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東京では土曜メインに東京スポーツ杯2歳S(17日、GIII、芝1800メートル)が行われる。過去10年の勝ち馬からは、ディープブリランテ、ワグネリアンと2頭のダービー馬を含むGI馬7頭が誕生している出世レースだ。今年も楽しみな素質馬が顔をそろえた。
ディープインパクト産駒のルヴォルグ(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)は、10月28日のデビュー戦(東京芝1800メートル)で4馬身差の圧勝を飾った。最後までノーステッキで、上がり3ハロン最速の33秒6をマーク。510キロの巨体で後続をグングン突き放していく姿は迫力満点だった。「まだそんなに強い調教をしていたわけではないのにすごいね。レースぶりは桁違いだよ」と藤沢和雄調教師は絶賛。英国の名手、ライアン・ムーア騎手とのタッグも心強い。グランアレグリア(サウジアラビアロイヤルC)、シェーングランツ(アルテミスS)に続いて、藤沢和厩舎から世代3頭目の重賞ウイナーが誕生するか。
実績で上を行くのは、札幌2歳Sの覇者ニシノデイジー(美浦・高木登厩舎、牡)。レースの上がり3ハロンが37秒6を要する厳しい消耗戦の中、ハービンジャー産駒らしい息の長い末脚を発揮して勝ち切った。7日にはWコースで5ハロン68秒3-13秒0(直線追う)をマークし、古馬1000万下に3馬身先着と豪快に動いている。北海道シリーズとは一転した瞬発力勝負への対応がポイントになりそうだ。
カテドラル(栗東・池添学厩舎、牡)は2戦2勝。先行して、かつ速い上がりを使えるのが長所だ。中京芝2000メートルの新馬戦、野路菊Sと連勝して臨むのは昨年のワグネリアンと全く同じで、期待が高まる。
ヴェロックス(栗東・中内田充正厩舎、牡)は新馬戦を勝って挑んだ野路菊Sでカテドラルに半馬身及ばなかったものの、3着馬を3馬身も引き離していた。2戦ともに上がり3ハロン最速をマークしているだけに、東京の長い直線は歓迎だ。父ジャスタウェイが4着に終わったレースで雪辱を果たせるか、注目される。
地方の期待を一身に背負って出走するのがナイママ(川崎・河津裕昭厩舎、牡)だ。初めて芝に挑んだコスモス賞を制すと、続く札幌2歳Sでも早め先頭からクビ差2着に粘り込んだ。ホッカイドウ競馬から南関東への移籍初戦になるが、調整は順調に進んでいる。岡田繁幸オーナー&河津裕昭調教師のコンビだけに、2013年に2着だったプレイアンドリアルの雪辱もかかる。来春のクラシックに夢をつなげたい一戦だ。
新潟のデビュー戦で3馬身半差Vのホウオウサーベル(美浦・奥村武厩舎、牡)、ジョアン・モレイラが騎乗するディープインパクト産駒ダノンラスター(美浦・堀宣行厩舎、牡)、百日草特別を逃げ切ったトーラスジェミニ(美浦・小桧山悟厩舎、牡)など、他にも注目馬がめじろ押しだ。
★東スポ杯2歳Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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