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日曜日に行われるジャパンカップの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①アーモンドアイ
前走後の初時計は11日。その4日後には、余力残しでレッドローゼスとサトノキングダムを一蹴する圧巻のパフォーマンスを示している。ゆえに、心配されていた体調面の不安は皆無とみていい。その後の調整も順調そのもの。18日には南Wで6F追いを実施、同じく南Wで行われた今週の追い切りでも、上々の伸び脚を披露した。少し力んでいるような感じも受けるが、鞍上に促されてからの鋭い反応をみるに、さしたる問題ではない。絶好の仕上がり。
②ハッピーグリン
11日に門別の本馬場でビッシリと追われ、5F62秒台、4F50秒割れの好時計を記録。屋内坂路に場所を移して行われた今週の追い切りでは、ラスト2F23秒4-12秒0の猛ラップを計測した。とはいえ、調教巧者の本馬にとって、この程度の走りは日常茶飯事。意欲的にメニューを消化している点は評価できる一方で、大きな変化が感じられないのも事実。加えて、北海道→東京の移動もクリアする必要があることを踏まえると、好パフォーマンスを望むのは酷かもしれない。
③サトノダイヤモンド
2週前、1週前と栗東CWで長めから追われ、マズマズのラップを計時。今週の追い切りはCWで4Fから併せ馬を行い、力強い脚捌きを披露した。3歳時のような柔らかい走りこそ見られないものの、春先の動きと比べると雲泥の差がある。前回の気配が良かったぶん、急上昇とまでは言い切れないが、好ムードであることは確か。それは、本追い切りを4F(昨年の春以来)で済ませたことに表れている。上位争いを意識できる状態とみたい。
④サトノクラウン
10月4日に前走後初時計を記録したが、体調が整わず一頓挫。同月28日から調教を再開し、本数を重ねているものの、単走かつ緩めの調整が主で、負荷をかけた内容が少ない印象。南Wで行われた今週の本追い切りでようやく併せ馬を消化したものの、しっかりと追われた割に時計が詰まってこない。稽古が実戦に直結しないタイプとはいえ、この中間の内容だけを鑑みると、走れる態勢にあるかどうかについては疑問符が付く。
⑤ミッキースワロー
帰厩後は南Dと南Wを交えて順調に調教を消化。2週前、1週前と南Wにて長めから追われ、キッチリと追走先着。同じく南Wで行われた今週の追い切りでも、及第点の時計を記録した。頭の高い走りは相変わらずの半面、悪癖である物見の程度を小さく止め、最後まで集中して駆け抜けている点は評価できる。気配は間違いなく前回以上。上位の一角に食い込んできても不思議はない。
⑥サンダリングブルー
22日に東京芝コースで行われた公開追い切りは、15-15程度の軽めの内容。とはいえ、翌日も馬場入りして前日より速いペースの調整を施し、上々の気合乗りを示している。少なくとも体調面の不安はなさそうだ。コースに慣らす、スイッチを入れる、という2段階の調教を消化している点については高く評価できる。動ける態勢にあると判断したい。
⑦サウンズオブアース
1週前に栗東CWにてメイチ追いを敢行。6F80秒ソコソコ、4F50秒割れのタイムを記録したが、内めを回ってのもの。攻め巧者だけに過度の評価はできない。同じくCWで実施した今週の追い切りについても、追われてからの反応の鈍さが目立ち、いい頃のような機敏な走りは見られなかった。今回は様子見が賢明だろう。
⑧キセキ
中2週→中3週のローテ、かつ今秋3度目の東上を控えながら、6日から栗東坂路にて連日のように15-15の調教を消化。11日には4F53秒1のラップを記録。栗東CWで行われた14日の追い切りではラスト1F11秒9の好ラップを馬なりでマーク、今週の本追い切りでもリズミカルな脚捌きを披露した。気配、乗り込み量ともに不足なし。前回以上のデキとみる。
⑨シュヴァルグラン
栗東CWで実施した1週前追い切りでは、自己ベストに近いラップを記録。併走相手に手ごたえこそ劣勢だったが、3頭併せでしっかりと負荷をかけた点は評価できる。半面、栗東坂路で行われた今週の追い切りの動きは微妙な線。鞍上の手ごたえの良さとは裏腹に、終いの伸び脚が鈍い印象を受けた。登坂途中までの四肢の回転力ならびに力強い踏み込みには目を見張るものがあるのだが……。悪くはないが良くもない、といったところか。連下の押さえ評価が妥当とみる。
⑩ガンコ
今週の追い切りは栗東坂路で実施。馬なりで4F53秒0を記録しているのだから、時計面の不足はない。ただし、好調時はラスト1Fを12秒台前半でまとめてくる馬。その点を踏まえると、終い(ラスト1F12秒7)の伸び脚が物足りない。春先の好調時と比べて、前進気勢に欠ける感は否めず、今回は見送りが正解だろう。
⑪スワーヴリチャード
この中間は栗東CWと栗東坂路を交えて丹念な調整。馬なり中心の内容ではあるが、天皇賞(秋)を終えたあとの10日後にタフなコンディション下のCWで6F82秒近辺、ラスト1F11秒台のラップを刻んでいる。ゆえに、デキ落ち&疲れはないものとみて差し支えない。1週前と今週の追い切りについても、折り合い重点の調整を施しているため、字面および見映えは良くないものの、我慢して最後まで走り切っている点は好感が持てる。この状態を維持することができれば、好勝負に持ち込めるのではないか。
⑫カプリ
最終追い切りは東京芝コースで行われ、長めから馬なりでマズマズの時計を記録。加速がつくまでに少し時間を要している印象を受けるが、欧州馬にありがちな重苦しさは感じない。テンションが上がることなく、力強い脚取りで走り抜けるさまはなかなかのもの。このひと追いで気合が乗ってくれば、怖い存在になるかもしれない。完全無視は禁物の1頭だ。
⑬ノーブルマーズ
今週の追い切りは栗東坂路で実施。全体時計は地味だが、この馬としては珍しい後傾ラップを記録している点に関しては高く評価できる。元来、坂路では動かないタイプだけになおさらだ。頭が高い姿は相変わらずの半面、四肢の可動域の広さと踏み込みの力強さは目を引くものがある。かなり状態は上がってきている印象で、醸し出す気配は上等の部類。勝ち負けまではともかく、宝塚記念(3着)並みのパフォーマンスなら十分に期待できる。
⑭ウインテンダネス
中2週と間隔は詰まるが、18日に栗東CWで上がり重点の調整を施しているように、体調面の不安はなさそう。とはいえ、最終追い切りの気配は今ひとつ。頭の高さが目立ち、追われてからの反応の鈍さも相変わらず。四肢の動きに力強さが戻りつつある点は好材料の半面、ガラリ一変という雰囲気には至らない。今回は足りないだろう。
ウマニティ重賞攻略チーム
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