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毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第24回は函館記念について、にしのけいごプロ・豚ミンCプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【にしのけいご】―西野圭吾 RETURNS ~2度プロになった男!
一度、プロ予想家から一般予想家へ転落するも、不屈の闘志で復活。“大局観”+独自指数の組み合わせで飛躍的な回収率向上を成し遂げた、にしのけいごプロに函館記念についてお聞きしました。
―どこから狙えばいいのやらというメンバー構成に感じますが、どう見ていますか。
難しいですよね。でも、一応ルビーカサブランカがいいなあと。
―穴っぽいところですね。前走は巴賞5着でしたが、推奨理由をお願いします。
まず、ルビーカサブランカはいつも2000m以上の馬だと思っていて、前走も1800mのわりには頑張っていました。スタート後に地方馬の後ろに入ってしまい、位置取りがどんどん悪くなる不運もありましたし、あと休み明けで調教量が少ないなかで0秒5差だったので、叩かれて1ハロン延長ならという感じですかね。
―なるほど。重賞では愛知杯の勝ち鞍とチャレンジC2着がありますが、能力は今回のメンバーに入っても遜色ないとみますか。
そうですね、チャレンジCだけ走れるなら。あの時は川田騎手が内で上手く乗ってくれたんですけど、それ込みでもこのくらいの相手関係で55キロなら狙えると思います。
―愛知杯も、チャレンジCも内枠でしたが、枠順は気になりますか。
ロスなく回ってこれるという意味で、内を引くに越したことはないですが、特に外だから嫌という感じでもないですね。
―妙味の観点からも期待したいです。前走同じ巴賞を走った1着アラタ、2着ドーブネ、この2頭は今回どうでしょうか。
うーん、ドーブネはあんまり……、信頼度が高いという感じはなくて、前走も思ったより走ったなあと。そういう印象なんですよね。1番人気でしたけど。
―となると、巴賞の予想ではアラタのほうが高評価でしたか。
そうですね、アラタが多分本命だったのかな? まあ、でもアラタも巴賞はコースロスなく上手く乗ったんですよねえ。
―私もそう見えました。反対にドーブネのほうは、やや出負けして位置を取るために脚を使ったような。
あと、ドーブネって直線で右に行ったり、左に行ったり、真っすぐ走れない馬だったんですよ。そういう面が解消されているなら、今以上に走れるのかもしれないですね。
―ドーブネは逃げなくても問題ないと思うんですけど、巴賞で逃げたテーオーシリウスやユニコーンライオンなどもいて、展開的に苦しくなるというような見立てはないですかね。
アルナシームとかも行っちゃいそうですしね。速くなるかも……、でも、ジョッキーの考えることってわからないですからね。
―先週の七夕賞もあれだけ前に行きたい馬が揃ってなんでスローなんだと。
そうでしたねえ。でも、決めつけるのもけっこう大事だったりするんですけどね。
―何かしら決めないと。
そうなんですよ。予想が進まない。
―ほんとに(笑)。テーオーシリウスとユニコーンライオンがどちらも主張すればという感じですかね。
あと、ドーブネも外枠なら2、3番手でいいんでしょうけど、内枠なら行くかもしれないですし。
―ああ、なるほど。たしかにそうですね。ええと、この話はこのくらいにして。ルビーカサブランカに次いで妙味を感じる馬がいればお願いします。
ブローザホーンとか人気するんですよね? あと人気するのはローシャムパークあたりですか?
―そうですね、想定では4番人気と1番人気で出ています。
ああ、でも4番人気か。
―ブローザホーンがよく分からないんですよ。強いのか、弱いのか。
しぶとい馬ですよね。スローの瞬発力勝負では苦しいでしょうけど、速い流れになってラスト1ハロン12秒ちょいかかるような感じなら結構強いと思います。
―近走は少し長めの距離を走っていますが、2000mでも問題ないですか。
大丈夫だと思いますよ。持久力があるから、長い距離を使っていたというイメージですね。
―4番人気でも狙いたい感じですか。
そうですね、単勝5倍とか、6倍つくのであれば。
―それはつきそうな気もします。最後にローシャムパークはどうでしょうか。
強いと思います。ヘタすると2.○倍かなとか思うんですが。仮に4倍くらいなら本命でもいい、というレベルですね。
―特に評価されているレースなどはありますか。
前走も、3走前も強かったですよね、圧勝でしたから。で、2走前の凡走は馬場が悪かった。
―やはりあれは馬場が敗因と見ていいのでしょうか。
ハービンジャー産駒で、ざっくりいうとデインヒル系なので、馬場が悪くてもいいのではないかと思ってしまうんですけどね。この馬単体で見ると速い上がりで結果を出しているので、馬場なのかなと。
取材後記:本命はオッズの動きも見つつ候補馬のなかから、重馬場やタフな流れならブローザホーンに期待。あまりに馬場が悪くなるなら、昨年好走馬のリピートもというお話。ルビーカサブランカ号に注目します!
【豚ミンC】―庶民にやさしく、効き目抜群ですぐはつらつ!その“神眼“で見抜く◎!!
