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最後の直線で最内を通って抜け出した9番人気の伏兵ダノンデサイルが2馬身差の快勝。皐月賞で競走除外となった悔しさを晴らし、第91代ダービー馬に輝いた。横山典弘騎手=美浦=はダービー3勝目で、史上最高齢となる56歳3カ月4日でのGⅠ制覇。安田翔伍調教師(41歳)=栗東=はダービー初挑戦Vとなった。今後については未定。無敗での2冠制覇を目指した1番人気のジャスティンミラノは2着で初黒星。史上4頭目の牝馬Vを狙ったレガレイラは5着に終わった。
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これぞ騎手冥利(みょうり)。極上の瞬間に、高々と拳を突き上げた。第91代日本ダービー馬はダノンデサイル。史上最年長GⅠ制覇を最高の舞台で成し遂げた横山典弘騎手は、愛馬をクールダウンさせた向こう正面で喜びをかみしめた。
「あのときの自分の決断は間違っていなかった。ああいうことがあっても馬は大事にすると応えてくれる。馬に感謝です」
2021年の秋から拠点を栗東に移し、3年目に出合ったエピファネイア産駒。「大事にしていけばすごい馬になる」とデビュー前から素質を確信した相棒との歩みが暗転したのは、皐月賞のスタート直前。歩様に違和感を覚え、晴れ舞台を見送った。
ゼロからの仕切り直し。1週前の追い切りでも物足りなさは払拭できなかったが、スタッフを、馬を、信じて待った。「(安田)翔伍(調教師)が『いい』って言ってくれただけあって、返し馬で自信を持てた」と、序盤から強気に仕掛けてインの絶好位を確保。直線は内ラチ沿いをするりと抜け出し、「(ダービーを)勝った3回とも同じ競馬をしている」と自身も認める〝ノリ・スペシャル〟で人気馬を手玉に取った。
ゴール後にハイタッチを交わした三男・武史騎手を始め、大勢の後輩たちに祝福され「息子だけじゃなく、一番年長なんでみんなに祝福されてホッとした。でも自分のことというより、携わっている人たちみんなでダービーを勝てたということがうれしい。翔伍とは助手時代から馬の話をしてきて、素晴らしいホースマンになったと思っているんで」と笑顔。下の世代と一緒になってつかんだ喜びをかみしめたが、まだまだ道を譲るつもりはない。
最終レース後のイベントでは「きょうの僕の乗り方を見て、また頑張ってくれるとありがたい」と息子たちにエールを送りつつ、「またダービー勝てるとしたら息子にやりたいと言ってたけど、やっぱりやりたくないね(笑)。きょうが91回だから、100回まで乗りたい。(武)豊さんと背中をさすったりしながらね。まだまだ頑張りますんで、温かく見守ってください」と力強く〝生涯現役〟を宣言した。馬を愛し、馬を信じる孤高のベテランに、ダービーの女神がほほ笑んだ。(内海裕介)
■ダノンデサイル 父エピファネイア、母トップデサイル、母の父コングラッツ。栗毛の牡3歳。栗東・安田翔伍厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は㈱ダノックス。戦績5戦3勝。獲得賞金3億8200万円。重賞は2024年GⅢ京成杯に次いで2勝目。日本ダービーは横山典弘騎手が2009年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに次いで3勝目、安田翔伍調教師は初勝利。馬名は「冠名+母名の一部」。
=日本ダービー・アラカルト=
◆横山典弘騎手 2014年ワンアンドオンリー以来の通算3勝目は、武豊騎手の6勝に次ぎ福永祐一元騎手と並ぶ歴代2位。JRA・GⅠは18年JBCレディスクラシック(アンジュデジール)以来で通算28勝目。JRA重賞は中山記念(マテンロウスカイ)以来で今年3勝目、通算188勝目。56歳3カ月4日での勝利は、武豊騎手の53歳2カ月15日を更新する日本ダービーの最年長勝利記録。JRA・GⅠ勝利の最年長記録も武豊騎手の54歳9カ月10日を更新した。自身の持つJAR重賞勝利最年長記録である56歳0カ月3日も更新した。
◆安田翔伍調教師 管理馬初出走で勝利。41歳10カ月19日での勝利は、池江泰寿調教師の42歳4カ月17日を抜いて史上最年少。JRA・GⅠはのべ20頭の出走で初勝利。これまでの最高着順は18年JBCクラシック(オメガパフューム)の2着。JRA重賞は前日の葵S(ピューロマジック)に続く今年3勝目、通算10勝目。
◆エピファネイア産駒 今年出走の2頭を含め3頭の出走で初勝利。前回は21年エフフォーリアで2着。JRA・GⅠはヴィクトリアマイルのテンハッピーローズ以来で今年3勝目、通算10勝目。JRA重賞も同レース以来で今年8勝目、通算22勝目。
◆馬主…㈱ダノックス 今年出走の2頭を含む6頭の出走で初勝利。これまでの最高着順は19年ダノンキングリーの2着。JRA・GⅠは22年NHKマイルCのダノンスコーピオン以来で今年初勝利、通算10勝目。JRA重賞はファルコンSのダノンマッキンリー以来で今年3勝目、通算44勝目。
◆生産者…社台ファーム 10年エイシンフラッシュ以来の勝利で通算7勝目。JRA・GⅠはヴィクトリアマイルのテンハッピーローズ以来で今年4勝目、通算103勝目(他にJ・GⅠ3勝)。JRA重賞も同レース以来で今年12勝目、通算553勝目。
◆関西馬 22年ドウデュース以来で通算成績は関西馬45勝、関東馬46勝。
◆⑤番 20年コントレイル以来で通算9勝目。
◆単勝9番人気 1977年ラッキールーラ以来で通算4回目。
◆東京デビュー 23年タスティエーラに続き最多の通算18回目。
◆入場&売り上げ 日本ダービーの入場者数は7万8678人で前年比109・5%、売り上げは298億1443万5600円で前年比105%だった。
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