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【フェブラリーSの注目点】芝重賞勝ち馬多数参戦で混戦模様に拍車 安田隆行調教師は最後のJRA・GⅠ挑戦

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【フェブラリーSの注目点】芝重賞勝ち馬多数参戦で混戦模様に拍車 安田隆行調教師は最後のJRA・GⅠ挑戦

★GⅠ昇格以降最多タイの3勝目なるか 最後のJRA・GⅠ挑戦となる安田隆行調教師

レッドルゼル(牡8歳)を登録している安田隆行調教師は、定年のため3月5日に引退することが決まっており、フェブラリーSが最後のJRA・GⅠ挑戦となる。同調教師は、現役調教師で最多のJRAダート重賞11勝を挙げており、フェブラリーSは2011年トランセンド、2013年グレープブランデーで2勝を挙げている。レッドルゼルが勝てば、安田隆行調教師はGⅠ昇格以降で最多タイとなるフェブラリーS3勝目となるが、最後のJRAGⅠ挑戦で勝利を挙げることができるだろうか。なお、GⅠに昇格した1997年以降、フェブラリーSにおける調教師の最年長優勝記録は工藤嘉見元調教師(2000年)の「70歳3カ月16日」で、フェブラリーS当日の年齢が「70歳11カ月14日」の安田隆行調教師には同記録の更新がかかる。

★過去3年は4着、6着、2着 4年連続フェブラリーS参戦のレッドルゼル

武蔵野S3着以来の出走となるレッドルゼル(牡8歳、栗東・安田隆行厩舎)は、4年連続のフェブラリーS参戦となる。同馬は2021年は4着、2022年は6着に敗れていたが、昨年は前2年の着順を上回る2着に入った。今回、レッドルゼルには北村友一騎手が騎乗する予定だが、4度目の挑戦でフェブラリーS初勝利を挙げることができるかだうか。今年のフェブラリーSには、芝の重賞で3勝を挙げているカラテ(牡8歳、栗東・辻野泰之厩舎)が登録しており、同馬とレッドルゼルの2頭にはグレード制を導入した1984年以降で5頭目(6回目)の8歳馬によるJRA・GⅠ制覇がかかる。なお、フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降、優勝ち馬の年齢は4~6歳に限られており、7歳以上馬の勝利はない。今年のフェブラリーSには4歳馬が7頭、5歳馬が10頭、6歳馬が5頭、7歳馬が3頭、8歳馬が2頭登録しているが、勝利を挙げるのはどの世代だろうか。


★JRAダートGⅠ初勝利なるか ドンフランキーに騎乗予定の池添謙一騎手

ドンフランキー(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、昨年7月のプロキオンSを逃げ切って重賞初勝利を挙げたが、同レース出走時の馬体重は594キロで、JRA重賞最高体重勝利記録を更新した。グレード制を導入した1984年以降、JRA・GⅠの最高体重勝利記録は1995年のスプリンターズS勝ち馬ヒシアケボノの560キロで、ドンフランキーがフェブラリーSを勝てば、同記録を更新することが濃厚だ。

ドンフランキーは今回がGⅠ初挑戦となるが、JRA重賞に続いてJRA・GⅠでも最高体重勝利記録を更新することができるだろうか。ちなみに、ドンフランキーは、プロキオンS出走後はクラスターC2着、東京盃1着という成績で、東京盃出走時の馬体重は588キロだった。また、ドンフランキーに騎乗予定の池添謙一騎手には、フェブラリーS初制覇がかかる。同騎手はJRA・GⅠ27勝をすべて芝のレースで挙げており、ダートGⅠは2011年フェブラリーSの3着が最高成績となっているが、初勝利を挙げることができるだろうか。

★デビュー以来初のダート戦出走 シャンパンカラー&ガイアフォース

昨年のNHKマイルC勝ち馬シャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)と、2022年のセントライト記念勝ち馬ガイアフォース(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、フェブラリ-Sがデビュー以来初のダート戦出走となる。JRAのダートGⅠで、ダート戦初出走の馬が勝ったことはないが、シャンパンカラーガイアフォースはダート路線の強豪を破って勝利を挙げることができるだろうか。シャンパンカラーには内田博幸騎手、ガイアフォースにはJRA・GⅠ初制覇がかかる長岡禎仁騎手が騎乗する予定だ。なお、ガイアフォースは今年のフェブラリーS登録馬中、唯一の芦毛馬で同馬が勝てば創設以来初の芦毛馬によるフェブラリーS制覇となりる。

★芝&ダート双方でのGⅠ制覇なるか シャンパンカラー&ドゥラエレーデ

昨年のNHKマイルC勝ち馬シャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)、2022年ホープフルS勝ち馬ドゥラエレーデ(牡4歳、栗東・池添学厩舎)には、芝&ダート双方でのGⅠ制覇がかかる。フェブラリーSがGⅠに昇格した1997年以降、芝GⅠ勝ち馬の勝利は2002年アグネスデジタル、2004年アドマイヤドン、2020年モズアスコットの3頭が記録している。シャンパンカラーは今回が初のダート戦出走、ドゥラエレーデは昨年のチャンピオンズC東京大賞典でともに3着と「統一ダートGI」で2戦続けて好走しているが、2頭の芝GⅠ勝ち馬はダートでもビッグタイトルを手にすることができるだろうか。なお、シャンパンカラードゥラエレーデはどちらもドゥラメンテ産駒で、勝てば同産駒初のJRAダート重賞制覇となる。

★昨年大きく飛躍したキングズソード 2つ目のビッグタイトル獲得なるか


キングズソード(牡5歳、栗東・寺島良厩舎)は、3歳時は8戦3勝という成績だったが、4歳となった昨年は6戦4勝で、JBCクラシックでは「統一ダートGI」初制覇を遂げている。キングズソードは前走の東京大賞典では5着に敗れたが、今年初戦となるフェブラリーSで「統一ダートGI」2勝目を挙げることができるか。同馬にはJRA・GⅠ初制覇がかかる岩田望来騎手が騎乗する予定だ。

なお、キングズソードが勝てば、同馬を管理する寺島良調教師もJRA・GⅠ初制覇となる。キングズソードは父シニスターミニスター、母キングスベリーという血統で、日進牧場の生産馬だ。日進牧場は、グレード制を導入する以前の1977年に天皇賞・秋を制したホクトボーイ、1985年皐月賞などGⅠを3勝したミホシンザンなどの重賞勝ち馬を送り出しているが、マサラッキが1999年高松宮記念を制して以来、JRA・GⅠ制覇から遠ざかっている。キングズソードの全兄キングズガードは、フェブラリーSに3回出走し6着が最高成績だったが、キングズソードは兄以上の走りを見せ、日進牧場に久々のJRA・GⅠタイトルをもたらすことができるだろうか。

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