10年間の厩務員生活を経て、友人のすすめきっかけにプロ予想家へ。レースリプレイの検証で妙味ある穴馬を見抜く豚ミンCプロに函館記念についてお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
え~、なんでしょう? 個人的にはまず狙い馬になっている馬が出走してくれているかでしょうか。どのレースもそこからなので。いなかったら当日の馬場次第で合いそうな馬を探したいと思います。去年と同じように道悪になったらそのまま去年を参考にするかもしれません。
―天気予報を見ると、降雨があるのかどうか、なんとも微妙ですが。参考にするというのを、もう少し具体的に言うと。
去年と同じような馬場になるなら、その時3着以内だった馬が3頭出てきているのでそのまま買えばいいんじゃないですか(笑)。終わってみたら「去年と同じじゃん」なんて言っているかもしれませんよ。競馬ってこういうこともわりとあるので、こんなふざけた予想も意外とバカにできないものです。
―私はボックスを買って夢を見ます。中心視している馬はいますか。
正直、今の時点では何も分からないです。狙い馬にしている馬もいなかったので……。
―ローシャムパークはどうでしょう。昨年のセントライト記念は上位2頭に離された3着でした。そこから地力強化されている感じはしますか。
前走を見ると鞍上も上手く乗っていたので、重賞になる今回はそこまで強気になれないかと思っています。なのでまだ力の評価は難しいです。一連のレース内容から、前走みたいに内で溜めることができれば可能性がありそうですけど、外々を回って最後までもつイメージはあまりないので外枠なら買いたくないですね。というか人気するなら基本買いたくないですが(笑)。
―枠順が重要ですね。ほかに人気馬でイマイチみたいな馬がいればお願いします。
アラタって巴賞を勝っているので多少人気しますよね?
―すると思います。
金鯱賞の時にも話した気がしますけど、ロスなく乗ればしっかり上位に来る馬です。前走は完璧な立ち回りだったので完勝でした。鞍上もガッツポーズしていましたし(実際ガッツポーズした理由はわかりませんが)。
―(笑)。
そのあたりのことを考えると、外枠に入って外々を回る競馬になれば掲示板までなんてことはありそうです。ただ当日の馬場状態次第では、それがプラスに出る可能性もあるのでそれは見ておかなければなりませんね。
―この馬も枠に注意ですね。穴ならこれ、という馬はいるでしょうか。
キングオブドラゴンとかでしょうか? 走れる条件ならなんかいつも地味にいるんですよね。タフな流れになったら見せ場くらいあってもいいかもしれません。そもそも穴になるのか分かりませんが…。
―けっこう人気がないような気がします。この馬こそ少し人気するのかもしれませんが、アルナシームはどうでしょうか。秋色S~心斎橋Sまでの人気を裏切った3走や、前走の坂井騎手の騎乗も含めお願いします。
まずこの馬は東スポ杯の内容がよく朝日杯FSで◎にした馬です。その時から千四でロスなく乗ればオープンでもやれる馬と判断していました。
―早い段階で評価は高かったんですね。
それを踏まえて、秋色Sはロスなく乗って来ましたが、直線終始窮屈でちょっと苦しくなりました。あと府中ではちょっと直線が長いのがよくなかったような。いい脚を長く使えないと思っているので。武庫川Sはマイルで外枠。外枠で距離のロスがあれば厳しくなるのは見え見えだったのに1番人気。これは人気にしたファンが悪いです。結果的にも内を回った馬がそのまま上位でした。心斎橋Sは待望の千四で内枠でしたが、外を回ってしまいました。この馬のベストはロスなく乗って直線だけ外でしょう。ま、そういう馬がほとんどですが。
―しっかりと敗因があるわけですね。
前走の垂水Sは一応守備範囲の千八でしたが、スローの流れを動いてコーナーでのロスは0。鞍上の好騎乗でしかないですね。頭数は少なかったですがそのまま外を回って差す競馬だったら勝っていないと思います。後ろから何も考えないでただ外を回った松岡騎手のシンボが、次走内枠に入って勝ったのを見るとやはり途中から先手を取ったのは好判断。完全に騎手の差でした。
―今回は乗り替わりですが、その点も踏まえ期待できるでしょうか。
結論としては、直線の短いコースは合うはず。ただ距離は微妙。距離ロスがある競馬をしたら厳しくなりそうです。鞍上は信頼上位の騎手なのでそこは問題はなし、といったところでしょうか。
―ありがとうございます。最後に、他に気になる馬がいれば一言お願いします。
前走は直線で見せ場、2走前は距離が長かったと思われるスタッドリーでしょうか。レース内容的にも短縮して2000mが合う可能性はあるので、買い目に入れるかもしれません。鞍上もやっと感覚を取り戻してきている北村友一騎手の予定とあるので、あのいつものらしい騎乗を期待しています。
取材後記:人気サイドも、穴っぽいところも、枠順というのがひとつ鍵になりそうですね。私はハヤヤッコ、マイネルウィルトス、スカーフェイスのボックスで。
以上、プロ予想家2名の函館記念の見解と注目馬を紹介しました。「どれなの?」「人気?」といったやりとりが目立ち、とにかく中心不在様相がひしひしと伝わってきた今回。木曜時点で、馬名が被ることも少ない回となりました。ただ、取材後にうかがった内容まで含めると、共通していたのは「馬場が悪くなりすぎれば、昨年好走した馬のリピートに注意」という点。さあ、♪あめあめふれふれかあさんが~。
(文・垣本大樹)
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
にしのけいごプロの最新予想ページはこちら
豚ミンCプロの最新予想ページはこちら
※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
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