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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 466(+4) | 1.32.1 | 1.6 | 1 | 32.9 | ⑮⑯ | |||
2 | 5 | 9 | 牝3 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 清水久詞 | 454(-4) | 1.32.3 | 3/4 | 18.4 | 6 | 34.5 | ②② | ||
3 | 7 | 14 | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 美 鹿戸雄一 | 490(-6) | 1.32.3 | クビ | 17.6 | 5 | 34.1 | ④④ | ||
4 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | 栗 友道康夫 | 462(-4) | 1.32.6 | 1 3/4 | 8.7 | 3 | 34.2 | ⑥⑥ | ||
5 | 2 | 4 | 牝3 | 55.0 | 吉田隼人 | 栗 庄野靖志 | 448(+2) | 1.32.7 | 1/2 | 12.0 | 4 | 34.1 | ⑨⑧ | ||
6 | 6 | 11 | 牝3 | 55.0 | 吉田豊 | 美 竹内正洋 | 434(-6) | 1.32.7 | クビ | 32.7 | 9 | 33.8 | ⑪⑪ | ||
7 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | 岩田望来 | 栗 高野友和 | 432(-4) | 1.32.9 | 3/4 | 46.8 | 11 | 34.7 | ④④ | ||
8 | 1 | 2 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 栗 武幸四郎 | 428(0) | 1.32.9 | ハナ | 8.0 | 2 | 34.3 | ⑧⑧ | ||
9 | 1 | 1 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 栗 池添学 | 486(-8) | 1.32.9 | ハナ | 171.4 | 16 | 34.5 | ⑥⑥ | ||
10 | 5 | 10 | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 美 和田正一 | 418(+4) | 1.32.9 | アタマ | 155.3 | 15 | 33.9 | ⑬⑫ | ||
11 | 8 | 17 | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 446(-2) | 1.33.0 | 1/2 | 40.2 | 10 | 33.9 | ⑬⑮ | ||
12 | 4 | 8 | 牝3 | 55.0 | 杉原誠人 | 美 小島茂之 | 432(0) | 1.33.0 | クビ | 57.1 | 12 | 33.6 | ⑯⑰ | ||
13 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | 和田竜二 | 栗 音無秀孝 | 456(0) | 1.33.2 | 1 | 27.8 | 7 | 35.6 | ①① | ||
14 | 7 | 13 | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭太 | 栗 高橋康之 | 472(-4) | 1.33.2 | アタマ | 30.6 | 8 | 34.2 | ⑯⑫ | ||
15 | 4 | 7 | 牝3 | 55.0 | 丸山元気 | 栗 清水久詞 | 454(+2) | B | 1.33.3 | クビ | 146.5 | 14 | 34.6 | ⑨⑧ | |
16 | 7 | 15 | 牝3 | 55.0 | 富田暁 | 栗 長谷川浩 | 440(-6) | 1.33.4 | 3/4 | 258.6 | 18 | 33.9 | ⑯⑰ | ||
17 | 8 | 16 | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | 栗 上村洋行 | 472(+8) | 1.33.9 | 3 | 250.6 | 17 | 34.9 | ⑪⑫ | ||
18 | 8 | 18 | 牝3 | 55.0 | 横山和生 | 美 小笠倫弘 | 424(-2) | 1.34.4 | 3 1/2 | 100.5 | 13 | 36.4 | ②③ |
