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東京では土曜メインに京王杯スプリングカップ(11日、GⅡ、芝1400メートル)が行われる。1着馬に安田記念(6月2日、東京、GⅠ、芝1600メートル)の優先出走権が与えられる重要前哨戦だ。
得意の芝1400メートルで反撃を期すのがウインマーベル(美浦・深山雅史厩舎、牡5歳)。前走の高松宮記念では重馬場に苦しみ、本来のスピードを発揮できずに12着と大敗したが、芝7ハロンでは昨年の阪神C、2走前の阪急杯と重賞2勝。東京コースも昨年の当レースで2着と適性は高く、身上のしぶとさでさらなるタイトル奪取をうかがう。
レッドモンレーヴ(美浦・蛯名正義厩舎、牡5歳)は昨年の覇者。4コーナー10番手からラスト3ハロン32秒6の末脚で豪快に差し切った。今年初戦の中山記念は序盤からまるでスピードに乗らず、15着と大敗したが、東京では昨年の富士Sでも2着に食い込むなど【3・2・0・2】と安定しており、巻き返しの好機だ。
トウシンマカオ(美浦・高柳瑞樹厩舎、牡5歳)は昨年の京阪杯、今年の夕刊フジ賞オーシャンSと重賞を連勝。前走の高松宮記念では6着に敗れたが、重賞3勝の力量はこのメンバーでも上位だ。右回りに良積は集中しているが、当舞台でも3歳時にリステッドのクロッカスSを快勝している。
ソーヴァリアント(美浦・大竹正博厩舎、牡6歳)も重賞2勝(2021、22年チャレンジC)の実力派。中山記念は12着と崩れたが、馬体が絞れた前走のマイラーズCは5着に食い込んだ。7ハロンは初めてだが半妹のソーダズリングも7ハロン初挑戦で京都牝馬Sを快勝しており、秘めたる適性に注目だ。
メイショウチタン(栗東・本田優厩舎、牡7歳)は前走でリステッドの谷川岳Sを勝ち、7歳にしてオープン初勝利。当舞台でもオープンで再三、好走しており、流れに恵まれればここでも一発はある。
リュミエールノワル(美浦・上原佑紀厩舎、牡5歳)は前走の湘南S(3勝クラス)まで7ハロンで3連勝。この距離では底を見せておらず、勢いに注目だ。
不振続きだが、一昨年のNHKマイルC優勝馬で登録16頭中ただ1頭のGⅠホース・ダノンスコーピオン(栗東・福永祐一厩舎、牡5歳)、2走前に同舞台のオーロCを快勝しているグランデマーレ(栗東・藤岡健一厩舎、牡7歳)などのレースぶりも興味深い。
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