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週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り! 今回は京都牝馬Sに出走予定の9頭を診断します。
ウインシャーロット
キャリア16戦【5-7-2-2】と安定感抜群。着外2回は新馬戦4着と、前走の阪神牝馬S4着。イン有利の馬場でハナを切り、前半3ハロン36秒1と緩い流れを作った。勝ち馬とは0秒3差ながら、展開は向いている。2走前の京都牝馬S2着と3走前のターコイズS2着も、緩い流れを先行する形だった。
シングザットソング
昨年のフィリーズレビュー勝ち馬。前半3ハロン33秒2の速い流れを好位集団の外、早めに動きながら4角は外を回しての押し切り勝ち。着差はクビも、差し馬に向く流れだったため、強い競馬。近2走はスプリントを使っているものの、1400mのほうが流れに乗りやすそう。ただ、対戦比較上の強調材料はない。
ソーダズリング
昨年のフローラS2着馬であり、近2走はマイルへ短縮し、3勝クラス1着、ターコイズS4着。今回はさらに1ハロン短縮する形だが、前走でもかかり気味なので、ハマる可能性はありそう。3勝クラスは京都での突破で、その時はスローからの決め手比べを制した。オッズ次第で狙えるのでは。
テンハッピーローズ
前走は朱鷺Sを差し切り勝ち。前半3ハロン34秒5の緩めの流れを、外枠から中団につけ、展開利のある先行馬を馬場の外目から捉えた。3着のルガルは、直線不利があったものの、前走シルクロードSを3馬身差の圧勝。昨年は牝馬限定重賞へ2度出走し、6着、7着ながら、流れひとつで台頭の目も。
ナムラクレア
昨年のキーンランドCなど、スプリント重賞を4勝。スプリント戦では、競馬場・馬場・ペース不問で安定。唯一着外に終わった一昨年のスプリンターズS5着は、外枠が仇になり4角で外を回る形。今回は1ハロン延長も、同距離のフィリーズレビューとファンタジーSでの2着、マイルの桜花賞に3着があり守備範囲。まともなら勝ち負け。
プレサージュリフト
一昨年のクイーンC勝ち馬。昨年は、京都金杯(中京)3着、東京新聞杯3着と、古馬のマイル重賞で牡馬を相手に存在感を示している。ただ、デビューから一貫してスタートに課題があり、直近2走の府中牝馬S(2番人気5着)、キャピタルS(1番人気2着)とも出負けし、緩い流れを差し届かず。ポンと出るなら面白いが……。
メイケイエール
スプリントからマイルの重賞を6勝。折り合い難を抱え、スプリントでも流れを緩いとかかる。一昨年のセントウルSは、前半3ハロン32秒5のハイペースを好位から押し切り、勝ち時計1分6秒2と破格。ここなら力上位は間違いない。飛ばしてくれる馬がいると、追走の負担がやわらぐので、前が競り合ってくれれば。
モズメイメイ
昨年のチューリップ賞と葵S勝ち馬。いずれもハナを切り、スローペースに落としている。近4走はすべて2桁着順。北九州記念10着は8枠18番、スプリンターズS16着はG1、JBCスプリント競走11着は初ダートだが、前走の京阪杯12着は好位の外から伸びなかった。ハナを切れるなら一変の望みも。
ロータスランド
阪神開催だった一昨年の京都牝馬S勝ち馬。前半3ハロン34秒3とやや緩めの流れを番手につけ、レース全体の後半3ハロン11.1-10.7-12.1を押し切り。勝ち時計1分19秒7は優秀な数字。次走、重馬場の高松宮記念でも2着へ走った。近走は岩田騎手とのコンビで差しに転じている。大きな衰えはなく、牝馬限定戦なら。
(文・垣本大樹)
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