ラップタイム | 12.1 - 10.4 - 11.5 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.1 - 22.5 - 34.0 - 45.9 - 57.6 |
後半 | 58.1 - 46.2 - 34.5 - 23.1 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 3 | 160円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 3 | 110円 | 1番人気 |
9 | 310円 | 5番人気 | |
14 | 330円 | 6番人気 | |
枠連 | 2-5 | 1,160円 | 6番人気 |
馬連 | 3-9 | 1,280円 | 5番人気 |
ワイド | 3-9 | 560円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
3-14 | 570円 | 5番人気 | |
9-14 | 2,540円 | 25番人気 | |
馬単 | 3-9 | 1,520円 | 5番人気 |
3連複 | 3-9-14 | 4,750円 | 13番人気 |
3連単 | 3-9-14 | 13,220円 | 27番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年の桜花賞の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は水曜日から金曜日にかけて72ミリの降水を観測。土曜日の深夜~未明にも数ミリの雨が降り、芝コースは終日渋い状態(JRA発表は重→稍重)でレースが行われた。土曜日の朝におけるJRA測定のクッション値は9.0。前週の土曜日と日曜日の朝が9.7~9.8だったので、数値的には軟らかい方向に推移している。
土曜日施行の芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、8、5、1、2番手。これだけを捉えると先行主導のように思えるが、3着には10番手通過馬の食い込みも見られる。上がり3ハロン最速馬も【2.1.1.1】と堅調であり、前後の偏りが比較的少ない馬場と判断してもよさそうだ。
枠順に関しては内めが優勢。土曜日に行われた芝競走5鞍の3着以内馬15頭のうち、約半数の7頭を1~3枠の馬が占めている。外めの6~8枠から複勝圏入りした馬は、いずれも4角5番手以内の先行~好位組。外めの枠を引いた中団~後方勢は、ロスの多い立ち回りを強いられるせいか、苦戦を余儀なくされていた。
日曜日の予報は晴れベース(9日7時の時点)。順調なら桜花賞は良馬場(JRA基準)施行となろう。馬場の乾燥が進むにつれ、速い上がりの要求度が高くなれば、外差しの優位性が多少なりとも増す可能性はある。とはいえ、今週からのA→Bへのコース替わりを考慮すると、傾向が激変するとも思えない。少なくとも、道中で外めを追走、なおかつ4角過ぎから外をブン回す待機勢が上位を占めるような状況にはならないはずだ。
それゆえ土曜日に行われた阪神牝馬Sの結果が示す通り、馬場の内めを上手に立ち回る先行型や、道中で内~中を回りつつ脚をためる差し馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。枠順については、やはり内め(1~3枠あたり)に対する警戒を強めたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
なお、2021、2022年と桜花賞がA→Bのコース変更週に組まれた、直近2回はともに良馬場(JRA発表)での施行。この2回における3着以内馬6頭の前走馬体重を確認すると、いずれも460キロを超えていた。それなりの時計を求められるコンディションの場合は、相応の馬格が必要ともいえる。
また、近2走内に重賞での好走経験(3着以内)を持つ馬が存在感を放っているのも、近年における桜花賞の特徴のひとつ。過去2年の1~3着馬は、例外なくこの条件をクリアしている。先述した馬格とセットで押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで、先述した要点(1~3枠+前走馬体重+近走実績)を満たしているのは、③リバティアイランド、⑤ハーパー。よって当欄では、これら2頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×関西エイト「ミッキ」が桜花賞を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) ミッキ(関西エイト) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する新連載「プロ予想家最速予想」。第10回は桜花賞についてにしのけいごプロ・シムーンプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【にしのけいご】―西野圭吾 RETURNS ~2度プロになった男!
