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騎手時代に有馬記念3勝をマークした岡部幸雄氏(73)が年度総決算レースを騎手目線で分析。エフフォーリアを高く評価したうえで、人気薄の馬では府中牝馬Sで重賞初制覇を飾ったシャドウディーヴァとキセキを取り上げた。
最有力視されているエフフォーリアは(10)番枠に入った。内すぎず、外すぎずでいい枠だろう。
この馬はレースが上手で、特に素晴らしいのが最初の100メートルの走り。レースはゲート内での静止状態から一気に加速する。競走馬は体が大きいのでバランスを崩すケースも珍しくなく、リズムよく流れに乗るにはある程度時間がかかるが、エフフォーリアは最初の100メートルがどの馬よりもスムーズなのでその後が楽になる。騎手の意のままに動ける点も長所。だから距離の融通も利き、いい成績を残せる。
私が有馬記念で騎乗して勝ったシンボリルドルフ、オグリキャップが同様にレース上手だった。こういうタイプはコーナーが多く、直線も短い有馬記念のような舞台では非常に有利になる。
コンビを組む横山武騎手は今年、大ブレークし、エフフォーリアも完全に手の内に入れている。人馬ともに勢いがあるのは頼もしい。
昨年の覇者クロノジェネシスは調整が難しい帰国初戦のうえ、7着に敗れた凱旋門賞が道悪で非常にタフなレースだった。そのあたりの影響が気になるが、力量的に差はない。
昨年はレース史上初めて牝馬のワンツーフィニッシュとなった。近年の牝馬の強さを象徴する結果となったが、当時の2着馬サラキア的な存在がシャドウディーヴァ。サラキア同様、重賞で何度も好走しながら勝ちきれなかったが、2走前の府中牝馬Sで初制覇を飾った。惜敗が続いた馬が勝利をきっかけに強くなったケースは数多くある。前走のジャパンCは7着だったが、いつもと違って前につけての競馬だったので度外視できる。
鞍上の横山典騎手は大一番で人気薄のときほど怖いジョッキー。今回は息子2人が有力馬で参戦するのでこれも大いに刺激になっているはずだ。
菊花賞馬の活躍が目立つレースで、今年のタイトルホルダーも人気になっている。昨年に続いて枠順抽選を任された私が引いた枠は大外(16)番枠。スタート地点から最初のコーナーまでが短いので逃げ・先行型のタイトルホルダーには本来は不利な枠で横山和騎手には少々気の毒だったが、ハイペースでの逃げが予想されるパンサラッサが(2)番枠に入ったのはプラスだろう。こういうタイプが内枠にいると早めに縦長の展開になる傾向があり、距離ロスを抑えられるからだ。
4年前の菊花賞馬キセキも力はある。出遅れたり、暴走気味に逃げたりと消化不良のレースが長く続いているが、五分のスタートを切り、アクセルとブレーキをうまく操作して丁寧なレースをすれば、能力をフルに発揮できるはず。新コンビを組む松山騎手がどんなレースをするか興味深い。
★有馬記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
岡部幸雄(おかべ・ゆきお)
1948(昭和23)年10月31日生まれ、73歳。群馬県出身。67年3月に騎手としてデビューし、2005年3月の引退までに中央競馬でマークした2943勝は歴代2位。有馬記念は84、85年シンボリルドルフ、88年オグリキャップで3勝した。昨年、秋の叙勲で旭日小綬章を受章。週刊ギャロップで「名手の競馬学」を連載中。
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