8週以上の馬は2018年以降[0-1-0-18](3着内率5.3%)。オークスからの直行組を除くと、休養明けの馬は期待を裏切りがちでした。オッズ次第ではあるものの、基本的には疑ってかかったほうが良さそうです。


―想定オッズどおり1番人気なら妙味はありませんね。では、現状軸として考えている馬を理由とあわせてお願いします。

“JRAの、G1のレース”において13着以内となった経験がある馬は2018年以降[4-2-3-20](3着内率31.0%)。ビッグレースで善戦したことのある馬はそれなりに信頼できます。オークスで健闘したラヴェルソーダズリングは有力と見て良いのではないでしょうか。

―どうしても今年は勝ち馬の影に隠れがちですが、G1で上位に走ったわけですからね。人気サイドで危険と感じる馬はいるでしょうか。

前走の距離が1800m以下だった馬は2018年以降[0-2-1-29](3着内率9.4%)と不振。該当馬は2009年以降まで集計対象を広げても[1-4-8-91](3着内率12.5%)でしたから、この条件に引っ掛かっているココナッツブラウンらは過信禁物と見るべきでしょう。

―となると短縮ローテのほうがいいんですね。条件に引っ掛かるほかの馬にも注目しておきます。最後に現状、穴馬として考えている馬をお願いします。

同じく2018年以降のローズSを振り返ってみると、“JRAの、G1のレース”において13着以内となった経験がなかったにもかかわらず3着以内となった6頭は、いずれも前走の着順が2着以内、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以内でした。この条件をクリアしているうえ、阪神芝1800m外のレースと相性が良いキズナ産駒でもあるコンクシェルレミージュは、しっかり押さえておきたいです。


取材後記: レミージュはエリカ賞で大波乱を起こした馬でもう一発に期待したいですね。伊吹さんの著書『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』絶賛発売中です! 回収率向上のお伴にぜひ。


【スガダイ】―全開催プラス収支を可能にする“予想神”


群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロにローズSについてお聞きしました。


―久々の阪神開催ですが、どの馬に注目されていますか。

コンクシェルです。

―ここ2戦は逃げに転じて圧勝ですが、重賞でも期待できるでしょうか。

まず、3月のアネモネSで13番人気2着へ好走したんですよね。その時が初ブリンカー、その後も着用していましたが、3走前に鞍上の進言で外すとずぶくてずぶくて進んでいかないという(笑)。で、付け直して、坂井瑠星へ乗り替わり、逃げるという選択肢を取ったら圧勝続きと。2走前は時計優秀、前走は相手が弱いとはいえまったくの大楽勝。それに2戦とも逃げて上がり最速。2走前なんかは時計が速いなかで、追い出されてからしっかり伸びていましたからね。

―モレイラ騎手は当然いい騎手だと思いますが、この乗り替わりはどうですか。

逃げ馬なら坂井瑠星のほうが若干信頼度あるかなという気もしますけど、まあ、モレイラなら大きく割り引く必要はないですし、相手の出方次第ですが、基本的には逃げられそうな組み合わせですからね。この馬の逃げ切りに期待したいと思います。

―ありがとうございます。差し勢からブレイディヴェーグの評価をお願いします。

一番強いのはこの馬かもしれないですよね。新馬戦は落としましたけど、あまりにもスローのなか位置取りが悪く、32秒台前半の脚を使っても勝てないレースでした。2戦目、3戦目は素晴らしい内容で、これ以上ないという内容で走っていますから。


―文句なしという感じですかね。重箱の隅をつつくとすれば何かあるでしょうか。

関東馬で阪神競馬場でどうかというくらいです。ここはどの馬も鬼門というかね、京都ならともかく阪神に出張してきた馬への扱いがよくないってところで(笑)。出張馬房問題がずっとありますので、そこくらいじゃないですか。阪神でも走れるようなら、秋華賞でも面白い存在になると思うので頑張ってほしいですね。

―環境との戦いもありますね。春のクラシック組が少ないなか、オークスで善戦したラヴェルはどうでしょう。

オークスは結果的に超早仕掛けになってしまいましたよね。ただ、ああいう競馬もできるとわかりました。デビュー前からゲートに難があった馬で、毎回出遅れていてオークスで初めてまともに出たという。阪神JFや桜花賞は大敗していますけど8枠でしたからね。

アルテミスSではリバティアイランドより速い上がりを使って差し切りを決めましたが、どう乗るのがベストでしょうか。

これねえ、迷いますよねこうなると(笑)。前走のような好位からの競馬をいつもできるといいだろうし、距離が短くなれば確実にパフォーマンスが上がるよねという競馬だったと思いますけど。人気になるでしょうし、なにせゲートを出たのは前回初めてですよという。

―サウスポー説はないですかね。

阪神JFと桜花賞は外枠って言いましたけど、高いレベルで走ったのはアルテミスSとオークス、どっちも府中なんですよね。たしかに疑念は残ります。ただ、馬は良くなっていますよ。春はほんとガリガリのまま走っていましたから。増えているのはいいです。まあ、ゲートとコース相性を考えると、この馬中心で買うのは怖いですね。


―不安要素も多々ありますね。ブライトジュエリーはどうでしょうか。前走は馬の間を割り、最後もよく伸びていたように見えます。

この馬は押さえますね。経験馬相手の未勝利戦が非常に強い競馬ですし、フローラSはコースロスなく走れたとはいえ、そもそも2戦目で重賞ですからね。けっこうきついですよ。そのなかで3着は立派だったと思います。前走は1勝クラスとしてはレベルの高いレースでしたから、そこを勝ったのは評価できますね。ほかにもいい馬がいるので、人気との兼ね合いではありますけど。

―最後に、名前が挙がった以外で気になる馬がいればお願いします。

ココナッツブラウンですかね。強くなる可能性は十分にもっている馬ですね。調教は遅れているので当日の気配次第ですが。あとソーダズリング。前走はさすがに距離が長く、1800mくらいがベストかなと。フローラSにしても微妙に長いなと感じたので。トライアルならと思うので押さえは必要かなと。もう1頭はラファドゥラ。東京マイルの2走前は長い休み明けのなか、馬場が速かったにせよ走破時計は優秀ですし、前走は福島という求められる適性が変わるなか、鮮やかな勝ち方だったので、なかなか侮れないかなと。人気がないなら面白いと思いますよ。


取材後記: まだ能力や適性の全貌が明らかになっていない若い馬の話は面白いですね。中穴っぽいところから複数名前が挙がり楽しみです。


以上、プロ予想家2名のローズSへの見解と注目馬を紹介しました。お二人ともコンクシェルを高評価。穴馬で挙がったレミージュラファドゥラに期待です!


(文・垣本大樹)

⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
伊吹雅也プロの最新予想ページはこちら
スガダイプロの最新予想ページはこちら

※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。

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