一度、プロ予想家から一般予想家へ転落するも、不屈の闘志で復活。“大局観”+独自指数の組み合わせで飛躍的な回収率向上を成し遂げた、にしのけいごプロに桜花賞についてお聞きしました。
―競馬に興味をもったきっかけを教えてください。
父親の影響ですね。中学生の頃で、競馬中継を見ながら、親父と一緒に予想していました。
―その勢いのまま、20歳を越えてから本格的に馬券人生スタートでしょうか。
いや、仕事を始めてから7、8年はやってなかったですね。30歳くらいから、Excelを使ってデータを集計したりという感じです。そのタイミングで、ウマニティにも登録しました。
―プロを目指して登録したんですか。
考えてなかったですね。ただ、上手くなりたかっただけです。上のクラスへ行きたいなあくらい。その流れでプロテストを受けて落ちたんですけど、10年くらい前はセミプロというのがあって、セミプロからプロへという流れでした。
―ありがとうございます。レースへアプローチする方法として、“大局観”という言葉を使用されていますが、“予想の核になるポイント”というイメージですかね。
そうですね。レースごとに、能力主体か、展開主体か、ローカル戦だと一人だけ巧い騎手がいたりするので、そこを中心に考えるのべきなのかという。“大局観”は、“細かい駒の動き”ではなく、全体の成り行きに対する見解の意味で、将棋でよく使われる言葉です。私の競馬予想では、レースへのアプローチが“大局観”で、指数を使った出走馬間の能力比較が、“細かい駒の動き”にあたります。
―よくわかりました。では、今年の桜花賞の“大局観”はどのあたりでしょう。
“大局観”になるかわからないですけど、阪神JFとチューリップ賞のレベルが低いと思っているので、それ以外から狙いたいという考えですね。
―おお。ひとまず、阪神JFとチューリップ賞を、なぜ低レベルと考えるのかを教えていただけますか。
阪神JFは、速い流れのわりに走破時計が遅い。あと、ラスト2ハロンが12秒台。なかなか、そんなマイル戦ないんですよね(笑)。みんな、止まってるという。チューリップ賞は、スローの前残りで、走破時計も遅く、ラスト1ハロン11秒9とかだったと思うんですけど、時計が遅いわりにラストがかかっているので。
―なるほど、言われてみれば。ええ…となると、どの組が有力になりますか。
クイーンC組です。レースレベル的には、アカイトリノムスメの年と同じくらいに考えていて、通常レベルではあるんですけど、今年であれば、クイーンC組かなという判断です。
―クイーンC組のなかでは、勝ち馬を素直に上に取りますか。
はい、ハーパーを上に取りたいと思っています。ただ、馬体重を減らしていたんで、そこは心配ですが…。反対に言うと、馬体重を減らしているなかでも勝ったという。あと、パドックで二人で引いていたと思うんですよ。未勝利戦の時は一人で引いてたんですけど。そういう状況で勝ったのも評価できます。
―阪神JFを勝って、抜けた人気になりそうなリバティアイランドは、想定オッズが示すほど強くないという見立てですかね。そうですね。アルテミスSも、しまいの脚はしっかりしてましたけど、走破時計は遅いですし、いちゃもんはつけられるかなと。ハーパーか、ライトクオンタムなら勝てるんじゃないかと考えています。
―ライトクオンタムの新馬戦は逃げ、シンザン記念は差す形で連勝ですが、どちらが合っているとみていますか。
どっちでも大丈夫だと思いますよ。ライトクオンタムは、前走4角くらいでちょっと外に張ってる感じはあったので、右回りの方があってるかもという期待値込みです。ハーパーとライトクオンタムなら、ハーパーの方が上ですね。
―荒れそうな気がしてきました。桜花賞、オークス、秋華賞と続きますが、買うなら桜花賞でこそ、という馬がいれば教えてください。
シングザットソングなんかはそうだと思いますね。前走はいつもゲートを出ないのに、ポンとゲートを出て、行きたがってなんとか勝ったみたいな競馬なので、壁を作れればパフォーマンスは上がるとみています。ただ、フィリーズレビューのレベル自体は通常くらいかなと。
―穴っぽいところで注目している馬はいますか。
穴っぽいところだと、コンクシェル。前走のアネモネSは、馬体が減っていて、ブリンカーをつけても行きっぷりが悪かったですけど、しまいだけの競馬で2着。これが、馬体を戻して、ブリンカーの効果が出れば、面白いかなと。
取材後記:阪神JF&チューリップ賞低レベル説がハマると大波乱も。コンクシェルは楽しみだなあ、ぶち抜いてほしいですね。
【シムーン】―元馬乗りの感性が創る芸術予想
