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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 18 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | 美 高柳瑞樹 | 464(-6) | 2.23.9 | 6.5 | 3 | 33.7 | ⑧⑦⑧⑧ | |||
2 | 1 | 2 | 牝3 | 55.0 | D.レーン | 栗 高野友和 | 474(0) | 2.24.1 | 1 1/4 | 28.2 | 10 | 34.4 | ⑤⑤④④ | ||
3 | 4 | 8 | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 栗 高野友和 | 426(0) | 2.24.3 | 1 1/4 | 7.1 | 4 | 34.0 | ⑧⑨⑨⑨ | ||
4 | 7 | 15 | 牝3 | 55.0 | 高倉稜 | 栗 田中克典 | 402(-4) | 2.24.4 | 1 | 51.5 | 13 | 34.0 | ⑩⑨⑩⑩ | ||
5 | 8 | 16 | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 木村哲也 | 468(+8) | 2.24.5 | クビ | 14.8 | 8 | 34.5 | ⑥⑥⑥⑥ | ||
6 | 2 | 4 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 美 黒岩陽一 | 450(+6) | 2.24.6 | 3/4 | 11.2 | 5 | 34.0 | ⑬⑬⑬⑫ | ||
7 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 476(+2) | 2.24.9 | 1 3/4 | 6.5 | 2 | 35.4 | ③③③③ | ||
8 | 8 | 17 | 牝3 | 55.0 | 三浦皇成 | 美 小手川準 | 460(-2) | 2.25.0 | 3/4 | 132.0 | 14 | 35.9 | ①①①① | ||
9 | 5 | 9 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | 美 国枝栄 | 440(-2) | 2.25.0 | クビ | 11.5 | 6 | 35.0 | ⑦⑦⑥⑥ | ||
10 | 6 | 11 | 牝3 | 55.0 | 吉田隼人 | 栗 須貝尚介 | 460(0) | 2.25.2 | 1 | 18.8 | 9 | 34.8 | ⑪⑪⑩⑩ | ||
11 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | 横山和生 | 美 相沢郁 | 426(0) | 2.25.4 | 1 1/4 | 42.4 | 12 | 34.5 | ⑮⑮⑮⑮ | ||
12 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | 美 国枝栄 | 484(+2) | 2.25.8 | 2 1/2 | 3.2 | 1 | 34.8 | ⑰⑰⑮⑯ | ||
13 | 1 | 1 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 栗 武幸四郎 | 468(+4) | 2.26.1 | 2 | 13.3 | 7 | 35.5 | ⑪⑪⑫⑫ | ||
14 | 7 | 14 | 牝3 | 55.0 | 松岡正海 | 美 武藤善則 | 418(+6) | 2.26.1 | クビ | 159.4 | 16 | 35.3 | ⑬⑭⑬⑭ | ||
15 | 5 | 10 | 牝3 | 55.0 | 野中悠太 | 美 大和田成 | 476(+2) | 2.26.1 | ハナ | 187.0 | 17 | 36.3 | ④④④④ | ||
16 | 7 | 13 | 牝3 | 55.0 | 吉田豊 | 栗 矢作芳人 | 462(+6) | 2.26.4 | 1 3/4 | 38.5 | 11 | 37.1 | ②②②② | ||
17 | 4 | 7 | 牝3 | 55.0 | 横山典弘 | 栗 安田翔伍 | 412(-4) | 2.27.0 | 3 1/2 | 156.3 | 15 | 35.9 | ⑯⑯⑰⑰ | ||
