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クラシック3冠の第1戦となる皐月賞が中山競馬場で行われ、福永祐一騎乗の5番人気ジオグリフ(美浦・木村哲也厩舎、牡3歳)が、僚馬で3番人気イクイノックスとの叩き合いを制した。同一厩舎の皐月賞ワンツーは5年ぶり4回目のこと。福永騎手はコントレイルで勝った2020年に続く、2年ぶり2度目のVとなった。1番人気のドウデュースが3着に入って、3連単は3万2840円という結果だった。
4コーナー入り口から長く続いた〝戦友〟同士の息詰まる叩き合い。心臓破りの急坂を駆け上がり、外からグイッとねじ伏せるように前に出たのは5番人気のジオグリフだった。福永騎手はガッツポーズでファンからの拍手に応えた。
「思い描いた通りのレースができましたね。かなり達成感がありました。してやったりの気持ちです」
デビュー27年目の大ベテランが自画自賛する完璧な騎乗だった。課題のスタートを決めると、雨の影響で内が荒れていた馬場傾向を読み切り、外めから早めにスパート。先に進出していた僚馬イクイノックスを目標に差し脚を伸ばし、ゴール前できっちりと逆転した。13日の追い切りで初めてまたがり、「いい馬に巡り合えた。うまくいけば勝てる」。その予感を自らの手綱で現実のものにした。
ジオグリフは札幌2歳Sを4馬身差で圧勝して一躍クラシックの有力候補となったが、その後は朝日杯FS5着、共同通信杯2着と連敗。そこで基本的な調教メニューから見直し、慢性的な喉の疾患を抱えているなかでも大一番に向けてしっかりと仕上げたことが快走につながった。
GⅠ2勝目をレース史上4回目の同一厩舎ワンツーで達成した木村調教師は「もう1頭のかわいい奴(イクイノックス)と一緒に上がってきたのでワクワクしました」と落ち着いた物腰で振り返った。4年前のマイルCS(ステルヴィオ)でGⅠ初制覇を飾った際は号泣したが、「あの時はアップアップだった。今は責任感が違うから」。中山12RでJRA通算300勝も達成し、関東のトップトレーナーとしての風格が漂い始めた。
さあ次は日本ダービーでの2冠制覇へ。産駒のGⅠ初Vとなった父ドレフォンはダート7ハロン以下で米GⅠ3勝を挙げただけに、2400メートルの克服が鍵となりそうだ。鞍上は「血統的に距離が課題になりそう」と認めつつ、「掛かる馬ではないからこなしてくれると思いたい」と前を向く。指揮官が「頑張り屋さんで、体育会系のいい奴です」と親しみを込めて呼ぶジオグリフなら、さらなる高いハードルも持ち前のガッツで乗り越えられる。
ジオグリフ 父ドレフォン、母アロマティコ、母の父キングカメハメハ。栗毛の牡3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績5戦3勝。獲得賞金2億3581万4000円。重賞は2021年GⅢ札幌2歳Sに次いで2勝目。皐月賞は木村哲也調教師が初勝利。福永祐一騎手は2020年コントレイルに次いで2勝目。馬名は「地上絵」。
◆同一調教師のワンツー 2017年(池江泰寿調教師=1着アルアイン、2着ペルシアンナイト)以来で、通算4回目。
◆ドレフォン産駒 JRA・GⅠは初勝利。2着馬の父キタサンブラックもこの世代が初年度で新種牡馬産駒のワンツーとなった。
◆福永祐一騎手 JRA・GⅠはフェブラリーS(カフェファラオ)に続く今年2勝目、通算34勝目。重賞も今年2勝目、通算159勝目。
◆木村哲也調教師 JRA・GⅠは2018年マイルCS(ステルヴィオ)以来で、通算2勝目。重賞はクイーンC(プレサージュリフト)に続く今年2勝目、通算18勝目。
◆新種牡馬産駒の勝利 グレード制導入の1984年以降、2018年(エポカドーロ)以来で、通算7回目。
◆馬主・(有)サンデーレーシング 2017年(アルアイン)以来で、通算5勝目。JRA・GⅠは21年マイルCS(グランアレグリア)以来で、通算65勝目。これで06年から17年連続のJRA・GⅠ勝利となった。重賞は今年4勝目、通算214勝目。
◆生産者・ノーザンファーム 2021年(エフフォーリア)に続く連覇で、通算8勝目。JRA・GⅠは大阪杯(ポタジェ)に続く今年2勝目、通算175勝目(他にJ・GⅠを3勝)。重賞は今年12勝目、通算732勝目。
◆300勝 皐月賞を勝った木村哲也調教師(49)=美浦=は、続く中山12Rをパラダイスリーフで勝ち、現役67人目のJRA通算300勝を達成した。2011年6月の開業から、通算2294戦目。重賞はGⅠ2勝を含む18勝。
◆売り上げ、入場者数 皐月賞の売り上げは216億9731万9700円で前年比113・2%とアップ。入場者数は9102人(うち有料入場8352人)だった。
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