育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身を見込める馬を狙い当てるシムーンプロに桜花賞についてお聞きしました。
―今年の桜花賞予想で核になるポイントからお願いします。
一頭断然人気になりそうな強い馬がいるので、その馬の扱いがポイントですよね。
―ネット上の想定オッズではリバティアイランドの1強、あるいはライトクオンタムが近接して、3番人気以下は大きく離れるような形が多く見受けられます。1強とお考えでしょうか。
能力自体は、リバティアイランドが一枚上だと見ています。
―一枚上というのは、牝馬三冠まで視野に入るレベルですかね。マイラーっぽい感じにも映ります。
リバティアイランドはお母さんが2000mのG1を勝っていますし、マイル~中距離で決め手を生かす競馬がベストだと思います。オークスの2400mとなるとどうかですが、極端に折り合いを欠くことは無さそうですし、世代戦なら能力でこなすのではないでしょうか。
―仮にリバティアイランドが凡走するとなれば、どのような展開が想定できますか。
フルゲートで極端な内枠に入った場合は、捌き遅れで差し損ねの可能性はありますよね。実際アルテミスSは3番枠からで負けていますし。これまでは全てのレースで直線外に出して追い込んできていますから、内を突かなければならない状況で伸びて来るかはまだ未知です。極端な内枠に入らなければ中心視できます。
―なるほど、枠順に注目ですね。2人気はライトクオンタムになりそうですが、今回のメンバーに入ったときの能力的位置づけを教えてください。
前走は少頭数でもあり、レースレベルがそんなに高くなかったと思うんですよね。外に逃げ気味の走りだった事もあり操縦性の悪さも気になります。G1で通用する能力があるかはここが試金石ではないでしょうか。
―逃げか、差しかだと、どちらが合うとみていますか。
ディープインパクト産駒で末脚を生かす競馬が合っていそうですが、フルゲートでG1となると前走のようには行かないと判断します。危険な人気馬の扱いです。
―シンザン記念のレベルはそこまでなんですね。ほかに危険だと思う馬がいればお願いします。
人気しないかもしれませんが、モズメイメイのここ2戦は武豊騎手の力で楽逃げスローに落としての連勝なので、乗り替わりでG1の流れでは厳しいと思います。
―ありがとうございます。高評価のリバティアイランドにアルテミスSで先着したラヴェルですが、阪神JFでは4番人気11着でした。前走の敗因と、巻き返しの可能性についてお聞かせください。
前走の敗因は、出遅れと折り合いを欠き気味の走りですよね。何より、デビューから3戦いずれも出遅れています。それで重賞を勝っているので大したものなんですが、G1となると出遅れ癖が改善されてこないと、上位争いまでは厳しいと思います。
―すっと出てくれるといいんですけどねえ。トライアルに話を移すと、フィリーズレビュー組は例年苦戦傾向にあります。個人的に勝ち馬シングザットソングは、速い流れを先行して押し切る強い競馬に見えました。桜花賞で好走の余地はあるでしょうか。
仰るとおり、前走は強い競馬でした。フィリーズレビュー組が桜花賞で苦戦傾向なのは、1600mでもちょっと長いという馬が、フィリーズレビューに多く出るからですよね。ただ、シングザットソングはそういうタイプではなく、距離が伸びても大丈夫です。2~3走前は出脚が良くなく、最後方から追い込む競馬でしたが、前走でスタートを決めて前目で競馬出来たのが収穫大です。この競馬が出来れば桜花賞でも通用するはずですよ。フィリーズレビュー組だからと舐められるようなら、狙う価値はあります。
―これは楽しみです。チューリップ賞は、前々での決着になった印象ですが、この組から狙って面白い馬がいればお願いします。
ドゥーラを見直したいですね。スムーズさを欠いて、ムチを一発も使えませんでしたから。札幌2歳Sを勝った時は、外に出してムチを打って良い反応をしていましたからそれが出来なかったチューリップ賞は参考外です。穴として面白いと思います。
―最後に、名前の挙がらなかった馬で、注目馬がいればお聞かせください。
コナコースト。私は鮫島克駿騎手が一番好きな騎手なので、初G1勝利の時は是非とも馬券を取りたいと思っているんですよ。コナコーストはノーチャンスな馬ではないので、楽しみはありますね。
取材後記: 私も鮫島騎手大好きなんですよね。角田大河騎手、デムーロ騎手との3強です。学生時代同じクラスなら、ルメール騎手よりデムーロ騎手と友達になると思います。すみません、コナコーストに期待しましょう。
以上、プロ予想家2名の桜花賞への見解と注目馬を紹介しました。今回はわりと両者で見解が分かれましたね。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われる桜花賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ブトンドール【C】
