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騎手時代に有馬記念を3勝した岡部幸雄氏(71)が、令和最初の年度総決算レースを分析した。一頓挫あり、中山が初めてなど未知数の部分があるアーモンドアイについては、名馬は条件を問わないと高く評価しながらも、多くの騎手はチャンスありとみてレースを進めると指摘。注目馬としてムーア騎手のキセキを挙げた。
アーモンドアイは発熱後に加え、中山、コーナー6回のレース、2400メートルを超える距離はいずれも初めて。条件を問わないのが名馬なので、高い能力で克服してしまう可能性が高いかもしれないが、多くのジョッキーはチャンス十分と思って臨むだろう。
有馬記念での最も新しい大番狂わせは2005年。大本命のディープインパクトが、それまでより前でレースをしたハーツクライを捕らえ切れず、2着に敗れた。世界的に番狂わせを起こすのは逃げ・先行型が多いというのが定説。今年は一昨年の菊花賞馬で、ムーア騎手と新コンビを組むキセキに注目している。
昨年は(14)番枠から逃げて5着。序盤に馬群が団子状態になり、先頭に立つまでに距離ロスがあったのが痛かった。
今年も外寄りの(11)番枠ながら、状況は違う。(15)番のアエロリット陣営が逃げ宣言をし、(12)番のクロコスミアも逃げ・先行型。中山芝2500メートルのようにスタート地点から最初のカーブまでが近いレースで逃げ・先行型が外寄りの枠にそろうと、まずスローペースになることはなく、縦長の展開になる傾向が強い。2、3番手でも問題のないキセキはスムーズに前につけられるだろう。
ムーア騎手は15日の朝日杯フューチュリティステークスで初めてコンビを組んだサリオスを、ゲートから積極的に出して好位を取り、スムーズなレースをして勝利に導いた。
ゲートから積極的に出して、動くべきところまで待たせる。折り合いを欠くリスクがある乗り方だが、これを簡単にやってのけるのは欧州のトップクラスならでは。キセキでも早めに好位をキープして十分脚をためさせるはずだ。
3000メートルの菊花賞を制した馬が過去10年で5勝しているように、近年の有馬記念はタフなレースになりがち。フィエールマン、ワールドプレミアにもあてはまるが、キセキにとっていい舞台といえる。
他にも魅力的な馬が多いが、サートゥルナーリアも奥が深いとみている。有馬記念はダービーと並んで場内の熱気がすごいレース。スタンドから離れているスタート地点にも北風が強いと大歓声が聞こえてくるほどなので、テンションが上がりやすいサートゥルナーリアにはこのあたりの克服が課題になるが、平常心で臨めればチャンスはあるだろう。
昨年、1番人気で2着に敗れたレイデオロは初めてブリンカーを着用するという点で興味深い。ブリンカーは集中力を持たせるため、視界を前方だけにする馬具。レイデオロのような気持ちが繊細なタイプには逆効果になるリスクがあるが、これが引退レースで人気もないので陣営は着用に踏み切ったのだろう。最近は走ることに飽きているような印象もあるので、起爆剤になるかもしれない。 (JRA元騎手)
★有馬記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
★21日のキセキ
僚馬サートゥルナーリアとともに午前11時42分、中山競馬場に到着。約6時間半の長旅にも疲れた様子はなく、元気な姿をみせた。清山助手は「もともと輸送に問題のない馬ですし、道中もおとなしかったです。馬体も完成しましたね」と状態の良さに胸を張った。
岡部 幸雄(おかべ・ゆきお) 1948(昭和23)年10月31日生まれ、71歳。群馬県出身。柴田政人、福永洋一氏らと同期で67年3月に騎手デビューし、2005年3月の引退までに中央競馬通算2943勝を挙げ、4125勝の武豊騎手に次ぐ歴代2位(21日現在)。有馬記念は84、85年シンボリルドルフ、88年オグリキャップと3勝。2014年に“競馬の殿堂入り”。サンケイスポーツ特別版週刊ギャロップで「名手の競馬学」を連載中。
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