除外 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | 石橋脩 | 栗 高柳大輔 | 476(+2) | -- | -- | -- |
ラップタイム | 12.4 - 11.0 - 11.9 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.7 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.4 - 23.4 - 35.3 - 47.9 - 60.6 |
後半 | 58.5 - 46.4 - 34.8 - 23.5 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 18 | 650円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 18 | 230円 | 2番人気 |
2 | 730円 | 10番人気 | |
8 | 340円 | 4番人気 | |
枠連 | 1-8 | 1,420円 | 6番人気 |
馬連 | 2-18 | 8,150円 | 29番人気 |
ワイド | 2-18 | 2,890円 | 34番人気 |
---|---|---|---|
8-18 | 1,210円 | 10番人気 | |
2-8 | 3,850円 | 42番人気 | |
馬単 | 18-2 | 12,750円 | 48番人気 |
3連複 | 2-8-18 | 19,360円 | 62番人気 |
3連単 | 18-2-8 | 119,010円 | 390番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のオークスの結果をもとに、馬場などのバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
土曜日の東京競馬場周辺は未明から小雨が降ったり止んだりの空模様。芝コースは4Rこそ良(JRA発表)でレースが行われたが、その後は終日稍重(JRA発表)での施行となった。
芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は8、2、9、3、4、7番手。前週と比較して先行勢の上位入線が若干増えたものの、最後の直線で馬場の3~4分あたりを選択した差し馬の伸び脚がいい点は変わっていない。そのあたりは留意すべきだろう。
枠順については有利不利が少ない印象。最後の直線で内柵近くを運ぶ馬の勢いが衰えつつある反面、道中は内めから運び、最終4角を過ぎてから馬場の中~外に進路を取る馬の好走頻度が高まっている。ゆえに、内枠不利と決め付けるのは早計だ。
日曜日開催中の天気は回復基調で進む見通し。前日夜から未明まで降り続いた雨の影響で、前半戦は含水多めのコンディションになりそうだが、予報通りなら時間の経過につれ、土曜日と似たような馬場状態に回帰していくものと思われる。
結局、オークスは例年同様に持久力および上がり性能の高さが問われる一戦となりそう。それゆえ枠順には固執せず、シンプルに末脚のしっかりしたタイプを優先したほうが好結果につながりやすいのではないか。
なお、近年のオークスは前走3着以内、かつ近2走内に上がり3ハロン2位以内で3着以内の好走歴を持つ馬が優勢。過去5年の勝ち馬すべてがこの条件をクリアしている。上がりの脚という面は上述した前日傾向にもマッチすることから、有効に活用したいデータといえよう。
今回の出走メンバーで要点(前走着順+近2走内に上がり上位での好走歴)を満たしているのは、②スタニングローズ、③アートハウス。よって当欄では、この2頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるオークスの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ウォーターナビレラ【B】
栗東CW併走。重心が高く行きたがる素振りを出す場面もあったが、四肢のさばきは柔らかく、完歩も広く見せている。桜花賞の中間に比べると、動きの質は若干劣るも、大きく減点するほどではない。それなりのデキにはある。
②スタニングローズ【C】
栗東坂路併走。ラストで肩ステッキに素早く反応し、脚を伸ばしたことは評価できる。反面、四肢のさばきに硬さが残り、前肢がまっすぐ出ていない点は気になる。今回の舞台で上位争いに絡むには、展開や馬場など何らかの助けが欲しい。
