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【血統アナリシス】中山金杯2021 タフな冬の中山を苦にしないスタミナ自慢が躍進

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【血統アナリシス】中山金杯2021 タフな冬の中山を苦にしないスタミナ自慢が躍進

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は日刊スポーツ賞中山金杯・血統予想をお届けします!


昨年の勝ち馬トリオンフはメジロ牧場を代表する牝系の出身となるが、近親にはメジロマックイーンを筆頭にスタミナ自慢が並び、母メジロトンキニーズも06年ダイヤモンドS・2着の実績を持つ。血統傾向としてもダンスインザダークやブライアンズタイム、グラスワンダーといったGraustark=His Majesty全兄弟のスタミナと底力を体現する種牡馬の血を引く馬の好走が目立ち、12年の勝ち馬フェデラリストにおいてはダンスインザダークの甥でもあった。タフな冬の中山で施行されることもあり、総じて持続力やスタミナに秀でたタイプを評価すべきだろう。

バイオスパークは、父オルフェーヴル×母ナナヨーティアラ(母の父マイネルラヴ)。ナナヨーヒマワリやナナヨーウイングが出たナナヨーアトラスに遡る牝系で、2代母ナナヨーストームは96年忘れな草賞勝ち馬。なお、3代母の父バンブーアトラス経由でダンスインザダークの近親にあたるジムフレンチの血を引く。本馬は晩成型のオルフェーヴル牡駒らしい成長曲線を描いており、近走の充実ぶりからも本格化を感じさせる。スタミナと機動力を兼ね備えたタイプでもあるので、上がりのかかるタフな中山は条件として申し分ない。

ヴァンケドミンゴは、父ルーラーシップ×母アンフィルージュ(母の父アグネスタキオン)。13年オールカマー‐G2、14年アメリカジョッキークラブC‐G2を制したヴェルデグリーンの従弟で、2代母ウメノファイバーは99年オークスなど重賞を3勝。全兄サンリヴァルも18年皐月賞‐G1で2着になるなど小回りコースで活躍した。本馬は父系も母系も成長力に期待できる血統で、安定感を増した近走内容からも一介の福島巧者に留まらない魅力を感じさせる。長くいい脚を使える持続力が武器でもあり、タフな展開になればなるほど真価を発揮してくれるだろう。


ココロノトウダイは、父エイシンフラッシュ×母フェアリーダンス(母の父アグネスタキオン)。20年に中山牝馬S-G3、福島牝馬S-G3と連勝したフェアリーポルカの半弟で、トゥザヴィクトリーサイレントディールの甥にあたる血統。先述した半姉も4歳時に重賞初制覇を飾っていたが、このファミリーは古馬になると一段としぶとさが増す傾向にある。中山もレース後に骨折が判明したスプリングS-G2と休み明けで距離も長かった朝日杯セントライト記念-G2の2戦だけでは見限れないだろう。また、父の産駒は道悪を得意とする馬も多いので、天気予報通りの悪天候であれば面白い存在になりそうだ。

(文・シンヤカズヒロ)


【血統予想からの注目馬】
バイオスパーク ヴァンケドミンゴ ココロノトウダイ

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