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桜花賞 G1

日程:2024年4月7日()15:40 阪神/芝1600m

桜花賞データ分析

コース図阪神芝1600m

牝馬クラシック第一弾。近年はトライアルを使わない臨戦過程がトレンドで、トライアル不出走馬が2018年から6連勝中と、トライアル組をしのぐ活躍を見せている。とはいえ、前走でチューリップ賞フィリーズレビューのどちらかに出走していた馬が2014年以降の1~2着馬20頭中12頭を占めているように、トライアル組が主力を担う存在であることに違いはない。なお、非トライアル組の2着連対圏入りは前走が芝1600mであることが最低条件で、G1であれば3着以内、G1以外の重賞は2着以内、OP特別の場合は1着と着順にも縛りがつく。その点には注意が必要だ。また、前走の人気もポイントのひとつ。2014年以降の1~2着全馬が、前走で単勝6番人気以内に支持されていた。人気薄激走後および低評価凡走後の馬は、疑ってかかるべきだろう。桜花賞の舞台となる阪神芝1600mは、最後の直線が長いうえに急坂もある。ハイレベルのスピード持続力を要求されるコースだ。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
上位人気同士で堅く決着したかと思えば、2015年のように1~3番人気がすべて複勝圏外に敗れる波乱も珍しくないのが桜花賞の大きな特徴。とはいえ、2014年以降の1~3番人気は【7.7.3.13】と及第点の成績を残しており、決して上位人気が弱いわけではない。なかでも、阪神ジュベナイルフィリーズ2着以内からの直行馬が2番人気以内に推された際は【2.2.0.0】のパーフェクト連対。また、前走チューリップ賞で1~2番人気に支持されていた馬が3番人気以内の場合は【2.4.2.4】と高確率で馬券に絡んでいる。人気サイドを狙うのであれば、阪神ジュベナイルフィリーズ連対馬や、チューリップ賞1~2番人気馬に的を絞ったほうが好結果につながりやすい。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 5-7-1-7 25.0% 60.0% 65.0% 48.5% 83.5%
2番人気 7-4-0-9 35.0% 55.0% 55.0% 142.0% 102.5%
3番人気 2-3-3-12 10.0% 25.0% 40.0% 54.5% 87.5%
4番人気 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0% 0.0% 38.0%
5番人気 1-0-5-14 5.0% 5.0% 30.0% 51.0% 95.0%
6~9番人気 4-4-6-66 5.0% 10.0% 17.5% 107.9% 86.0%
10番人気以下 1-1-3-172 0.6% 1.1% 2.8% 24.5% 41.4%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 3-2-1-2 37.5% 62.5% 75.0% 50.0% 82.5%
2.0~2.9倍 2-1-0-3 33.3% 50.0% 50.0% 95.0% 70.0%
3.0~4.9倍 7-6-0-5 38.9% 72.2% 72.2% 157.8% 122.2%
5.0~7.9倍 2-2-3-15 9.1% 18.2% 31.8% 49.5% 60.5%
8.0~14.9倍 3-4-5-35 6.4% 14.9% 25.5% 80.2% 77.7%
15.0~19.9倍 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0% 112.5% 90.6%
20.0~49.9倍 2-3-7-68 2.5% 6.3% 15.0% 105.3% 86.9%
50.0倍以上 0-1-2-157 0.0% 0.6% 1.9% 0.0% 35.5%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 4,080円 120円 884円
複勝 810円 110円 297円
枠連 7,470円 370円 1,807円
馬連 17,000円 370円 3,788円
ワイド 3,910円 200円 1,236円
馬単 45,330円 450円 8,557円
3連複 34,480円 830円 8,502円
3連単 233,390円 2,540円 53,082円