③アートハウス【B】
栗東坂路併走。序盤は気負いがちだったが、折り合いはついており、ラストは少し手綱を緩めただけでスッと先着。俊敏な反応と瞬発力は目を引くものがある。体調は良さそうなので、あとは実戦に行って、どれだけ道中で脚を温存できるか。それが最大のポイントとなる。
④ルージュエヴァイユ【A】
美浦南W併走。舌を出しながらの走りではあるが、力みを抜くという点では悪くない。低い姿勢を保ち、脚元の弾力性も高い。頭が反るような感じだった1週前追い切りや、芯のない走りに映った前回の最終追い切りと比べれば、随分と様子は良くなった。いい仕上がりで臨めそうだ。
⑤サウンドビバーチェ【A】
栗東坂路単走。四肢のさばきは力強く集中力も十分。細かい部分で雑なところはあるが、以前に比べると体を柔らかく使えているし、後肢の送り出しも良くなった。稽古と同様に落ち着いて運ぶことができれば、上位争いに割って入る場面があっても不思議はない。
⑥サークルオブライフ【A】
美浦南W併走。直線を向いて手前を替えなかったが、最終追い切りを手前1本で済ませるのは、この馬にはよくあること。最後まで手ごたえには余裕があったし、前後のバランスもいい。1週前追い切りで見られた、硬さや手脚の重さが解消されているのも好印象。上々の仕上がり。
⑦ホウオウバニラ【C】
栗東CW併走。1週前追い切りと同様、直線で鞍上が手前替えを促すも、切り替えることができない。それでも余力を残してフィニッシュできれば評価できるのだが、一旦は前に出ておきながら、ほぼ持ったままの僚馬に追いつかれての同入。一変を望めるデキにあるかといえば疑問符が付く。
⑧ナミュール【B】
栗東坂路単走。手前を変換する際にヨレる場面もあったが、右手前1本で登坂した1週前追い切りと比べれば、切り替えたぶんだけマシ。最後に手前を戻すも、左回りのレースに臨むことを思えば悪い材料ではない。トビに高さが出てきたことも好感。状態は持ち直しつつある。
⑨エリカヴィータ【B】
美浦南W併走。軽めの内容だったせいか、やや頭の高さが目につくが、気負いはなく最後まで集中を切らさず走れていた。派手さはないものの、大きな完歩でジワジワと脚を伸ばす姿をみるに、距離延長は問題なさそう。警戒を怠れない1頭だ。
⑩ラブパイロー【D】
美浦南W併走。追走先着を果たしたことは評価できるも、四肢のさばきが硬く、脚元の力感も薄め。ストライドも小さい。もっとも気がかりなのは、右後肢の蹴りが弱く映るところ。そのせいか左手前に頼りがち。左回りの府中、それもG1では厳しいように思える。
⑪ベルクレスタ【C】
栗東坂路併走。手前替えが遅いことや、右手前を多用する点は相変わらず。左回りの長丁場へ臨むにあたり、悪い材料ではないにせよ、走りに余裕が見受けられず、もう少しドッシリした感じが欲しいのも事実。良くも悪くも平行線といったところか。
⑫ライラック【C】
美浦南W併走。重心を低く保ち、四肢のさばきも素軽い。その一方、馬場を撫でるような走りで力強さを欠き、迫力に乏しい。気負いなく折り合いがついているのはいいのだが、もう少し覇気を出して欲しいのも確か。評価を上げるには躊躇してしまう。
⑬パーソナルハイ【C】
栗東坂路単走。四肢のさばきが硬く、着地点も安定しない。首を使って懸命に前へ進もうとするあたりは好感が持てるも、踏み込みが浅いせいか馬場をしっかり捉えてないようにも映る。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
⑭シーグラス【C】
美浦坂路単走。やや硬さは残るも、脚元の動きは力強く、フォームも安定している。状態は悪くなさそうだが、1週前、今週と左回りの稽古にもかかわらず、手前を替えなかった点は気がかり。こうしたタイプは府中のG1では善戦止まりのケースが多く、評価は上げづらい。
⑮ピンハイ【B】
栗東坂路単走。重心高めの走りだが、流す程度の調整と思えば深刻に捉える必要はない。力みは見られず、完歩もそれなりに広い。左右のバランスが良く、体も比較的柔らかく使えている。少なくとも、前回のデキを下回るということはない。
⑯プレサージュリフト【B】
美浦南W併走。コーナーでの動きが硬く映るものの、それはいつものこと。直線を向いて手前を替えたあとに一瞬見せた加速は光るものがあった。1週前追い切りと比べて、前肢の使い方も良くなっている。調整は順調に進んでいる様子。侮れない存在だ。
⑰ニシノラブウインク【B】
