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【日経新春杯】レース展望

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【日経新春杯】レース展望

 京都2週目の日曜メインはハンデGIIの日経新春杯(14日、芝2400メートル)。キタサンブラック引退後の中長距離路線を占う意味で重要な一戦になるが、昨年の1、3着馬が出走を予定しており、今年も有力だ。

 昨年Vのミッキーロケット(栗東・音無秀孝厩舎、牡5歳)は、その後未勝利。それでも、京都記念4着、京都大賞典4着、中日新聞杯2着とGII、GIIIではすべて掲示板を確保し、勝ち馬から0秒3差以内に奮闘している。掲示板を外したのは大阪杯(7着)、宝塚記念(6着)、天皇賞・秋(12着)のGI。切れ味勝負は分が悪く、展開が鍵になるが、GIIなら大崩れはしないはずだ。昨年の55キロから今年はハンデ57.5キロになるが、中日新聞杯から据え置きなら、問題はないだろう。

 昨年3着のモンドインテロ(美浦・手塚貴久厩舎、牡6歳)は、札幌日経オープンこそ快勝しているが、重賞ではひと息足りないレースが続いている。ただ、前走のチャレンジCは明らかに距離不足でありながら、後方から上がり3ハロン最速の34秒4の脚を使って4着まで追い上げた。昨年の56.5キロから0.5キロ増の57キロになるが、ミッキーよりはハンデが軽く、逆転の可能性も十分ある。京都も3戦して2勝、3着1回と得意な舞台だ。

 ソールインパクト(美浦・戸田博文厩舎、牡6歳)は格上挑戦だったアルゼンチン共和国杯スワーヴリチャードの2着に好走。もともと東京スポーツ杯2歳S3着、ホープフルS4着、京成杯4着の実績があり、古馬になってからも昨年の七夕賞で3着と善戦している。重賞好走は驚くことではない。勝ちきれないタイプだが、芝2400メートルは【1・0・3・0】の安定感。京都でも2着が2回と、コース適性もある。前走は53キロだったハンデが、今回は54キロになるが、充実している今なら再度好勝負になるだろう。

 展開の鍵を握るのはロードヴァンドール(栗東・昆貢厩舎、牡5歳)。前走の中日新聞杯は56キロで逃げて3着に踏ん張った。上位馬には決め手で劣ったが、マイペースならしぶといことを改めて証明した形だ。2400メートルは神戸新聞杯(9着)で1度経験しているだけだが、3歳時に京都芝2200メートルのメルボルンTを逃げ切っており、克服は可能なはず。むしろ、距離延長でゆったりと自分のペースに持ち込めれば、粘りが増す可能性もある。ハンデも前走と同じ56キロなら心配はない。

 芝2500メートルのグレイトフルSを快勝して波に乗るパフォーマプロミス(栗東・藤原英昭厩舎、牡6歳)も怖い存在。3走前の六社Sではソールインパクト(3着)に先着(2着)している。6歳にして初めての重賞挑戦だが、デビューが3歳9月という晩成型。キャリアわずか11戦なら、まだ成長が期待できる。ハンデも54キロと手頃だ。

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