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中央競馬ニュース
今週から関西主場は阪神へ。日曜メインにマーメイドＳ（１９日、ＧⅢ、芝２０００メートル）が行われる。過去１０年のうち８度で３連単の配当が１０万円オーバー。昨年も１０番人気のシャムロックヒルが優勝し、波乱決着となった。荒れる牝馬限定のハンデ重賞で、今年もさまざまな路線から骨っぽいメンバーがそろった。
ルビーカサブランカ（栗東・須貝尚介厩舎、５歳、５５キロ）は今年初戦の愛知杯で重賞初勝利。高いレースセンスを発揮し、馬場のインから鋭く伸びた。近２走は６、５着と敗れているが、しまいの脚を確実に使っており、勝ち馬とはともに０秒２差。１ハロンの距離延長はプラスで流れひとつで差し切れる。
ソフトフルート（栗東・斉藤崇史厩舎、５歳、５４キロ）は一昨年の秋華賞で３着、昨年のエリザベス女王杯で４着とＧⅠでも上位争いを演じており、地力は高い。昨年は１番人気に推されたが、８着に敗れた。２戦２勝と相性のいい川田将雅騎手にスイッチし、重賞初制覇を成し遂げたい。
クラヴェル（栗東・安田翔伍厩舎、５歳、５５キロ）は昨年の２着馬。秋にはエリザベス女王杯でも３着に好走しており、高い実績を誇っている。前走の日経新春杯（８着）は牡馬相手で苦戦したが、ラストは鋭く伸びてきていた。牝馬限定戦なら上位争いが可能。復帰後初めて重賞に騎乗する北村友一騎手の手腕にも注目だ。
マリアエレーナ（栗東・吉田直弘厩舎、４歳、５５キロ）は前走の京都記念では好位からうまく立ち回り、最後まで食らいつくしぶとい走りが目についた。結果は８着でも、勝ち馬と０秒５差で悲観するような内容ではない。安定して先行できる脚質は開幕週の阪神では有利に働き、前走よりメンバーが手薄に映る今回は有力馬の一頭だ。
リアアメリア（栗東・中内田充正厩舎、５歳、５５・５キロ）は昨年の府中牝馬Ｓ（１７着）以来のレースだが、９日の栗東ＣＷコースで６ハロン８１秒４－１１秒２をマークし、併せた僚馬に２馬身半先着。仕上がった状態で本番を迎えることができそうだ。アルテミスＳ、ローズＳと重賞を２勝しており、実績は十分。トップハンデを背負うが、立て直された効果でどんな競馬を見せるか。
登録段階では除外対象（繰り上がり順１位）だが、スルーセブンシーズ（美浦・尾関知人厩舎、４歳、５２キロ）も出走できれば侮れない存在。前走の３勝クラス・湾岸Ｓは久々でプラス２２キロでの出走だったが、メンバー最速の上がりを使い３着に好走。明け４歳の成長分だったと判断できる。この中間も美浦南Ｗコースでしっかりと負荷をかけられ、仕上がりは良さそう。格上挑戦になるが、過去１０年で前走・条件戦で負けた馬が６勝もしているレース。秋華賞１１着に敗れた悔しい思い出が残る地で好走に期待したい。
当舞台で行われた２年前の忘れな草賞を勝ち、オークスで３着に好走したウインマイティー（栗東・五十嵐忠男厩舎、５歳、５４キロ）、牡馬相手にもまれて力をつけてきたアイコンテーラー（栗東・河内洋厩舎、４歳、５３キロ）などにも注意を払いたい。
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