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砂の走りに覚えのある強者が初冬の尾張で覇を競う。レース名称がジャパンカップダート時代の第2回(2001年)は、クロフネが衝撃のマクリを見せて後続に7馬身差をつける圧勝。目標とするダート競走における世界最高峰のひとつ、ドバイワールドカップ制覇に向けて夢を膨らませる勝利だったが、屈腱炎を患い、結果的にこのレースがラストランとなってしまった。第6回(2005年)、「砂のディープインパクト」の異名そのままに、3歳にして古馬を力でねじ伏せたのはカネヒキリ。その後は故障に見舞われ、4歳夏から6歳秋には2年4カ月もの休養を余儀なくされるも、前哨戦をひと叩きされて臨んだ第9回(2008年)を快勝し、復活どころか、挫折を経てさらなる成長を遂げている姿をまざまざと見せつけた。第11~12回(2010~2011年)はトランセンドが2年連続の逃げ切り勝ちでレース史上初の連覇を達成。同馬はのちにドバイワールドカップでも逃げの手に出て2着に粘り、勝ち馬ヴィクトワールピサとともに日本調教馬によるワンツーフィニッシュを果たした。あの日、クロフネで思い描いた夢――その志を継いだ偉業に誰しもが感慨にふけたことだろう。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。優勝馬の馬齢は2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝ち タイム |
騎手 | 調教師 | レース 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第25回 |
2024年12月1日 中京 ダ1800m |
レモンポップ | 牡6 | 1:50.1 | 坂井瑠星 | 美 | 田中博康 | 全着順を 見る | |
第24回 |
2023年12月3日 中京 ダ1800m |
レモンポップ | 牡5 | 1:50.6 | 坂井瑠星 | 美 | 田中博康 | 全着順を 見る | |
第23回 |
2022年12月4日 中京 ダ1800m |
ジュンライトボルト | 牡5 | 1:51.9 | 石川裕紀人 | 栗 | 友道康夫 | 全着順を 見る | |
第22回 |
2021年12月5日 中京 ダ1800m |
テーオーケインズ | 牡4 | 1:49.7 | 松山弘平 | 栗 | 高柳大輔 | 全着順を 見る | |
第21回 |
2020年12月6日 中京 ダ1800m |
チュウワウィザード | 牡5 | 1:49.3 | 戸崎圭太 | 栗 | 大久保龍 | 全着順を 見る | |
第20回 |
2019年12月1日 中京 ダ1800m |
クリソベリル | 牡3 | 1:48.5 | 川田将雅 | 栗 | 音無秀孝 | 全着順を 見る | |
第19回 |
2018年12月2日 中京 ダ1800m |
ルヴァンスレーヴ | 牡3 | 1:50.1 | M.デムーロ | 美 | 萩原清 | 全着順を 見る | |
第18回 |
2017年12月3日 中京 ダ1800m |
ゴールドドリーム | 牡4 | 1:50.1 | R.ムーア | 栗 | 平田修 | 全着順を 見る | |
第17回 |
2016年12月4日 中京 ダ1800m |
サウンドトゥルー | セ6 | 1:50.1 | 大野拓弥 | 美 | 高木登 | 全着順を 見る | |
第16回 |
2015年12月6日 中京 ダ1800m |
サンビスタ | 牝6 | 1:50.4 | M.デムーロ | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第15回 |
2014年12月7日 中京 ダ1800m |
ホッコータルマエ | 牡5 | 1:51.0 | 幸英明 | 栗 | 西浦勝一 | 全着順を 見る | |
第14回 |
2013年12月1日 阪神 ダ1800m |
ベルシャザール | 牡5 | 1:50.4 | C.ルメール | 栗 | 松田国英 | 全着順を 見る | |
第13回 |
2012年12月2日 阪神 ダ1800m |
ニホンピロアワーズ | 牡5 | 1:48.8 | 酒井学 | 栗 | 大橋勇樹 | 全着順を 見る | |
第12回 |
2011年12月4日 阪神 ダ1800m |
トランセンド | 牡5 | 1:50.6 | 藤田伸二 | 栗 | 安田隆行 | 全着順を 見る | |
第11回 |
2010年12月5日 阪神 ダ1800m |
トランセンド | 牡4 | 1:48.9 | 藤田伸二 | 栗 | 安田隆行 | 全着順を 見る | |
第10回 |
2009年12月6日 阪神 ダ1800m |