栗東坂路単走。回転鋭い脚さばきの一方で、手前替えが不器用なところは相変わらず。走りがこぢんまりと映るのも気になるところ。ラストこそ脚を伸ばしていたが、前回から1ハロンの距離延長、それもG1に臨むことを考えると、何かしら不安を覚える内容だった。
②ライトクオンタム【B】
栗東CW単走。当該週は近2戦と同じく、半マイルから息を整える程度の調整。華奢な馬体の割に完歩が大きく、四肢のさばきも素軽い。身体も比較的柔らかく使えている。派手さはないが、それなりに態勢を整えてきた印象を持つ。
③リバティアイランド【A】
栗東CW併走。1週前は粗い面が目についたが、今週はところどころ修正し、より促しに対する反応が良化。タメと脚を使う場面のメリハリがしっかりついている。ストライドは大きく、フットワークの弾力性も十分。きちんと追えば弾けそうな余韻を残しているのもいい。上々の仕上がり。
④ドゥアイズ【A】
栗東CW併走。鞍上と息を合わせて、折り合いはスムーズ。身のこなしが柔らかく、バランスのとれたストライド。前回の中間時より体幹がしっかりしており、集中力も増している。そのぶん、操作性が良くなった印象。好調だろう。いい雰囲気で本番に臨めそうだ。
⑤ハーパー【B】
栗東CW併走。四肢の可動域こそ狭く映るが、もともとそういう馬。深刻に捉える必要はない。1週前よりも脚さばきは素軽く、走りのバランスは良くなっている。もう少し反応が鋭くなれば言うことなしだが、全体的に見ればキビキビと動けている印象。及第点の仕上がりと判断したい。
⑥モズメイメイ【B】
栗東坂路併走。トビは低めだが、四肢のさばきは力強く、手前変換もスムーズ。1週前と比べれば抑えもきいている。完歩がそれほど大きくない走りゆえ、相手強化のG1で決め手勝負になるとどうかも、状態自体は決して悪くない。この馬なりに順調と捉えてもいいのではないか。
⑦コンクシェル【C】
栗東CW併走。コーナーでの走りは悪くなかったのだが、直線を向いて手前を替えてからの動きがひと息。促しに対する反応が薄く、なかなかギアが上がらない。良くも悪くも淡々と駆けている印象。G1で勝ち負けに加わるには、もう一段階上の変わり身が欲しい。
⑧キタウイング【B】
栗東CW併走。身のこなしが柔らかく、しっかりとした脚どり。低い重心を保ち、整ったフォームでリズム良く走れている。もう少しラストの鋭さがあれば文句なしだが、好調時の雰囲気に近づきつつあるのは確か。侮れない存在だ。
⑨コナコースト【B】
栗東坂路単走。ラスト重点の内容ながら、回転のいいフットワークでキビキビと登坂。鞍上の促しにも、きちんと対応している。前回の最終追いと比べて、肩の出が若干窮屈に映るが、それでも1週前よりはスムーズになっている。まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑩エミュー【B】
栗東CW単走。時折、推進力が上に逃げ加減の完歩こそ見られるが、四肢のさばき自体は素軽く、手前替えもスムーズ。鞍上の促しに対する反応も悪くなかった。大きな上積みまではどうかも、前回のデキを下回るということはない。
⑪シンリョクカ【A】
美浦南W併走。3頭併せの真ん中で両サイドから圧を受けながらも、集中力を保って余力十分の走り。1週前より重心が下がり、体の使い方も良くなった。地面をしっかり掴んでいる点もいい。制御もしっかりときいている。好気配。
⑫シングザットソング【C】
栗東坂路単走。左右にブレ気味のフォームで登坂。ラストで手前を戻した点もいただけない。ただ、四肢の回転力は高く、力強さも十分に窺える。完成度が低い走りではあるものの、備えた脚力は相当。見映えが悪いため、判定はCにとどめておくが、不気味な1頭ではある。
⑬ドゥーラ【B】
栗東坂路単走。サッと流す程度の内容。体を持て余し気味で、後肢に若干の甘さを感じる。ただ、前さばきは力強く、しまいの反応も悪くなかった。判断に悩ましいが、上々の動きを披露した1週前追い切りを加味しての、B判定としておきたい。
⑭ペリファーニア【B】
美浦南W併走。直線途中で手前を戻した点はいただけない。ただ、弾力性と力強さを兼備したフットワーク、大きなストライドは間違いなく一級品。もう少し左手前で踏ん張ることができていれば、文句なしのA判定だった。
⑮ジューンオレンジ【B】
栗東坂路単走。直線の序盤こそ急くような面を出したが、その後はリズム良く登坂。1週前にクリアできなかった手前変換も上手にこなしていた。前肢を有効に使った力強い動きをみるに、疲れやデキ落ちはなさそう。テンションを維持できれば、ここでも台頭の余地はありそうだ。
⑯ムーンプローブ【B】
栗東坂路単走。ブレが少ない安定感のあるフォームで登坂。脚元の動きも力強い。ただ、気合乗りが良過ぎて鞍上は抑えるのにひと苦労。見た目以上に制御は大変そう。このあとのケアやガス抜きが上手くいくかどうか。当日の気配をしっかりチェックしたい1頭ではある。
