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【朝日杯FS】レース展望

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【朝日杯FS】レース展望

 日曜の阪神メインは2歳ナンバーワンマイラーを決める朝日杯フューチュリティS(19日、GI、芝1600メートル)。先週の阪神ジュベナイルフィリーズに続き、直線の長い阪神外回りコースが舞台。3戦無敗のセリフォス、無傷の2勝馬4頭を含むハイレベルのメンバーが集結。見応えのある一戦になりそう。最優秀2歳牡馬のゆくえ、来春のビッグレースを占う意味でも目が離せない。

 新馬戦、萩Sと連勝しているダノンスコーピオン(栗東・安田隆行厩舎、牡)は「相当な素質を秘めています。今回はもちろん、先々まで楽しみの大きな素質馬です」と安田隆調教師が高く評価している器。3連勝で初の戴冠を果たしても不思議はないだろう。中間の調整も順調。目標の大一番に向けて、入念な調整を消化している。8日の1週前追い切りでは、栗東CW6ハロン81秒9-11秒7のタイムを余力を残してマーク。新コンビを組む松山騎手を背に軽快な走りを披露した。前走時よりも体を使えるようになっており、状態面は文句なしといえそうだ。折り合い面の不安がなく、ゴーサインが出てから確実に末脚を伸ばせる。前2戦に続き阪神外回りコース。きっちりと力を出し切れそうだ。

 いずれも芝1600メートルで3戦負け知らずのセリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡)。中京、新潟、阪神と、異なる競馬場で結果を残してきた点は、キャリアの浅い2歳だけに大いに強調できる。「全て勝ってくれているんですから、いうことがありませんね」と中内田調教師。最も馬場が傷んでいた最内から豪快に突き抜けた新潟2歳Sの内容から、パワーは相当なものがあるといえる。デイリー杯2歳Sでは、馬群の外を回りながら素晴らしい瞬発力を発揮。疑いようがないハイポテンシャルの持ち主だ。今回のテストの意味合いを持っていた前走で満点回答。競走条件は克服している。鞍上のC・デムーロ騎手も1週前追い切りに騎乗して感触を確認済み。好勝負が期待できる。

 ドウデュース(栗東・友道康夫厩舎、牡)は新馬戦に続き、アイビーSも勝利。着差はクビ差だったが、好位置を追走する形からしっかりと押し切った。前走がプラス12キロの506キロでの出走だけに、絞れればさらにパフォーマンスが上がるのは確実だ。レースセンスがあり、スッといいポジションを確保できるタイプ。距離が1ハロン短くなるが、難なく対応できるはず。全2戦の内容が示す通り、勝負強さもある。雄大なフットワークと前走内容を踏まえると、コーナーが大きく、直線が長いステージへの適性も高そう。立ち回りひとつで十分にチャンスはある。

 新馬戦、札幌2歳Sと連勝したジオグリフ(美浦・木村哲也厩舎、牡)は11月末から調教時計を出し始め、8日の1週前追い切りでは美浦南Wラスト1ハロン11秒8(5ハロン67秒6)を計時。きっちりと調教を重ねており、休み明けから動ける仕上がりにありそうだ。圧巻の走りで後続馬の追撃を封じ込めた札幌2歳Sの結果から、非凡な性能を感じさせる。初コース、レース直前の長距離輸送など、いくつかの課題はあるが、無視できない存在だ。

 芝1500メートルの新馬戦、芝1400メートルのききょうSを連勝しているドーブネ(栗東・武幸四郎厩舎、牡)は前向きな気性だけに、1600メートルの距離がポイントになるが、スピード自体は今回のメンバーに交じっても引けを取らない。ディープインパクト産駒で素質は確か。デビュー戦のように、リラックスして道中を立ち回れるようなら侮れない。

 秋明菊賞を逃げ切ったオタルエバー(栗東・中竹和也厩舎、牡)は、今度の顔ぶれなら4戦のキャリアは豊富な部類に属する。デビュー戦完勝時がマイル戦で、距離の不安はない。同型との兼ね合いが鍵だが、経験値を生かしての好走に注意したい。

 アルナシーム(栗東・橋口慎介厩舎、牡)は新馬戦を楽勝して挑んだ東京スポーツ杯2歳Sで6着。休み明けの影響か、引っ掛かったことを考えれば、よく踏ん張っているともいえる。力まず、末脚を生かすレースができれば浮上する可能性はある。

 デイリー杯2歳Sは4着だったが、新潟芝1600メートルの新馬戦を2歳コースレコードで制しているプルパレイ(栗東・須貝尚介厩舎、牡)、京王杯2歳S2着のトウシンマカオ(美浦・高柳瑞樹厩舎、牡)なども上位を狙える。

朝日杯FSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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