エスポワールシチー | 牡4 | 1:49.9 | 佐藤哲三 | 栗 | 安達昭夫 | 全着順を 見る | |
第9回 |
2008年12月7日 阪神 ダ1800m |
カネヒキリ | 牡6 | 1:49.2 | C.ルメール | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第8回 |
2007年11月24日 東京 ダ2100m |
ヴァーミリアン | 牡5 | 2:06.7 | 武豊 | 栗 | 石坂正 | 全着順を 見る | |
第7回 |
2006年11月25日 東京 ダ2100m |
アロンダイト | 牡3 | 2:08.5 | 後藤浩輝 | 栗 | 石坂正 | 全着順を 見る | |
第6回 |
2005年11月26日 東京 ダ2100m |
カネヒキリ | 牡3 | 2:08.0 | 武豊 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第5回 |
2004年11月28日 東京 ダ2100m |
タイムパラドックス | 牡6 | 2:08.7 | 武豊 | 栗 | 松田博資 | 全着順を 見る | |
第4回 |
2003年11月29日 東京 ダ2100m |
フリートストリートダンサー | セ5 | 2:09.2 | J.コート | 外 | オニール | 全着順を 見る | |
第3回 |
2002年11月23日 中山 ダ1800m |
イーグルカフェ | 牡5 | 1:52.2 | L.デットーリ | 美 | 小島太 | 全着順を 見る | |
第2回 |
2001年11月24日 東京 ダ2100m |
クロフネ | 牡3 | 2:05.9 | 武豊 | 栗 | 松田国英 | 全着順を 見る | |
第1回 |
2000年11月25日 東京 ダ2100m |
ウイングアロー | 牡5 | 2:07.2 | 岡部幸雄 | 栗 | 南井克巳 | 全着順を 見る |
1981年に日本初の国際招待競走ジャパンカップが創設され、「世界に通用する強い馬」をつくるべく、芝の競走体系が着々と整備されていった。一方でダート戦線の整備は後れをとっていたが、1995年に中央競馬・地方競馬の交流が活発化したのを機に、ダートの交流重賞戦線が格段にレベルアップ。ダートグレード競走の上位馬が海外に挑戦することも増えていった。そこで、ダートでもジャパンカップのような海外の強豪馬を招く競走を開催しようという機運が高まり、2000年にダートの国際招待競走としてジャパンカップダートを新設。2000~2007年は東京ダート2100m、2008~2013年は阪神ダート1800mを舞台に開催されていた。しかし、施行条件の問題等もあり、ジャパンカップほど国際招待競走としての役割を果たせなかったことから2014年に国際競走へと変更。中京ダート1800mへと舞台を移し、競走名も「チャンピオンズカップ」に改称してリニューアルすることになった(回次はジャパンカップダートから引き継いで数えられる)。なお、第3回(2002年)は東京競馬場の改修工事にともない中山ダート1800mで施行されている。
第1~8回(2000~2007年)は11月下旬。第9回(2008年)以降は12月上旬に開催されている。
施行場所:中京ダート1800m(左回り) 出走資格:3歳以上 1着賞金:1億2000万円 負担重量:定量
2014年は「JRA60周年記念」として施行
2000年 | 東京ダート2100m、4歳(現在の3歳)以上、定量戦として創設競走名は「ジャパンカップダート」国際招待競走(~2013年)、指定交流競走に指定G1(国内独自)に格付けウイングアローがダート2100mの日本レコードを更新 |
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2001年 | クロフネがダート2100mの日本レコードを更新 |
2002年 | 中山ダート1800mで施行 |
2003年 | フリートストリートダンサー/Fleetstreet Dancerが東京ダート2100mのコースレコードを更新 |
2005年 | カネヒキリが東京ダート2100mのコースレコードを更新 |
2007年 | 国際G1に格付けヴァーミリアンが東京ダート2100mのコースレコードを更新 |
2008年 | 施行場を阪神ダート1800mに変更ジャパン・オータムインターナショナルに指定 |
2011年 | トランセンドがレース史上初の2連覇を達成 |
2014年 | 競走名を「チャンピオンズカップ」に改称施行場を中京ダート1800mに変更国際競走に指定「JRA60周年記念」の副題を付して実施 |
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