⑰ラヴェル【B】
栗東坂路単走。微調整程度の内容。終始右手前だったが、鞍上は意に介していないし、1週前はスムーズに替えていた。それゆえ、過度に気にする必要はない。上々の動きを披露した、1週前の気配を上手にキープしている様子。あとは実戦に行っての折り合い次第。それが焦点となろう。
⑱トーセンローリエ【C】
栗東坂路併走。栗東の環境に慣れていないのか、やや集中力を欠く走り。とはいえ、脚さばきは力強く、反応も1週前より向上している。まだ良化余地を残しているが、このひと追いでグンと上向く可能性はある。判定はCとするが、当日の気配次第では見直しの必要があるかもしれない。
エミュー・和田郎調教師「3月31日に栗東へ。最終追い切りもイメージどおりに消化できた」
キタウイング・杉原騎手「状態は上向き。根性があるので、最後の脚を引き出せるかどうか」
コナコースト・鮫島駿騎手「先週やって今週で態勢は整った。立ち回りのうまさを生かしたい」
コンクシェル・清水久調教師「思いどおりの調整ができている。追い切りも上々の動きだった」
ジューンオレンジ・長谷川調教師「反応を確かめ、動きも良かった。時計以上に内容がいい」
シングザットソング・高野調教師「前走はまともにゲートを出たのが勝因。スムーズな競馬を」
シンリョクカ・吉田豊騎手は「いい動きで状態は心配ない。相手は強いが、どこまでやれるか」
ドゥアイズ・庄野調教師「馬体、メンタル面とも成長している。同じ馬に2度は負けていない」
ドゥーラ・高橋康調教師「先週までしっかりやったので流す程度。理想のラップで走れていた」
トーセンローリエ・小笠調教師「様々な形の競馬で課題を克服。いい成長曲線を描いてきた」
ハーパー・友道調教師「軽い走りでフットワークが大きい。勝負根性がストロングポイント」
ブトンドール・池添調教師「調整パターンを変え、しっかりめに。パワフルな走りだった」
ペリファーニア・横山武騎手「動きは言うことなし。のどについては舌を縛る効果があれば」
ムーンプローブ・上村調教師「レース間隔が詰まっているのでソフトな調整。順調にきている」
モズメイメイ・音無調教師「オーバーワークを避けた。逃げ癖がついていないかがポイント」
ライトクオンタム・武幸調教師「普通に出てほしいのでゲート練習をした。良馬場でやりたい」
ラヴェル・安藤助手「リラックスさせることに重点を置いた調整。うまく噛み合えば」
リバティアイランド・中内田調教師「470キロくらいで出走できそう。ギアチェンジがすごい」
(夕刊フジ)
2013年以降(過去10年)の所属別成績は、美浦【4.1.4.55】、栗東【6.9.6.93】。勝率は前者、連対(2着以内)率では後者がリードしている。ただし、美浦所属馬の2着連対圏入りは、芝マイル重賞3着以内からの参戦馬のみ。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑧キタウイング ⑩エミュー ⑱トーセンローリエ
2013年以降、前走でチューリップ賞、フィリーズレビューのどちらかに出走していた馬が1~2着馬20頭中13頭を占めている。これ以外の2着連対圏入りは、前走が芝1600mであることが最低条件で、G1であれば3着以内、G3は2着以内、OP特別の場合は1着と着順にも縛りがつく。気に留めておきたい傾向のひとつだ。
(減点対象馬)
⑦コンクシェル ⑩エミュー ⑰ラヴェル
2013年以降の2着以内馬20頭のうち、12頭が前走2着以内。残りの8頭はいずれも、前走でチューリップ賞または2歳G1に出走していた。別路線の前走3着以下敗退馬は、疑ってかかりたい。
(減点対象馬)
①ブトンドール ⑮ジューンオレンジ
2013年以降の2着以内全馬が、前走で単勝5番人気以内の支持を集めていた。人気薄激走後および低評価凡走後の馬は、過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
⑤ハーパー ⑥モズメイメイ ⑦コンクシェル ⑨コナコースト ⑪シンリョクカ ⑮ジューンオレンジ ⑯ムーンプローブ
2013年以降の2着以内馬の戦績を掘り下げると、20頭すべてに東京か京都か阪神、かつ芝のOPクラスにおける連対(2着以内)歴があった。京都開催がなかった(2020年11月2日より開催休止)、昨年もこの傾向を踏襲している。今年も東京、阪神のOPクラス連対(2着以内)経験馬を優先したほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
②ライトクオンタム ⑦コンクシェル ⑧キタウイング ⑩エミュー ⑬ドゥーラ ⑭ペリファーニア ⑮ジューンオレンジ ⑱トーセンローリエ