美浦南W併走。後肢こそ少し甘く映るが、ストライドはそれなりに広く、鞍上の合図に対する反応も悪くない。さほどキレは感じないものの、最後までしぶとく脚を伸ばしている点は評価できる。この馬なりに、いい仕上がり具合ではないか。
⑱スターズオンアース【B】
美浦南W併走。やや頭が高く、直線を向くまでは気負う面が目についた。とはいえ、四肢のさばきは柔らかく、前後左右のバランスもいい。抜け出す際の反応も素晴らしかった。ようは実戦に行っての折り合いと脚の使いどころ次第。ジョッキーの手腕に委ねるほかない。
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アートハウス・福永助手「先週に続きジョッキーに反応などを確認してもらった。現状の全力を出し切るレースを」
ウォーターナビレラ・武幸調教師「日曜から逆算して息を整える程度。今度こそという気持ちでやっている」
エリカヴィータ・福永騎手「操縦性の高さ、脚の軽さ、集中力がある。チャンスはありそう」
コントディヴェール・清水久調教師「しまいを仕掛ける程度。状態は引き続きいい」
サウンドビバーチェ・高柳大調教師「レース間隔を空けたことで状態が良くなった」
サークルオブライフ・国枝調教師「前走の疲労もなく調整は順調。この距離は1600メートルよりずっといいと思う」
シンシアウィッシュ・吉村調教師「在厩調整。いい状態を維持できた」
シーグラス・松岡騎手「先週からさらに良化。2週乗って距離延長がプラスなのは分かった」
スタニングローズ・高野調教師「時計は目立たないが、いい追い切り。体の隅までエネルギーが行き渡っている」
スターズオンアース・ルメール騎手「すごくいい追い切りができた。3歳でベストになる血統。自信はあります」
ナミュール・高野調教師「追い切り後の歩様、表情は良かった。シルエットも大きく見える」
ニシノラブウインク・小手川調教師「理想的な併せ馬。体もしっかりして状態は上がっている」
パーソナルハイ・岡助手「息を整える程度。もともとオークスが目標。タフさを生かしたい」
ピンハイ・田中克調教師「落ち着いているので、輸送は大丈夫だと思う。決め手もある」
プレサージュリフト・戸崎騎手「動き出してからはいいフットワーク。乗りやすいし、ゲートをうまく出られれば」
ベルクレスタ・須貝調教師「前走は外を回らされた。マイルよりこの距離のほうがいい」
ホウオウバニラ・安田翔調教師「初めての在厩調整。コンディションは上がっている」
ライラック・相沢調教師「時計が速かったが、自然に出たもの。オークス向きだと思っていた」
ラブパイロー・野中騎手「反応が良く、前向きになってきた。距離はむしろ延びたほうがいい」
ルージュエヴァイユ・池添騎手「動き、反応とも良かった。折り合いの心配がなく乗りやすい」(夕刊フジ)
2012年以降の3着以内馬のキャリアを確認すると、3戦から7戦の範囲で収まっている。なお、キャリア7戦馬の最高着順は3着止まり。キャリア3~6戦馬を重視すべきレースといえよう。
(減点対象馬)
②スタニングローズ ⑩ラブパイロー ⑬パーソナルハイ ⑭シーグラス ⑰ニシノラブウインク
2012年以降の1~2着馬20頭の前走を競走レース名で分けると、桜花賞、フローラS、忘れな草賞、スイートピーSの4パターンに集約される。これ以外のステップで臨んだ馬は2着連対圏に達していない。
(減点対象馬)
②スタニングローズ ⑤サウンドビバーチェ ⑩ラブパイロー ⑰ニシノラブウインク
2012年以降の3着以内馬30頭中24頭が前走3着以内。前走4着以下から巻き返しに成功した6頭は、いずれも2走前に勝利を収めていた。前走が複勝圏外、なおかつ2走前も敗北を喫していた馬の評価は控えめにしたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑥サークルオブライフ ⑦ホウオウバニラ ⑪ベルクレスタ ⑮ピンハイ
2012年以降の1~3着馬30頭の前走馬体重をみると、404キロから518キロまで幅広い。ただし420キロ以下、ならびに500キロ以上だった馬の最高着順は3着にとどまっている。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑦ホウオウバニラ ⑭シーグラス ⑮ピンハイ
2012年以降の3着以内馬30頭の近走における単勝人気を検証すると、近2走ともに5番人気以下だった馬の好走(3着以内)例は皆無。低評価続きの馬は狙いづらい感を受ける。
(減点対象馬)
⑩ラブパイロー ⑫ライラック ⑮ピンハイ ⑰ニシノラブウインク