【脚質】
桜花賞のデータで最も注目したいのが、脚質別成績だ。別表では先行有利の印象が強いが、外回り1600mに生まれ変わった2007年を境にその傾向がガラリと一変する。2014年以降だけを見ても、1~3着馬30頭中18頭が4角を6番手以下で通過。うち12頭は10番手以下の馬で占められている。ゆえに、実際は「差し優勢」のレースと考えるべきだ。それを裏付けるのが、上がり上位馬の成績である。上がり3ハロンタイム順位が3位以内だった馬に限れば、トータル【6.5.4.18】と半数近くが馬券に絡み、低評価を覆す激走も少なくない。末脚のキレの鋭さがハイレベルで要求されるレース、それが桜花賞である。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0% 51.0% 65.0%
先行 7-5-5-58 9.3% 16.0% 22.7% 85.3% 63.7%
差し 5-9-11-139 3.0% 8.5% 15.2% 51.8% 69.9%
追込 7-5-3-83 7.1% 12.2% 15.3% 30.3% 49.0%

【枠順】
スタートから最初のコーナーまでの距離は長めで、3~4コーナーの距離も十分にあり、旧阪神1600mと比べて枠順の有利不利の差が少なくなった阪神外回り1600m。だが、外枠不利が緩和された一方で、内を走る馬が不利を受けやすくなり、力を発揮できない馬が多くなったのも事実だ。そうした傾向が最も現れているのが桜花賞。2014年以降、1~2枠の2着連対圏入りは、2番人気以内の支持を集めたG1ウィナーだけというありさまである。1~4枠で上位を独占する年もあるので、極端に内枠不利とは言い難いものがあるが、よほどの実績馬でもなければ、1~2枠を中心に据えた馬券は避けたほうが無難だろう。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 0-1-3-35 0.0% 2.6% 10.3% 0.0% 41.3%
2枠 2-0-3-34 5.1% 5.1% 12.8% 13.3% 43.3%
3枠 1-2-1-36 2.5% 7.5% 10.0% 25.5% 23.8%
4枠 4-4-0-31 10.3% 20.5% 20.5% 101.8% 60.5%
5枠 6-1-5-28 15.0% 17.5% 30.0% 142.0% 128.0%
6枠 0-2-3-35 0.0% 5.0% 12.5% 0.0% 38.3%
7枠 4-4-4-48 6.7% 13.3% 20.0% 108.8% 67.0%
8枠 3-6-1-50 5.0% 15.0% 16.7% 19.5% 84.3%

【血統】
2022年スターズオンアース、2023年リバティアイランドと、2022~2023年はドゥラメンテ産駒が2連覇を達成。それら2頭は父系祖父がキングカメハメハとなるが、2018年アーモンドアイ(父ロードカナロア)、2020年デアリングタクト(母の父キングカメハメハ)、2021年ソダシ(母の父キングカメハメハ)と、近年の勝ち馬の多くがキングカメハメハの孫世代であることは特筆に値する。ほか、2016年ジュエラー(父ヴィクトワールピサ)、2020年デアリングタクト(父エピファネイア)の勝ち馬2頭は初年度産駒となるが、昨今のリーディングを争うロードカナロアや稀代の名馬ディープインパクトも種牡馬としての初G1制覇が桜花賞であったように、期待の種牡馬が箔を付けるレースともいえるだろう(阪神芝1600mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。

◆同コース種牡馬別成績(阪神競馬場/芝/1600m/過去5年)集計期間:2019/03/31~2024/03/31

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 37-34-32-209 11.9% 22.8% 33.0% 44.0% 77.6%
2 ロードカナロア 22-24-24-200 8.1% 17.0% 25.9% 129.3% 85.6%
3 エピファネイア 18-18-16-132 9.8% 19.6% 28.3% 178.9% 100.6%
4 ハーツクライ 18-10-16-130 10.3% 16.1% 25.3% 94.7% 62.2%
5 ルーラーシップ 16-13-11-111 10.6% 19.2% 26.5% 80.5% 99.5%
6 キズナ 15-15-11-123 9.1% 18.3% 25.0% 90.1% 108.5%
7 モーリス 14-11-18-99 9.9% 17.6% 30.3% 101.3% 76.8%
8 キングカメハメハ 14-10-4-59 16.1% 27.6% 32.2% 71.5% 49.5%
9 ダイワメジャー 13-19-10-99 9.2% 22.7% 29.8% 100.2% 72.3%
10 ドゥラメンテ 12-4-3-89 11.1% 14.8% 17.6% 65.6% 41.9%

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