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U指数ユーザーからすると、この桜花賞は完全なるボーナスレースと言うことができる。直近5年で二桁順位の馬券絡みは1頭のみ。そのうえ、5年中4回は5位以内の馬が2頭以上3着以内に入っているからだ。全体的に人気サイド決着の多いレースゆえに超高配当は望みづらいものの、そのぶん当てやすいと考えることができる。U指数上位勢を中心に、しっかり攻略していきたい。
本命候補は、堂々トップにランクされている③リバティアイランド(92.2)。2走前のアルテミスSは直線で前があかない不利もあり2着に敗れたが、デビュー戦ならびに前走の阪神JFは非常に強い勝ち方だった。世代トップクラスの能力の持ち主であることは間違いなく、牝馬に限ればナンバーワンとみるのが妥当だろう。ここは不動の中心と判断する。
2番手に挙げるのは、2位④ドゥアイズ(91.9)。レースぶりのインパクトはリバティアイランドには劣るも、安定感のあるこれまでの足跡は光るものがある。この馬も外せない。
以下、高指数のわりに人気にならない気配の4位⑨コナコースト(90.7)と、2戦2勝で底知れないポテンシャルを感じさせる5位タイ②ライトクオンタム(89.8)をマークしておく。
昨年はドゥラメンテ産駒の7番人気スターズオンアースがハナ差の接戦を制して重賞初制覇をG1で達成。同馬は父系祖父がキングカメハメハとなるが、18年アーモンドアイ(父ロードカナロア)、20年デアリングタクト(母の父キングカメハメハ)、21年ソダシ(母の父キングカメハメハ)と近年はキングカメハメハの孫世代が勝ち馬として名を連ねる。
ほか、ディープインパクトは種牡馬として桜花賞最多となる5勝を記録しており、直近2年は21年3着ファインルージュ(父キズナ)、22年2着ウォーターナビレラ(父シルバーステート)、22年3着ナムラクレア(父ミッキーアイル)と後継種牡馬の産駒も活躍が目立つ。
リバティアイランドは、父ドゥラメンテ×母ヤンキーローズ(母の父All American)。母は豪2歳&3歳牝馬チャンピオンの肩書きを持つが、それは本馬の完成度が高い馬体を見ても頷ける。また、父系と母系でSex Appealの血脈を持つキングカメハメハ系という観点では、18年1着アーモンドアイを想起させる配合でもある。日本ではビコーペガサスやシンボリグランが出た短距離質な母系なので、高速馬場のスピード勝負は望むところだろう。
ライトクオンタムは、父ディープインパクト×母イルミナント(母の父Quality Road)。幾多のG1馬を送り出してきたディープインパクトだが、種牡馬としての初G1制覇は11年桜花賞だった。シンザン記念で好走した本馬の戦歴は、11年1着マルセリーナや12年1着ジェンティルドンナを想起させるだけに、おのずと期待も高まるところだろう。同産駒は現3歳世代がラストクロップとなるが、偉大な父だけに最後にも大仕事をやってのけそうだ。
シンリョクカは、父サトノダイヤモンド×母レイカーラ(母の父キングカメハメハ)。直近3年で同じ母の父となる馬から2頭の勝ち馬が誕生。同様に近年はディープインパクトの後継種牡馬が上位を賑わす勢いもあり、新種牡馬が箔を付けやすい傾向からも注目に値する存在といえるだろう。本馬は伯父にダノンシャーク、半姉にインターミッションとマイル実績豊富な一族で、キャリア1戦の身でG1連対を果たした実績もフロック視はできない。
編集部(以下、編) 2023年のクラシックが始まります。
新良(以下、新) いよいよですね。古馬G1もいいですが、全馬に一度しかチャンスがない3歳クラシックはいっそう気持ちが引き締まりますし、ワクワクもします。
編 まずは桜花賞。トップジョッキーがお手馬とともに臨むケースの多い3歳クラシックは乗り替わりが少ないですが、そのぶん的中させたときの喜びもひとしおでしょう。
新 リバティアイランドをはじめ、ライトクオンタムやドゥアイズなど、上位人気が予想される面々の多くが継続騎乗。的中へのハードルは高いかもしれませんが、乗り替わりのなかから最も上の着順に来る馬、それも馬券に絡んでくれる馬を指名したいです。
編 昨年、新良さんは乗り替わりのスターズオンアースを推奨し、しっかり勝ってくれましたからね。今年もあるかもしれないですよ。
新 ありがとうございます。確かに昨年はオイシイ思いができました。これは昨年も伝えたことなんですが、継続騎乗が多いクラシックのなかで、桜花賞は乗り替わりの活躍が比較的目立つレースなんです。
編 そうでした、そうでした! 今年も前向きに攻めていきましょう。
新 はい。2年連続して的中をお届けすることができたら最高ですね。
編 では、気になる結論をお聞かせください。
新 川田将雅騎手からルメール騎手に乗り替わる⑤ハーパーを狙います。
編 川田騎手にはリバティアイランドという強力なパートナーがいますから、これは既定路線の乗り替わり。陣営としては、川田騎手を手放すのは痛かったと思いますが、なんとルメール騎手が空いていました!