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1着馬に関しては、オークスが屈指の本命レースになりつつあることは周知の通り。直近10年中9回で1~3番人気が優勝しており、2016~2020年の5年間は1番人気が5連勝を決めている。桜花賞組が距離不安を囁かれることがあっても、けっきょくは相応の実績を誇る馬が押し切るケースばかりで、U指数的にも(あくまで1着馬に関しては)波乱要素は少ない。よって、指数も人気の上位の馬を中心に据え、そこから流す馬券作戦が推奨される。
今年は確たる主役不在の大混戦で、U指数の順位と想定される人気があまりリンクしていない状況となった。そんななか、一定の人気を集めそうな指数上位の軸馬候補をピックアップするならば、5位に付けている③アートハウス(91.5)ということになろう。忘れな草賞勝ち馬の好走例は多く、川田騎手が継続騎乗する点も心強い。絶対の本命視はできないものの、指数と人気のバランスを考慮するとおのずとこの馬が主役候補に浮上してくる。
以下、堂々のトップ評価に敬意を表して1位の⑮ピンハイ(93.1)、桜花賞の敗戦によって今回は一気に配当妙味が増した3位の⑧ナミュール(92.2)、桜花賞馬で3番人気以内確実の7位⑱スターズオンアース(91.1)の3頭に注目したい。
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昨年はゴールドシップ産駒の3番人気ユーバーレーベンが勝利。同種牡馬は20年3着ウインマイティー(13番人気)に続く好走となったが、ほかに出走した産駒がいないため、まだオークスでは底を見せていないことになる。
一方、現行コースで複数回勝利実績のある種牡馬は、ディープインパクト(4勝)、サンデーサイレンス(2勝)、スペシャルウィーク(2勝)の3頭。なお、昨年はハギノピリナ(父キズナ)が16番人気3着と激走しており、今後はディープインパクトの後継種牡馬にも気を配る必要がありそうだ。ほか、Kingmambo(=全妹Monevassia)の血を引く馬も16年2着チェッキーノから6年連続で連対中であることを念頭に置きたい。
スターズオンアースは、父ドゥラメンテ×母サザンスターズ(母の父Smart Strike)。父は日本ダービーを父仔制覇しているが、その2代母エアグルーヴと3代母ダイナカールはオークスを母娘制覇しているため、東京芝2400mに所縁のある血統背景を持つ。本馬においては叔母ソウルスターリングが17年オークスの勝ち馬でもあり、Kingmambo直系ということを考慮しても注目せざるを得ない存在だろう。祖母スタセリタを仏オークス馬に導いたルメール騎手との新コンビにも期待が高まる。
スタニングローズは、父キングカメハメハ×母ローザブランカ(母の父クロフネ)。父キングカメハメハ系×母の父Deputy Minister系という大まかな血統構成は10年1着アパパネや18年2着リリーノーブルが出た。本馬は3代母ロゼカラーが96年4着、2代母ローズバドが01年2着とオークスで上位入線を果たしてきたファミリーの末裔で、叔父ローズキングダムも10年日本ダービーでクビ差の2着。G1でも格負けしない資質はありそうだ。
シーグラスは、父ゴールドシップ×母マイネプレセア(母の父マイネルラヴ)。遡ればアンバーシヤダイやサクラバクシンオーが出たクリアアンバーに辿り着くファミリー。先述のとおり、目下2年連続で好走中のゴールドシップ産駒だが、今年は本馬が唯一の該当馬となる。冬の小倉競馬場で2連勝しているように、この父の産駒らしいスタミナやパワーが持ち味となるので、ひと雨降って馬場が渋れば、尚のこと穴馬として面白い存在になりそう。
編集部(以下、編) 東京の5週連続G1の第三弾、今週は牝馬クラシックの二冠目となるオークスが行われます。
新良(以下、新) 今年は全馬が初距離で、やってみないとわからない度合いが高く、予想しがいのある一戦になりました。
編 桜花賞が上位の着差がわずかの史上まれに見る大激戦で、オークスも確たる主役不在の様相を呈していますね。
新 正直言って難しい。でも、そのぶん当てたときは最高に気持ちいいと思いますので、勝利の美酒を味わえるように全力を尽くします。
編 よろしくお願いします。乗り替わりの選択肢は7頭となりましたが、新良さんはどの馬を一番手に推奨しますか?
新 川田将雅騎手からルメール騎手に乗り替わる⑱スターズオンアースです。
編 二冠のかかる桜花賞馬ですね。川田騎手がアートハウスのほうを選び、さらには大外枠に入ってしまいましたが、それでも狙っていけると?
