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学生団体「うまカレ」で副代表をやっている金沢ユウダイです。
先週の東海Sでは、推奨したダブルスターが11番人気4着という悔しい結果でしたが、3頭出しだったアグネスデジタル産駒の中ではアスカノロマンとも書いていたので良かったです。
今週から東京競馬が開幕、日曜メインの根岸ステークスを考察してみたいと思います。
根岸ステークスで注目して見たい点は2点。
1.芝との結びつき
東京のダートの特徴は、時計が速く、直線が長いということ。日本のダートの中では最も芝的な要素が求められていると言えます。また、1400mという距離設定上、1200寄りに適性がある馬も出走しハイペースになり、差しが決まりやすいレースでもあります。よく「根岸ステークスはサンデー系が良い」などと言われますが、その理由はこの2点でしょう。
近年の根岸ステークスの結果をみてみても、
2014年
1着 ゴールスキー・・・マイルCS3着
2着 ノーザンリバー・・・アーリントンC1着
2013年
2着 ガンジス・・・葵S1着
2011年
2着 ダノンカモン・・・いちょうS1着
芝のOPクラスでの実績がある馬が好走しています。
2.東京で斬れるNasrullahとPrince Roseのニックス
(1) 近年の結果から
偏に「末脚」といっても、ラブリーデイのようなピッチ走法から繰り出される所謂「一瞬の脚」と、ウオッカやドゥラメンテのように広いコース、ハイペースでこそ最大パフォーマンスを発揮する「長い脚」の2種類に大別できます。根岸ステークスで重要となってくるのは後者の方で、特にNasrullahとPrince Roseのニックスを持つ血が活きてきます。望田潤さんは「切れ」ではなく、「斬れ」という表現を用いられています。
たとえば、2015年2着ワイドバッハと、2013年1着メイショウマシュウの母父はスキャンで同一ですが、スキャンはCaerleonの甥(母VideoがCaerleonと全きょうだい)にあたり、ダート短距離向きのパワーも伝えたけれども、母母Fresser(Caerleonの母)がRoyal Charger(≒Nasrullah)とPrince Roseを持ち合わせて、斬れの要素も持っていることも事実です。
2011年1着、2013年3着のセイクリムズンは、母父サウスアトランティックの父Mill Reef、母母NatashkaともにNasrullahとPrince Roseの組み合わせ、更にセイクリムズン自身はムーティエ5×4(もちろんNasrullahとPrince Rose)も持ち合わせており、根岸Sで好走を繰り返したのも納得できます。
2011年に10番人気3着と穴を空けたダイショウジェットも母父マグニテュードの父がMill Reefで、母母父プロントの父Prince Tajが、NasrullahとPrince Roseの組み合わせです。
フェブラリーSで馬券になったテスタマッタ(父Tapit)やインカンテーション(父シニスターミニスター)などの、東京ダートにおけるA.P.Indy系の優勢もこのニックスで説明することができます。
(2)ケイムホーム産駒
ケイムホームはSecretariat、Full Outという2つのNasrullahとPrince Rose血脈を持つので、東京ダートで穴を空ける産駒を多く輩出しています(ワンダーコロアール、アスコットシチー、ヒラボクダッシュらの戦績を確認してみてください)。
この2点に着目すると、ただ単に過去の条件戦の成績などからは見抜けない人気馬の東京適性がみてきます。
●芝実績があり、東京でこそ活きる末脚
サクラエールは、ケイムホーム産駒で、芝1400mの新馬戦、芝1600mのこぶし賞と、芝で新馬→特別連勝の実績を持ちます。サクラエールの母父サクラホクトオーの母サクラセダンはNasrullahとPrince Roseというニックスで、母系にも同じ組み合わせのSir Gaylordという血を持ちます。東京ダートは未経験ですが、彼の末脚は東京でこそ活きるでしょう。
●やはり東京は合っている
タガノトネールはデイリー杯2歳Sを制したタガノエスプレッソの兄で、サクラエールと同じケイムホーム産駒ですが、母母がジャングルポケットなどと同じトニービン×Nureyevという組み合わせで、母もキングカメハメハ産駒でNureyev4×3などを持つためHyperionという血が豊富で、同じ父でもサクラエールと違い前に行って粘る脚質となったのは順当。実績が証明する通り、左回りの直線が長いコース(中京:プロキオンS7番人気4着、南部杯2着、武蔵野S2着)はやはり合っています。このレースが差しが決まりやすいという点だけがどうか。
●絶好の舞台
前走の武蔵野Sで初黒星を喫したモーニン、父ヘニーヒューズはStorm Cat系でStorm Catの母父はNasrullahとPrince Rose血脈のSecretariatです。さらにモーニンは同じ組み合わせである母母父Cozzeneや、母のMr.Prospectorクロスの影響でダート馬にしては芝馬のようにしなやかに斬れるので東京は合っています。距離もこれくらいが良いでしょうし、ダートスタートも歓迎。人気先行のタプでしょうが、舞台は絶好といえます。
●本来は東京向き、成長した今なら
8歳となったアドマイヤサガスは、3歳時にシンザン記念2着という実績があります。母ベルベットローズはチェスナットバロン、ローブデソワ(ともに4勝)らを輩出する優秀な繁殖牝馬ですが、父、母父、母母父ともにNasrullahとPrince Rose血脈を持っていています。アドマイヤサガス自身は、橋田調教師も述べられているように、一生懸命に走りすぎるタイプのためか近走1200mで結果を残しましたが、本来は広いコースで末脚を活かす競馬が合っている血統であり、そういう走法をしています。以前よりリラックスして走れるようになった今ならこの舞台で好走しても何ら驚けません。
●本質的に東京は微妙
7歳で重賞初制覇、父ブライアンズタイムらしい成長力をみせているレーザーバレットは、重賞を制した地方の小回りコースでの加速をみると、東京で長い脚を使う競馬には適していないイメージがあります。昨年の根岸Sでも手応えほど伸びきれませんでしたし、ここで好走するにはスローペースになるか、追込一気で瞬間的な加速力に賭けるしかないでしょう。
特にケイムホーム産駒2頭と、アドマイヤサガスに注目してみたいと思います。
【参考】
日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
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金沢ユウダイ
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