新 そうなんですよ。ハーパーを管理する友道調教師も「ルメールなら納得」といったところではないでしょうか。
編 そして、川田騎手からルメール騎手への乗り替わりと言えば……。
新 昨年のオークスのスターズオンアースですよね。この乗り替わりは超強力で、ほかにもいくつも好走事例があります。
編 川田騎手が乗れなくても、ルメール騎手でいくということは、それだけその馬に対する期待が大きいということですもんね。
新 友道調教師の本気度はかなり高いと思います。
編 ルメール騎手にほとんど穴はありませんが、いちおうコースに関するデータを紹介していただけますか?
新 阪神芝1600mのコース勝率は17.1%で、川田騎手に次いでメンバー中2位。関東が主戦場になっているため騎乗数が少なく、なおかつ人気薄に跨るケースも増えている状況下におけるこの数字は、かなりのハイアベレージと評価することができます。昨年は12.2倍の馬でも勝っていますからね。人気薄でも侮れません。
編 となると、注目はハーパー自身ですね。相手は一気に強くなりますが。
新 成長力のあるハーツクライ産駒なので、あっと言わせる可能性はゼロではないと思います。晩成傾向にあるハーツクライ産駒は、かつて桜花賞では成長が間に合わずに苦戦するケースも多かったのですが、サリオスあたりを境に、近年ノーザンファームはハーツクライ産駒の早期育成に成功しています。ハーパーにも、そのノウハウは活かされていることでしょう。
編 新馬戦は取りこぼしましたが、その後は2連勝。さらなる上昇に期待できるということですね。
新 チャンスは十分にあるでしょう。桜花賞は人気の2歳女王が敗れ、別路線組が一気に頭角を現すことの多いレースです。1番人気が勝利したのは2014年のハープスターが最後で、過去10年で阪神JFと桜花賞をともに勝ったのはソダシしかいません。
編 つまり、リバティアイランドで絶対というわけではないと……。
新 私はそうみています。もちろん、切るわけにはいきませんが、あわやの敗戦を視野に入れた馬券を買うのもアリなのではないでしょうか。
編 リバティアイランドが敗れたら、配当は一気に跳ね上がります。
新 この最強の2歳女王を負かすのがハーパーであってほしいです。ルメールマジックに期待しましょう!
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皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、優駿牝馬(オークス)とともに“3歳クラシック”の一角を成すレースであり、牝馬三冠の一冠目に数えられる。仕上がりの早さとスピード能力が問われる一戦で、過去に多くの快速牝馬たちが栄冠を勝ち取ってきた。この桜花賞だけでなく、約1カ月半後に開催される優駿牝馬(オークス)、秋に行われる秋華賞(1995年以前はエリザベス女王杯)の3タイトルをものにし、これまでに“牝馬三冠”の称号を手にしたのは、1986年メジロラモーヌ、2003年スティルインラブ、2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナ、2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクト、2023年リバティアイランドの7頭。ほか、第35回(1975年)は単勝1.1倍の断然人気を集めたテスコガビーが2着馬に1秒7秒という大差をつけて勝利。第50回(1990年)の勝ち馬アグネスフローラ、第53回(1993年)の勝ち馬ベガは、繁殖にあがってからも優秀な成績を残し、母として複数頭のG1ホースを出した。阪神競馬場が改修されて直線距離が延びてからは鮮烈な追い込み勝ちも見られるようになり、第69回(2009年)のブエナビスタ、第74回(2014年)のハープスター、第76回(2016年)のジュエラーらが、目の覚めるような直線一気を決めて先頭でゴール板を駆け抜けている。