新 はい。チャンスは十分にあると思いますし、できれば「大外枠」とか「川田に選ばれなかった」という声が大きくなってほしいです。配当妙味が生まれますから。
編 では、具体的な推奨根拠を教えていただけますか?
新 今年の牝馬のクラシック戦線は、騎手の並びから攻略のヒントが見えてきます。
編 それはどういうことでしょう?
新 まずは桜花賞を振り返ってみてください。ルメール、川田、福永の“3強”のうち、日本人2人は非ノーザンファーム生産馬に騎乗し、ルメール騎手はノーザンファームの馬ながらも12番人気と低評価のフォラブリューテに跨りました。
編 それが意味するのは、本来であれば3人ともノーザンファームの人気馬に乗ってもおかしくないのに、今年の牝馬クラシック戦線にはそういう馬がいない、ということを示していると……。
新 ご名答、まさにその通りです。皐月賞では3人とも5番人気以内のノーザンファームの馬に騎乗し、1、2、4着という結果でした。牡馬と牝馬では状況が全然違う。というか、今年の3歳は牝馬が不作中の不作なんです。
編 なるほど。そのように対比すると、とてもわかりやすいです。
新 話をオークスに戻しましょう。川田騎手が騎乗するのは非ノーザンのアートハウス。福永騎手はノーザンのエリカヴィータに騎乗するものの、伏兵評価の域を出ない。そして、ついにルメール騎手が非ノーザンの馬に騎乗することになりました。
編 つまり、混戦度合いは桜花賞と変わらないということですね。
新 むしろ、桜花賞以上かもしれません。ルメール騎手と関係の深い、国枝栄厩舎や木村哲也厩舎の馬も出走しているのに、そちらには乗らないわけですからね。本当に、なにが来ても不思議はないですよ。
編 ルメール騎手は政治的な付き合いよりも、勝利の可能性を優先して、スターズオンアースを選択したと考えられるわけですね。
新 そう考えていいでしょう。ノーザンファーム陣営を納得させるためにも、「結果を残さないとマズい」という意識を強く持っているはずです。
編 本気度が相当高いことが間違いないのはよくわかります。
新 東京芝2400mという舞台については、ルメール騎手は過去の実績が示す通りなんの問題もありませんし、スターズオンアースも血統的にこなせる下地はあります。なんやかんやで桜花賞馬が活躍するレースですしね。心配はいらないでしょう。
編 ひとつだけ、今年のルメール騎手が重賞で大不振という点が気がかりですが……。
新 それは確かにあります。でも、例年通りなら5月の東京開催で一気にギアを上げてくるジョッキーですし、20日の金曜日には誕生日を迎えましたので、ここらで反撃に転じる可能性はおおいにあるでしょう。
編 このまま終わるような騎手じゃないですからね。
新 はい。別人のようなプレーを見せて、我々の馬券的中にも貢献してほしいです。しっかり頑張ってもらいましょう!
3歳牝馬のみに出走が許される、うら若き乙女たちによる頂上決戦。牝馬クラシックの2冠目にあたり、全馬ほぼ未経験となる2400mの距離で世代トップの座を争う。牝馬クラシック1冠目の桜花賞に勝ち、このオークスもものにし、そして秋に開催される(クラシックレースにはカウントされない)3冠目の秋華賞(1995年以前はエリザベス女王杯)を制して“牝馬3冠”を達成したのは、過去にメジロラモーヌ(1986年)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)、ジェンティルドンナ(2012年)、アーモンドアイ(2018年)、デアリングタクト(2020年)の6頭。オークス勝ち馬の多くはその後も活躍し、第40回(1979年)のアグネスレディー、第44回(1983年)のダイナカール、第54回(1993年)のベガ、第57回(1996年)のエアグルーヴ、第66回(2005年)のシーザリオなど、競走馬としてはもちろんのこと、引退後の繁殖牝馬として成功を収めた名牝が多数誕生している。2010年に行われた第71回は、アパパネとサンテミリオンによるJRA史上初のG1同着決着となり、場内が騒然となった。
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